村田製作所とセイコーエプソンは9月27日、モバイル機器のバッテリー充電をワイヤレスかつ急速に行えるシステムの共同開発に取り組むことで合意したと発表した。エプソンの無接点電力伝送技術と村田製作所の急速充電技術を組み合わせ、携帯電話などのモバイル機器を15分程度でフル充電できる仕組みを3年以内に実用化するのが目標だ。 発表会場では、3アンペアの大電流でワイヤレス急速充電するデモを披露。リチウムイオン充電池(容量は非公開)を約15分でフル充電する様子をBluetoothでモニタリングで示した 充電池(2次電池)に充電する場合、専用の充電器に電池を取り付けたり、機器をACアダプタやクレードルなどに接続する必要がある。これに対しワイヤレス充電システムは、充電器側のコイルで磁場を発生し、機器側のコイルに電圧を発生させる「電磁誘導方式」で電力を伝送し、充電池に電気を送り込む仕組み。充電器と機器を端子など