ネット証券として他社に先駆け夜間の私設取引システム(PTS)を開始するなど、独自のサービスを次々と打ち出すカブドットコム証券。それを陣頭指揮するのがシステム部門出身の齋藤正勝社長だ。「競合他社と違いを出すためにシステムの内製化は必然。リスクを恐れずに、新しいことに挑戦していく」と、その戦略は明快だ。 米リーマン・ブラザーズ証券の経営破綻を契機に、金融危機が起きています。どのように見ていますか。 誤解を与えるかも知れませんが、おもしろい状況だと思っています。米国の金融機関が今のような状況にあることは、日本の金融機関にとってはチャンスです。すでに色々な動きが出ていますが、まだこれからも出てきますよ。 御社が属する三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)も米投資銀行大手のモルガン・スタンレーを持ち分法適用会社にすると発表しました。 そうですね。今はまだ言えませんが、当社も大きな発表をします
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