NHK総合で“全人類に捧ぐエフェクター特化ドキュメント”『ドキュメント20min. NO EFFECTOR,NO LIFE.』が12月1日(日)放送。ひずみのない人生なんて満足できない。名機が生んだ名曲の数々。今すぐギターを持ってエフェクターにつなぎたくなる20分。出演は田渕ひさ子ほか。 ■『ドキュメント20min. NO EFFECTOR,NO LIFE.』 NHK総合 2024年12月1日(日)午後11:45 〜 午前0:05 (20分) ギタリストを夢中にさせるエフェクターという魅惑の世界。音を大きくする、揺らす、延ばす、そしてひずませる。変幻自在な魔法の箱は、観客からは見えないギタリストだけの小宇宙。「エフェクターのない音楽なんて!」そう語る、研究家や制作者、そしてナンバーガール・田渕ひさ子らの3人の語りとギターサウンドが絡み合うとき、ひずんだ音に魅せられる人間の本質が見えてくる。
使用することによって、サウンドにさまざまな変化、そして個性を追加してくれるエフェクター。今や、ギタリストにとっては決して欠かすことのできないアイテムの一つとなっています。 かつてはギター本体とアンプによって基本的な音作りをすることが当たり前でしたが、今日ではフラットな特性を持つトランジスタアンプの普及が進んだこともあり、エフェクターベースで音作りしている、という方も少なくありません。 しかし、楽器店などへ行くとあまりにも多くのエフェクターが並んでいますので、何を基準としてチョイスすれば良いのかわからなくなってしまう、という方も多いでしょう。そこで、エフェクターの分類からチョイスしてみてはいかがでしょう?ここではそんなエフェクターの分類の中でも、高い人気を集めているブティック系エフェクターについてお話してみたいと思います。 そもそもブティック系エフェクターって何? 大型の楽器店などへ行くと、
美しい塗装が施された、手のひらに収まるサイズの鉄の箱。 一見なにかわからないこの箱。 ミュージシャンに欠かせない「エフェクター」というものです。 「エフェクター」…ミュージシャンがギターの演奏などで使う 札幌にあるアパートの一室。 杉本優司さんは、この部屋でエフェクターという機材を作っています。 ■杉本優司さん: 「自分が魅力を感じるものがつくるのが大前提としてあります」 有名楽器店で販売され、メジャーアーティストも使用するなど高い評価を受ける杉本さんのエフェクター。一方、自身の仕事をこのように話します。 ■杉本優司さん: 「エフェクター作ってますって言っても、やっぱりバンドをやってきた人とかだとわかるんですけど、そうじゃない人は伝わらないですね」 エフェクターを作る杉本優司さん 杉本さんが手がけるこの「エフェクター」。 一体どういうものなのでしょうか? 札幌でギター講師を務める桑尾哲郎さ
トレモロは音量を周期的に変化させるモジュレーションエフェクトであり、ギターのトレモロアームで音程を変化させるヴィブラートとは異なります。リズミカルである点は共通しているものの、両者の仕組みは大きく異なります。 サウンドにドラマチックな効果をもたらすトレモロを多用するギタリストとして、ジョニー・マー、マーク・リボット、デュアン・エディ、ジョニー・グリーンウッドなどが挙げられます。 トレモロとは? トレモロはサウンドの音量をリズミカルに変化させるモジュレーションエフェクトです。 同様の効果を生み出す方法はいくつかあります。LFO(Low Frequency Oscillatorの略)が生み出す波形を使ってシグナルのレベルを上下させる方法は、最もメジャーなもののひとつです。 クラシックなトレモロ効果を得るには、サイン波か三角波が適しています。サイン波がリッチでパワフルなトレモロ効果を生み出すのに
シューゲイザー・ギターサウンドをどう再現するか [記事公開日]2023/4/27 [最終更新日]2023/5/8 [ライター]森多健司 [イラスト]森多健司 [編集者]神崎聡 80年代の終わり頃から短期間ながらも大きなムーブメントを作り出したシューゲイザー。ギターのサウンドを語る上で大きな役割を果たしたジャンルでもあり、根強い支持を得る個性的な音楽には魅力が溢れています。そんなシューゲイザーをギターのサウンドという観点から今一度掘り下げてみましょう。 シューゲイザーとは? シューゲイザーとは80年代終わりから90年代初頭にイギリスで生まれたロックのジャンル。歪んだエレキギターを幾層にも重ねることで濃密な音空間を構築し、その上にポップなメロディのボーカルが乗ることで、全体的にアンビエント感が漂いつつ耽美的、メランコリックなサウンドになっているのが特徴です。Shoegazer「足下を凝視する」
《名機紹介》BOSS DS-1 ディストーションの定番機種 [記事公開日]2023/3/21 [最終更新日]2024/6/23 [ライター]森多健司 [イラスト]森多健司 [編集者]神崎聡 世界初のオーバードライブエフェクター「OD-1」を開発したBOSSは、それから1年も経たないうちにBOSSブランド初のディストーションを市場に送り出しました。「DS-1 Distortion」と名付けられたオレンジ色のエフェクターは、90年代を目前に一度廃版になりながらも2000年代に再び蘇り、現在はディストーションの定番機種として幅広く使われるに至っています。今回は記念すべきBOSSのディストーション初号機を掘り下げてみましょう。 BOSS DS-1の歴史 登場初期から販売停止まで DS-1が発売された1978年当時、コンパクトエフェクターでのハイゲインというとファズがその定番でした。そんな中、DS-
「トレモロ(Tremolo)」という語はおそらく「コーラス」と並び立つくらいに、音楽用語としての存在のあり方だけの中で複数の意味を持ってしまって混乱が起きがちな概念じゃなかろうかと思います。元となるイタリア語としては「振動、ゆらぎ」の意味だとのことですが。 演奏技法としての元々の「トレモロ」は「単一の高さの音を連続して小刻みに演奏する技法、ならびに複数の高さの音を交互に小刻みに演奏する技法」とされています。そこから派生してなのかしてないのか何なのか、ギターの音程をギターに取り付けたバーを揺らすことで可変させるものは「トレモロ・アーム」などと呼ばれるし、更には音を変化させる機構のひとつ、音量を一定の周期で変化させて、まるで音が波打つようなもの等に変化させてしまう効果のことを指すようにもなってしまった訳です。 今回は、この3つ目の意味、俗に「トレモロ・エフェクト」と呼ばれるものについて、特にエ
ほとんどのギタリストが持っていると思われる歪み系 エフェクター。エレキギターを演奏するには必需品で、いち早く歪み系を買う人が大多数では?エレキギター初心者には今一つピンと来ないかもしれないので、簡単に言うと、アンプ自体を歪ませないセッティングで音を出すと『ペラペラで迫力がない音』になる。またアンプを通さない生音での練習はピッキングの強弱などに誤った弾き方を助長する可能性があるので極力アンプに通して弾こう。 どうしても自宅などで音を出せない環境なら【VOXの単4電池2本で稼働するへッドフォンアンプ】を使用するのをお勧めする。安くて音が良い(写真参照)。またオーディオに接続すればCD音源等と連動して楽しめる。とても使いやすい。 自宅でアンプの音を出せない人のために安くて使いやすく音も良い、単4電池2本使用の電池駆動アンプ。4000円ほど。私もマーシャルタイプを使用中。別途ヘッドフォン。CDとセ
「銀塩フィルムの仕上がりの愛好者なら、きっと DxO FilmPack の虜になるはず」 Life After Photoshop
KORG monologueには、エフェクトがない。 まあ正確にはDriveがあるのだけど、ディレイやコーラスというTheが付くような類のものはない。 悲しいけど、これは事実だ。 前年にminilogueが発売された折、開発者の高橋達也さんはディレイについて「自分がシンセを使うときに必ず欲しくなる」と発言されたのに、monologueには搭載されていない。 無念だが、受け止めるほかない。 普段部屋にいる時はベリンガーのQX1202USBに突っ込んで内蔵エフェクトをかけてるんだけど、AC稼働のために寝転がって鳴らすにはちょっと不便だ。 そんなわけでちっちゃいエフェクターが欲しくなり、近所のHARD OFFを覗いてみた。 3万円台で売られていたKORG MS-20やRoland SH-9を横目に、mini kaoss padあたりでもあればなぁと物色していたら、こんなものが売られていたのだ。
なかなか記事が書けないので、過去に制作したPDFスライドを公開します。 「リバーブ/ディレイ史」という、リバーブとディレイのエフェクトとしての通史を解説したスライドです。70枚ぐらいあります。 PDF版はこちら Keynote版はこちら 2021年の年初に制作し、どこかしらでオフライン向けに発表し、それ以来放置していた資料です。オンラインでは初公開だと思います。完成度としては40%ぐらいです。 未完成の書きかけ資料なので、正確な資料というよりかは読みものとして読んでいただければなあと思います。 未実装の要素は ・各パラメーターや各種リバーブ/ディレイのサウンド実例 ・現代のアーティストの楽曲での使用例 ・プラグインエフェクトやIRリバーブ ・各種図説 といったあたりです。 いま読み返すと、 ・パラメーター解説は不要だったかも ・フィジカルとアナログをいちいち区別する必要はなさそう(どこかで
ギターやベースをより楽しみ、音を追求したい人にとってエフェクターは欠かせないアイテム。種類やタイプもさまざまで、どんなものを選んだらいいかわからないという方向けに、音楽プロデューサーの香川光彦さんが「見つけたら速攻で買いたい」名機とされるエフェクターを紹介してくれました。 (執筆・写真/香川光彦、編集/株式会社モジラフ、メルカリマガジン編集部) ギタリストやベーシストの足元に並んだ小さなボックス。またキーボードの音色ボタンと並ぶ「エフェクト」と書いてある呼び出しスイッチ。 音色を変えたり、気持ちよく残響を加えたりする装置、それがエフェクターです。一つひとつ、さまざまな種類の機能がばらばらになっています。実は、エフェクターは和製英語で、英語では一般的に「ストンプボックス」と呼ばれています。 それではさっそく、それぞれ何がどう違うのか、解説してみたいと思います。エフェクター選びのちょっとしたヒ
’60s:60年代の小型コンボに搭載されていた2本スプリングのリバーブ’70s:70年代に発明されたEMTなどに代表される大型のプレート・リバーブ’80s:80年代に現れたALESISに代表されるラック型のリバーブ 真空管アンプに搭載されているようなリバーブが好きな人はFlintを弾くともう他のリバーブを使う気になれないほど衝撃を受けると思います。 Strymonの空間系に共通することですが、ドライ音(エフェクトのかかっていない原音)が引っ込むことなくキレイに聴こえてきます。 通常のリバーブやディレイだと原音が引っ込むモデルが多いですが、Strymonの空間系は原音をデジタル変換せずにそのままウェット音(エフェクトがかかった音)を足すので音がほとんど劣化しません。 筆者の1番のお気に入りはスプリングリバーブで、あのビチャビチャしたバネの音が最高です。 もちろん’70s(プレートリバーブ)や
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