こういう煽り気味なタイトルの本は、普段あまり手にしない。しかし自分で電子書籍を試しに出版してみようと思って、この本も読んでみることにした。というのも、電子書籍関連の本は、歴史が浅いということもあるのだろうが、思いのほか数が少ないのだ。 しかも最近出版されたものはほとんどなくて(紙の本で探した限りでは)、だいたい2013年前後に出版されたもので止まっている感じ。そして本書も2012年に出版されたものである。 しかし結果的にこの本は「アリ」である。 単に「電子書籍をどう売るか」ということだけではなく、これからの時代の「個人事業のあり方」についての指針をも示してくれている本だからである。だから、ここで書かれているのは決して意表をついた裏技的なことではなく、実にまっとうなセオリーである。 「本書で語られていることは、『読者と信頼関係を築き、電子書籍を販売する』という、いわばビジネスの〝原理原則〟に