性暴力に遭った被害者がカウンセリングや治療などを一カ所で受けられる中部六県の「ワンストップ支援センター」の相談・対応件数が、二〇一六~一八年の三年間でいずれも増加していることが各センターへの取材で分かった。性被害を告発する「#MeToo」(「私も」の意味)運動の広がりやセンターの認知度向上などが理由とみられ、相談をためらいがちな性暴力被害者の重要な窓口として定着しつつある。 ワンストップ型の支援は、被害者がつらい経験を何度も説明しなくてもいいよう負担を軽減し、たらい回しにされたりすることを防ぐ狙い。民間の支援団体から広がり、一七年度には国が交付金を創設して支援センターの開設を後押しするなど、現在は各都道府県に設置されている。 集計方法が異なるため単純比較はできないが、中部六県の各センターがまとめた一六~一八年の相談・対応件数は、福井が百四件から五百十三件と四・九倍に増加。岐阜は三百二十一件