クレジットカードで買い物をする際、利用金額に関わらず毎月一定額を支払う「リボルビング払い(リボ払い)」を巡るトラブルが増えている。6月の改正貸金業法の完全施行で借り入れが規制され、月々の出費を抑えられるリボ払いの利用が増加していることが背景にあり、カード業界もリボ払いの知識普及など初めて本格的な啓発活動に乗り出す。 リボ払いは、毎月の支払い負担が軽い半面、利用を重ねると負担が増す。30万円の買い物を手数料率15%、月5000円のリボ払いで行うと、支払期間は5年間に及び、総額41万498円が必要になる計算だ。 国民生活センターによると、リボ払いに関するトラブル相談は04年度の75件から増加傾向にあり、10年度は12月9日時点で計314件。「10年以上、生活必需品をリボ払いで購入し、多重債務に陥った」(50代女性)、「リボ払いを滞納し、一括返済を迫られているが無職で支払えない」(30代女性)と