フランスのバルス首相は、オランド大統領とドイツのメルケル首相との会談に先立ってドイツのメディアなどと行ったインタビューで、ヨーロッパはこれ以上、難民や移民を受け入れるのは無理だという考えを示しました。 今月13日にパリで起きた同時テロ事件では、実行犯の一部が難民に紛れてヨーロッパに入ってきたとみられており、フランスで事件のあと行われた世論調査では、難民の受け入れに反対する人が事件前より増加しています。 フランスはこれまで、シリアなどからの難民受け入れに寛容なドイツと足並みをそろえ、事件直後もオランド大統領は、今回のテロ事件がフランスの難民政策に影響を与えることはないと述べていました。 事件を受けて、フランス政府が難民や移民の受け入れを制限すべきだという考えを示したのは初めてとみられ、今回の会談でオランド大統領とメルケル首相は、難民の受け入れについても意見を交わしました。