神々や巨人がくり広げる魅惑の世界への誘い ワーグナーをはじめ、現代のクリエイターたちをも魅了する北欧神話。本書は神や巨人、小人らがくり広げる100の伝説を取り上げる。 ヨーロッパにおいて、ギリシア神話に次いで作品数が多いのは北欧神話である。その寓話や伝説は『ニーベルングの指環』を書き上げたリヒャルト・ワーグナーをはじめ、映画、アニメーション、ゲームなどを創り出す現在のクリエイターたちにもインスピレーションを与え続けている。 「オージンの麦酒」「鷲の嘴から出た種」は、どちらも〈詩〉を意味し、「カワウソの償い」「アース神に課された代償」「いさかいの金属」「ライン川の火」は、〈黄金〉を指す。北欧神話を伝える「エッダ」には、これら以外にも、神々や巨人たちの名前が、さまざまな言い換えや隠喩となって盛り込まれている。 本書は、こうした特色に触れるとともに、ギリシア神話や聖書との類似を示唆しつつ、神、巨
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