私事で恐縮だが、最近、家族が私の顔を見てしみじみと「オジサンになったね」と言うようになった。記者には思い当たるふしがいくつもある。「この年ぐらいになれば、みんなお腹が出てくるんだよ」などと返事するのだが、まるで言い訳になっていない。 “オジサン化”の理由を聞くと、体型や外見のことじゃなかった(多少はあるが)。何につけても仕事に結び付けて語り始めるから、らしい。特にテレビを観ている時に、それが出る。先日も高校生・大学生のアカペラ・コンテストの番組を観て「圧倒的な力を持つボーカルがいて、他のメンバーも全員上手い。“強い”と言われる営業チームもこうなんだよな」などと、感じ入っていた。しかもその後は「で、自分はどうなんだ」と一人で勝手に悶々としているのだから、家族にとっては手に負えない。 こんな風になったのはおそらく最近の取材で、「仕事が出来るとはどういうことか」「何をすれば仕事が出来る人間になれ