昨年7月に上海に行ったきり、こつ然と姿を消した在日中国人学者・朱建栄教授(56)。朱氏が所属する東洋学園大学(東京都)が、釈放を伝えるプレスリリースを各メディアに送ったのは1月24日昼頃のことだった。 「事前に『釈放』を知った記者数人が、大学に確認しようとしたが、担当者が捕まらなかった。その頃、担当者は朱氏の無事を確認するため、上海に行って本人と会っていたそうです」(北京特派員) 中国問題の論客として日本のテレビで積極的に発言していた朱氏は、上海で国家安全当局に拘束されていた。中国外務省報道官も昨年9月に「拘束」を事実上認め、日本メディアは「二重スパイ」「機密漏えい容疑」などと大々的に伝えた。 釈放にあたり、大学側は「研究者としての資料収集活動が中国の法に触れていないかどうかなど調査が行われた」と公表した。だが肝心の朱氏は大学関係者に「自身の活動には、不適切なものはなかった」と話したものの
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