忙しい。 毎年のことだが、12月は必ず忙しくなる。 多くの同業者にとって事情は同じだと思う。 出版業界に限らず、この国では、特段に「先生」と呼ばれる立場の人間でなくとも、師走になれば、誰もが走り回る羽目に陥る。そういうことになっている。 忘年会に大掃除に事務所の模様替えとカーペットの張り替え。お歳暮の発送と礼状と賀状の行ったり来たり。本業とは無縁な、実に様々なカレンダーイベントが、わたくしどものスケジュールをいたずらに過密化している。 しかも、忙しいだけで生産性はいたって低い。 師走の巷を走り回っているわれわれは、降り掛かってくる日程をこなすばかりで、これといった何かを成し遂げているわけではない。形のあるものを生産しているのでもない。ただただ予定表にあらかじめ書き込まれているいけ好かない予定に振り回されながら、誰もが皆、少しずつ疲弊している。 でもって、まるで、すべての日本人が疲弊しないと
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