香港暮し14年+北京13年半、今は東京2年目。再び脱出目論見中。一般メディアがあまり伝えない市民社会の話題をお届けします。 ●メルマガ「ぶんぶくちゃいな」配信中!:隔週2回(第1、3土曜日)に加え、現在第2、4土曜日も増刊号発行+月末特別号「読んでみました中国本」を月864円でお届けします!(購読初月は無料)●
ツイッターに「DJポリス絶賛がうざい」という声が流れていて、賛同が広がっていた。ああーまた日本では美談を求めるメディアがあっちこっち報道しているのかなぁ、と考えていたところでした。 そんなにすごいのか、DJポリス報道。日本の環境にいないのでよくわからないのだけど、まぁ、尖閣関連とか中国でなにか起こった時の一辺倒な報道のことを考えると想像つく。 ニュースがコンビニ化している、みたいな。あなたの左右に五六軒、みたいな。 情報源は以前より確実に増えているのに、報道される話題が画一化されているってのは一体どういう社会現象なんだろう? DJポリス騒ぎも、警視総監賞が「月300個」も出ているとはわたしも知らなかった。というか、「DJポリスに警視総監賞!」って騒いでいる人は基本的に知らないのではないだろうか。つまり会社内の敢闘賞みたいなもんになっているってことですね。お堅い警察でソフトニュースが珍しい、
【橋下氏発言を非難する米政府当局者のコメント全文】 朝日新聞の「全文」とホワイトハウスが公表したやりとりを比べてみると、これはかなり強烈に違う。文字だけではなくニュアンスと、またこの発言による落とし方がぜんぜん違うんですが。これは関係者の説明を聞きたいなぁ。 ●朝日新聞版: 【原文】 Mayor Hashimoto’s comment is outrageous and offensive. As the United States has stated previously, what happened in that era to those women, who were trafficked for sexual purposes, is deplorable and clearly grave human right violations of enormous proporti
なんと言いますか、政治家の情けない発言が話題になる事件が続いています。それも、「意外」じゃないのが恐ろしい。ですが、何かが違いますよね、何かが。 今回も、こんな記事を目にして感じることがあったので書いておきます。 「橋下大阪市長、風俗業で働くのが嫌なら、他の仕事に就けばいいですか? 」 たぶん、橋下さんは「ぼくは風俗業の是非を言ったのではない」て言うだろうと思う。確かに彼は言ってない。その点はわたしも彼には同情するし、この記事もちょっと書き手の手前味噌っぽい流れになっているのはいただけないなとは思う。でも社会の広い面からの注目を浴びる政治家として、彼は発言する前にやはりいろんな方面への影響を考えるべきではなかったのか。 その後の言い訳のようなやり取りを見て、そして実は猪瀬知事のNYT記事事件の時にも思い出していたのが、ボストン爆発事件の直後にまずオバマさんが声明を発表した時、CNNなどで「
今朝、わたしのツイッターの日本語TLでは猪瀬知事のオリンピック誘致に絡む問題発言が討論されているが、ウォールストリート・ジャーナルの中国語版では先日英語版で流れた「安倍首相の民族主義発言」記事が翻訳されていて、タイトルを目にした瞬間、ちょっと引いた。 日首相民族主义言论考验与邻国关系-华尔街日报 http://goo.gl/wUiqU 確か2月の時点で騒ぎになったワシントン・ポストの安倍批判記事もあちこちで翻訳されていたし。 Japan’s Prime Minister Shinzo Abe: Chinese need for conflict is ‘deeply ingrained’ - Washington Post こういう流れが続くと、日本のイメージは悪くなるばかりだろうなぁ…わたしがここで言いたいのは、一つ一つの記事の視点が「正確かどうか」というよりもこぞって西洋で影響力がある
日本でてれんてれんと過ごして(でも寒かったけど)北京に戻ってくると、大騒ぎになっていた「アップル叩き」。なんでこんなに騒がれているかというと、「人民日報」の大騒ぎもそうなんだが、一体何をしたいかよく分からないこと、らしい。 香港で、北京で、日本から帰ってきたばかりのあたしも「で、あんたはどう思う?」ときかれた。知りませんがな、北京離れてたし、と思ったけど、彼らはその前日も前々日も周囲の人と「なぜなんだろうねぇ~」と話をしていたらしい。それもメディア関係者が「どうしてなんだろう?」とききまくっている、という話。 そうなんですよ、くだんの人民日報記事を読んでも、その騒ぎを伝えるメディアを読んでも、はたまたこの業界に詳しい人たちのブログやツイートを読んでも、「これだ!」というほどの決定打がない。 結局、これだけ騒いで、「中国政府はいったい何がしたいわけ?」 「ニューズウィーク」の原稿にも書いたけ
今日のNHKの「クローズアップ現代」はPM2.5特集だったけど、結局「中国の人たちの意識を高める。各層がそれぞれ環境について意識するように教育していく」で終わった…まぁ正しいんだけど、それができるのは教育も生活もほぼ平ぺったいレベルの日本的社会のお話で、中国でそれができれば誰も苦労しねーよー、というのがわしの感想。 マジな話、わしは今、日本大使館は微博やメディアを使ってばんばん日本の大気汚染対策の歴史、そして手段についての情報を中国に垂れ流すべきだと思うけどなぁ。 あれだけ尖閣でばきばきやられたんだから、日本企業ももっと胸を張って日本の環境技術をPRしていくべきだと思う。 でもね、実情は…先月、日本大使館で日本人居住者向けに「環境汚染についての説明会」が開かれた。専門家や医務官も参加して。でも、そこにも中国メディアは招待されなかった。「え、だって日本人向けだし」と某日本メディアさんも言う。
(このエントリは、昨日のエントリ「内向きの日本、日本人は気づいているのか?」の続きです。まだお読みでないかたは昨日のエントリからどうぞ) 日本の政治家や外交官は中国においても日本メディア相手にはたびたびぶら下がりを実施し、自分たちの活動状況を伝え、日本にいる人たちはそれを読んで「彼らも中国で頑張っている」と信じている。でも、その「彼ら」が中国メディアを呼んで自分たちの主張を伝えようとしていないことは、日本メディアも興味&テーマ外だから書くことはない。 つまり、我々日本人は日本メディアを通じて「中国に向けて我が国関係者は説得努力を、交流努力を続けている」と思い込んでいる話の多くは、当事者である日本の外交官、政治家の口からのみ知らされているだけで、実際には受け手である中国の人たちの状況などの事情は裏付けされていない。つまり、「言ったもん勝ち」。これじゃ中国政府と同じじゃん。 きっとそういう政治
いや、若者が外国に行きたがらない、とかいうレベルの話じゃないです。 昨夜また、友人の中国人記者から「臨時通訳待機要請」がありました。今日正午過ぎに終わる、山口公明党幹事長代表の記者会見に「中国語通訳ついていなかったら、電話でお願い!」 習近平と会った山口幹事長代表の帰国前会見。やっぱり中国語通訳付けない=中国メディア向けの発表なし、だったらしい。数人の日本人記者が知り合いの中国人記者向けに好意で通訳をしてあげた、という情報入ってきたよ。日本政府の内向き度、いい加減にしてほしい… つまり、顔見知りの日本人記者がいない中国メディアさんは山口さん(だけではない、数々の日本の要人)がしゃべっていることがてんで分からない。つまりつんぼ桟敷に置かれたことになる。 日本の人たちは「日本からたくさん中国に特使を送って…」と思ってるけど、その特使さんたちがまったく中国に向けて発言しないので、いつまでも中国で
この記事は、この大論戦を巡ってのツイッターの利用について、主に「市がどう使っているか」を見据えて書かれています。ですが、論調は「市がどうしてツイッターの意見を重視し、それをどういうふうに市役所内で判断しているか」については書かれておらず、タイトルにもあるように「監視」というネガティブな視点から論じています。 北九州にかかわらず、そしてツイッターにかかわらず、行政のネット世論の利用の仕方は今もそして今後も大きく議論されるべき「焦点」でしょう。ですが、ここに頭っから「批判」だけを書き込むのはいかがかと。北九州の場合、「がれき受け入れか否か」で真っ二つに割れ、また市外の人々の声も大きかったことを踏まえて、ツイッターを含めて世論を読もうとしているという努力を、もっと書き込むべきだったと思います。 さらに付け加えると、北九州市は地震直後からツイッターアカウント「北九州市 東日本大震災支援本部」を作り
昨日の日曜日早朝、笹子トンネルの崩落事故で亡くなった方々のご冥福をお祈りいたします。日曜の朝がこんなニュースであけるとは… それにしてもその後の報道を読んでいると感じたのだが、こんなに早く高度経済成長時代の建造物にダメ出しが出るとは、きっと当時うはうはだった日本人は考えていなかったと思うなぁ。これって建設業界はどう見るのかな…つか、当時はどういう基準で建てられたのだろう。 もうバブルは潰れた。高度経済成長期の建造物も壊れ始めている。となると、日本の高年層の心の支えというか原風景がだんだんなくなっていくようだ。ここからの日本はやっぱり30代、40代のポスト・バブル世代をバックアップして、彼らに頑張ってもらうしかないしょ。 ポストバブル世代ももう中堅どころ。今だに彼らの能力と観点、価値観を信じられない、というのはただの「老人国」。新しい時代については、彼らのほうがよく泳いでるし、体験してるし、
あたし、今北京のかなり町中に暮らしてますけど、昨夜から今朝にかけてかなり寒かったです。雪が降った一昨夜も寒かったけど、昨日は昼間も風が吹き続け、そのせいで夜はもっと気温が下がり、集中暖房が入り始めた部屋では一昨日は大丈夫だった毛布をかけて寝ても寒いと感じた。そういう感じ。 遭難事故の件。あたしは25歳の中国人ガイドというのはどういう人だったのだろうと考えている。25歳ってとても若いと思うし、北京側から長城に登ったと いうことは北京の会社所属の人なのかな。山の知識のあるガイドだったのか、それとも日頃は天安門広場とかも案内するようなガイドだったのか。その延長で長城~だったら怖いですが、天気予報でも「気温急降下、雪」が伝えられていたときに、長城行きを敢行する前にどんな判断があったのか。 最近読んだ英文記事にもちらっと出ていたのだが、中国の都会で外国人に接する仕事には本当に大学卒が増えてきた。それ
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