「お、ひがた、きたか!」「しまじいとコンビニいくか!」 「しまじい」の愛称で親しまれる75歳の嶋村清一おじいちゃんが、お父さんとザリガニ釣り遊びにやってきた4歳のひがたくんに笑顔で呼びかけました。 子縁でつながったコンビニおじさん ある晴れた休日、習志野市立秋津小学校の校庭の、お父さんたちが以前に池や田んぼも手づくりしたビオトープ(自然観察園)周辺の、コミュニティガーデンと呼ぶ地域に開放している憩いの広場でのこと。 「うん! いく!」と、ひがたくんは元気に応じ、しまじいに飛びつき、手を「ぎゅ」と握りしめあいコンビニに向かいました。二人のうしろ姿は、仲の良いおじいちゃんと孫の風情です。 しまじいとひがたくんは、血縁ではありません。地域のおじいちゃんと孫、なんです。いわば「地域の家族」。 こういった、子どもを介した地域のつながりあいを「子縁」とこの地域では呼んでいます。かつての三世代同居があた