高級腕時計のメカニズムも3Dプリントで作れる時代が来た2016.08.21 14:105,873 Rina Fukazu 正確な時を刻むスイス時計などの、高級時計のメカニズムがダウンロード可能に。 多くの時計メーカーが新たな多機能ウォッチを開発しようと模索するなか、1800年ごろに発明され、今でも高級機械式時計で採用されている「トゥールビヨン」が3Dプリンターで作れるようになりました。トゥールビヨンが3Dプリントできるのは世界初の出来事...ではなく、じつは以前にも同様の腕時計は登場しているのですが、今回のAdam Wrigleyさんによるクリエーションは、さらに精巧なデザインになっていますよ。 フランス語で「渦巻き」を意味するトゥールビヨンは、220年以上前に時計職人のアブラアム=ルイ・ブレゲさんが開発したもの。トゥールビヨンが正確に時を刻むからくりは、時計の脱進機と、機械式時計の心臓部
回らないはずの3つの密着した歯車、3Dプリンターを使うことで回転させることに成功2016.06.29 21:0017,136 そもそも3つくっついてると回転しないんです。 動力を伝達したり、分けたりする役目をになっている歯車ですが、ちゃんと理解してないで平歯車を描いてデザインしてしまうと、回転しないどころか壊れてしまうこともあります。特に3つの平歯車が全てに密着してしまうと絶対に回転しないんです。なぜなら、回転方向がぶつかってしまうから。 しかし、数学者であり3Dプリント技術の第1人者でもあるHenry Segerman氏が密着した状態の歯車を回転させることに成功しました。それは、平面ではなく立体的な歯車。形状的に歯車と呼べるかは不明ですが、その動きは見ていて気持ちがいいですね。 この3つの歯車が稼働することで、いままで大変だった2つへの動力の分配が簡単にできるようになります。最初のマカロ
紙を造形素材とするユニークな3Dプリンターを開発しているMcorは1月6日、CESにて新型デスクトップ3Dプリンター「Mcor ARKe」を発表した。 Mcorはアイルランドを拠点とする3Dプリンターメーカー。造形素材として樹脂ではなく紙を切って積層するという独特な技術を用いている。しかも普通のプリンター用紙を用いるためランニングコストが低く、カラープリンターを併用しているので紙への印刷同様、フルカラー造形物が出力できるという利点がある 熱溶融型でも複数色のフィラメントを用いてカラー出力ができるものがあるが、Mcorや2Dのインクジェットプリンターのようなフルカラーはさすがにできない。用紙を積層時に接着剤で固めながら圧着するため、ばらばらになってしまうこともなく強固な造形物が得られる。
フィボナッチ数に基づく正方形の組み合わせで時刻を示すという「フィボナッチ時計」(Fibonacci Clock)がKickstarterに登場し、目標を大きく上回る資金が集まっている。 フィボナッチ時計には数字の文字盤はなく、表面にはステンドグラスのようなカラーの正方形があるだけ。知ってる人はピンとくると思うが、この正方形はフィボナッチ数のうち「1、1、2、3、5」までの数を1辺とする5つの正方形だ。 正方形はそれぞれ色を変化させることができ、正方形が表す数と色の組み合わせで「時」と「分」を示すという仕組みになっている。 ただし時刻を読み取るには頭の中で若干の計算がいる。「時」は「赤+青」で、「分」は「(緑+青)×5」(5分刻みなので5をかける)で表される(白は無視)。 例えば「9時25分」の場合=図の左上=、「時」は赤(5と1)+青(3)で「9」、「分」は緑(2)+青(3)に5をかけて「
豪航空ショーで公開された、豪研究チームが3Dプリンターで作製したジェットエンジン(2015年2月26日撮影、提供)。(c)AFP/SCIENCE IN PUBLIC/LYDIA HALE 【2月26日 AFP】オーストラリアのモナシュ(Monash University)大学の研究チームが26日、3Dプリンターを使って作製したジェットエンジン2基を発表した。大手エンジンメーカー向けに商用展開できる高品質なもので「世界初」だという。 2基のジェットエンジンは、豪ビクトリア(Victoria)州メルボルン(Melbourne)郊外アバロン(Avalon)で開催中のオーストラリア国際航空ショー(Australian International Airshow)で公開された。モナシュ大の研究者らによると、航空大手のエアバス(Airbus)やボーイング(Boeing)にエンジンを供給する仏航空宇宙大
最近日本でもなにかと話題の「3Dプリンター」。自分を「3Dスキャン」なんてイベントも日本各地で開催されていますね。 私の住むドイツでも話題となっています。自分自身のフィギュアが手に入れられる「3Dスキャン」、「3Dプリンター」が組み合わさったドイツ発のお店3D GENERATIONが、ドルトムント、ハンブルク、ミュンヘンに続々とオープンしています。 服のシワ、表情がしっかりと細部にわたって3Dプリントされていて、今にも話したり動いたりしそう。 1人ももちろんですが、家族や兄弟で揃ってプリントすれば、その瞬間を残せるのでいいかもしれません。特に子どもの成長を記録できるのは嬉しい。 気になった方は、ドイツ旅行のお土産に自分のフィギュアを作ってみてはいかがでしょう。 さすがにドイツまでは行けない方には、こちらに参加するのもおすすめです。 [3D GENERATION]
なんと言っても、プロジェクト名がいいから応援したくなる。 グーグルATAP (Advanced Technology and Projects)と言えば、グーグルの研究開発部門で、最先端が詰まった夢のある場所だと言えます。ここで、数々のプロジェクトが試行錯誤されては消え、時には世に出て行くわけです。そしてこのたび、ATAPを卒業して次なるステップに進むことになったのが「Project Tango」。3Dスキャンに関するプロジェクトです。 Project Tangoは、実験的なスマートフォンのコンセプトとして始まりました。プロジェクト内容は、パワフルなチップセットと最新カメラを用いて、毎秒25万回3Dデータを測定するというもの。簡単に言えば、ポケットサイズの3Dスキャナーみたいなものですね。 3Dスキャンで周辺データを手早く読みとれるわけですから、活用方法もいろいろです。開発者はこの技術を用
ロレックスの腕時計は、リッチさをさりげなくアピールするには絶好のアイテムです。人気も高く、偽物が数多く作られていることでも有名です。数百万円出して本物を買わなくても、1万円もしないでそっくりな時計が買えてしまいます。さらに、そこまでお金を出さなくても、3Dプリンターを使って自分で作れてしまいます。 実際、Franc Falcoさんという人がロレックスの時計サブマリーナのレプリカを3Dプリンターで作ってしまいました。もしもFalcoさんの時計が本物の時計の300倍の大きさでなかったら、なかなか偽物だとは見分けがつかないでしょう。Falcoさんの偽ロレックスは6ドルのチープなクオーツを使うほど本格的。本物の腕時計のように正確な時間をキープできます。 しかもFalcoさん、大胆にも偽ロレックスの3DモデルデータをMakerBotのThingiverseに投稿しており、自分でプリントしてみたいとい
業務用の大型機械から民生用の卓上モデルまで。ガジェットのようなテック系から臓器といった医療系まで。ここ数年で急激に活躍の幅を広げはじめてきた3Dプリンター。 その3Dプリンターが、いよいよ建設業界にも進出し始めているようです。 冒頭のマンション、外見は何の変哲もない5階建てのコンクリート造のもので、中国のWinsumという会社が手がけたものです。 ただ、このマンションWinsumが3Dプリンターによってコンクリートをプリントしてつくったものです。 同社はすでに昨年平屋の小さな建物を3Dプリンターを使って建設し、公開していました。 しかし、今回公開されたのはこの5階建てのマンションと、1100平米を超える2階建ての豪邸。どちらも今までの小さな平屋から比べれば大きな進歩と言えそうです。 展示された建物はあくまでコンセプトモデルということで、実際に販売されているわけではないようです。断面を見ると
KDDI、沖縄セルラーは、3Dプリンタを利用したオリジナルスマートフォンケースの作成サービス「3D PRINT LAB.」を27日より提供する。サービス利用料は税別3,980円(送料込)。 「3D PRINT LAB.」は、ウェブページ上で利用者がデザインしたスマートフォンケースを3Dプリンタで造形し、指定住所まで届けてくれるサービス。ケースデザインは、5種のベースデザイン、5種のカラー、約80種の立体スタンプを選んで配置し、最短約3分で作ることができる。 対応機種はAndroidスマートフォンがisai VL LGV31、Xperia Z3 SOL26、Xperia Z1 SOL23、Xperia UL SOL22、Xperia VL SOL21、HTC J butterfly HTL21の6機種、iPhoneが、iPhone 6/iPhone 5s/iPhone 5/iPhone 4S
電子回路のプリントを可能にする3Dプリンタ技術に関してこれまでいろいろと議論されてきました。ハーバード大学の研究チームはこのほど、電子回路プリント技術を搭載した3Dプリンタ「Voxel8」を発表しました。 Voxel8の見た目はデスクトップサイズの3Dプリンタ「Makerbot Replicator」のようです。しかし、価格は9,000ドル(約100万円)と3倍します。なぜこんなに高いのか? それは、プラスチックフィラメントによるプリントができるだけでなく、伝導性インクを使って複雑な電子回路をプリントできるからです。伝導性インク技術を実用化した3DプリンタはVoxel8が世界初と言われています。 Voxel8は、個人が3Dプリンタを使って電子機器をカスタマイズする新時代の到来を示していると言えるでしょう。Voxel8の開発に携わったハーバード大学のJennifer Lewis教授は「複数素
あらゆる製造プロセスを大きく変えた3Dプリントの技術ですが、医療の分野にも影響がありました。安く高度なロボット義手の作成に成功し、今後10年以内には本物の心臓を3Dプリンターで出力できるようになると考えられています。そんな新しい医療分野において、3Dスキャンや3Dプリントの技術で妻を救うとともに、知らず知らずのうちに革命をもたらした1人の男性がいました。 How 3D Printing Helped a Man Save his Wife's Sight | Make: https://makezine.com/2015/01/14/hands-on-health-care/ マイケル・バルザーさんは2013年の8月まで、空軍のテクニカルインストラクターを務めるなどして生計を立てていた、普通のソフトウェア開発者でした。3Dイメージングに精通していたバルザーさんは、妻であり心理セラピストのス
クーリエ・ジャポン編集部ブログでは、クーリエ本誌でも紹介した海外メディアによる国際情勢やビジネス、社会、教養にまつわる話題などをわかりやすく提供しています。紹介した記事はfacebookやTwitterなどのソーシャルメディアを介して多くの方が閲覧しています。アメリカ班デスクの南です。 昨日のエントリーに引き続き、フロッグデザインが発表した「2015年のテックトレンド」の後編をお届けいたします。 09. 4Dプリント技術が進歩する 「4Dプリント」とは3Dに時間軸の概念を付け加えたプリント技術で、3Dプリントされた物体が時間の経過とともに自己変形するというものです。MITのスカイラー・ティビッツ教授が発表して話題を呼びましたが、その実用化に向けた研究が前進するのではないかとのこと。将来的には、組み立て式の家具などが箱を開封すると勝手に組み上がるみたいな世界がくるのかもしれません。この
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