東京証券取引所は年明け初日となる4日の大発会から、ストップ高やストップ安の基準となる「制限値幅」を、これまでの最大2倍に緩和する。制限のない値動きになれた海外投資家からの注文を増やす狙いだ。東証はこの日、売買システムを10年ぶりに全面更新。システムの能力アップにあわせて緩和に踏み切る。 制限値幅は、株価急騰や暴落による市場の混乱を避けるため、一日の変動幅を限定するもので、幅いっぱいにふれると取引ができなくなる。新制度は前営業日の株価の終値の額に応じて34段階に分類。たとえば株価が1000円以上1500円未満なら、制限値幅は従来のプラスマイナス200円から300円に、1万5000円以上2万円未満ならば2000円から4000円に広げる。 海外の主要取引所では、「自由な価格形成を阻害する」として、個別株には値幅制限がない例が多く、海外に近づける狙いがある。 システム更新ではこのほか、売買の