(2009年8月12日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 中国の7月の原油と鉄鉱石の輸入量が過去最高となり、今年に入って両原材料の価格が2倍近くに跳ね上がったコモディティー(商品)相場の高騰を後押ししている。 中国は多くのコモディティーで世界最大の消費国であり、その購買トレンドは国際価格に多大な影響を与える。7月の輸入急増は投資家を驚かせた。今年1~6月期の輸入量が多かった後だけに、大方の投資家は7月は輸入が減少に転じると見ていたからだ。 ウイーンに本拠を置く石油コンサルティング会社JBCエナジーは、「7月の(コモディティーの)最新統計は、中国経済がフルスピードで回復していることを示している」と言う。 輸入急増は、経済成長のてこ入れを図る中国政府の景気対策を受けたものだ。バークレイズ・キャピタルのコモディティーアナリスト、インシ・ユー氏は、「中国の成長回復がプラスのサプライズだった