アフガニスタンの首都カブール中心部で31日、大規模な爆発があり、保健省報道官は少なくとも80人が死亡、320人以上が負傷したと述べた。日本外務省によると、日本大使館の日本人職員2人がけがをしたが、いずれも軽傷で命に別条はない。他の在留邦人は全員無事という。 爆発があったのは、日本やドイツなど各国の大使館が立ち並ぶ人通りの多い地区。現場から数百メートル離れた場所でも商店のガラスが割れたり、街路樹が折れたりした。警察は自動車に積んだ爆弾が爆発したとみて詳しい状況を調べている。犯行声明は出ていない。 アフガンの日本大使館では、2012年4月に武装集団と治安部隊の交戦でロケット弾が着弾し、壁やガラスを破損したことがあるが、職員らは避難して無事だった。 アフガンでは反政府武装勢力タリバンが攻勢を続けているほか、過激派組織「イスラム国」(IS)も影響力を広げ、治安が安定していない。(共同)