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山本夏彦に関するfunaki_naotoのブックマーク (86)

  • ほんとの本

    日曜日夕方、西部古書会館の大均一祭二日目(一冊百円)。十三冊。『月刊ことば』の一九七七年十一月号(創刊号)と七八年二月号など。『月刊ことば』の版元は英潮社、編集人は外山滋比古である。エディトリアルデザインは戸田ツトム。七八年二月号は「文章読」の特集で山夏彦が「谷崎文章読」と題したエッセイを書いている(これが読みたくて買ったといっても過言ではない)。 《というものは、それを読んだときの年齢と関係があって、弱年のときに読んで感心したがほんとので、それ以後読んだはほんとのでないと、勝手ながら私は区別している》 《と人の間は縁である。縁で結ばれること人と人の間のごとしと私は思っている。人がを選ぶことはよく知られているが、もまた人を選ぶのである》 山夏彦は一九一五年六月生まれ。谷崎潤一郎の『文章読』は一九三四年十一月、萩原朔太郎『氷島』は同年六月の刊行である。当時山夏彦は

  • 無想庵物語 -山本夏彦 著|文庫|中央公論新社

    夏彦 著 忘れられた作家・武林無想庵の生涯を、若き日にパリで生活を共にした著者が哀惜深く描きだす傑作評伝。第四十一回読売文学賞受賞。〈解説〉finalvent 書誌データ 初版刊行日2022/9/21 判型文庫判 ページ数432ページ 定価1320円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-207265-7 書店の在庫を確認 ❑紀伊國屋書店 ❑丸善&ジュンク堂書店 ❑旭屋書店  ❑有隣堂  ❑TSUTAYA

    無想庵物語 -山本夏彦 著|文庫|中央公論新社
  • 山本夏彦 - 山本七平とその周辺ーStanding on a very, very small place

  • 負けいくさ

    《戦後の日の復興が目ざましかったのは、陸海軍が極秘にしていた一流の技術がみるみる民間にちらばったからです。一例をあげればホンダのオートバイがたちまち一流になったのはこのせいです》(山夏彦著『誰か「戦前」を知らないか』文春新書) 日には、軍艦や零戦を建造する技術があった。戦艦大和の艦内には電気冷蔵庫も装備していた。そうした技術を軍は極秘にしていた。 工場が破壊されても、技術は残る。かといって、戦後の日の復興は、アメリカの占領政策のおかげではないというのは、飛躍しすぎだろう。 占領期のことについて、山夏彦は何か書いていたかなと何冊か読んでみたところ、『かいつまんで言う』(中公文庫)の「歓声と拍手」というコラムがあった。一九七五年五月――ベトナム戦争が終結を伝える新聞記事の感想のあと、山夏彦はこう続ける。 《サイゴンの市民はいま拍手と歓声で革命軍を迎えたと読むと、そうかとうなずく。私

  • 「戦前」という時代

    《昭和五年はいわゆるエロ・グロ・ナンセンスの最後の時代だった。タキシーは「円タク」といって市内一円(ただし当時東京は十五区)だったのが五十銭で、甚しきは三十銭で乗れる時代だった。満州事変はおこったが半年で終った。世間は軍需景気でうるおったがそれはほんの一部で、全体は不景気だった。ネオンは輝きデパートに商品はあふれカフエーバーダンスホールは満員だった。金さえあれば贅沢できた》(山夏彦著『「戦前」という時代』文春文庫) 戦後、多くの日人は「昭和八年はよかった」とおもっていた。当時の物価指数に追いつくのは昭和三十年代である。 戦前の日人が衣に困りだすのは昭和十六年から——とはいえ、日米開戦の日、山夏彦は新橋の天ぷら屋で友人と酒を飲んでいたと回想している。昭和十四年、山夏彦は半年働いて半年遊ぶという暮らしぶりだった。毎日のように銀座や上野で酒を飲んでいた。 山夏彦さんに会ったのは一九

  • 読書日々 742 | 鷲田小彌太の仕事

    ◆150918 読書日々 742 「平和が第一」だ、降伏したっていいじゃないか! 1 引き続き、山七への(関連)ばかり読んでいる。 「平和と民主主義」は、敗戦後期の専売特許のようにいわれるが、山七平が生まれた1921(大正10)から満洲事変が起こる以前、1930(昭和5)年までの期間も、「平和と民主主義」の時代であった。経済は停滞・不況下にあった。だが、海外、特にドイツに留学した三木清や向坂逸郎などは、超インフレ期のドイツで、好きなだけ著作を買い込み、「王侯」とまではいいがたいが、「貴族」並の生活も望めば不可能でなかったそうだ。 なによりも重要なのは、政治が議会中心主義へと舵を切り替え、日周辺諸国で、日を軍事的に侵攻する勢力がなく、軍縮を実現することが出来た。陸軍の2個師団削減などという破天荒なことまで実現したのだ。これは拙著『昭和史の授業』(PHP 2004)でも書いている。

  • サービス終了のお知らせ

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  • keitanさんの書評 何用あって月世界へ―山本夏彦名言集【本が好き!】

    人間は、下はトースターからてっぺんは原水爆までできることなら何でもやりたがる。自動車や飛行機を肯定し、礼讃して、その絶頂の原水爆だけを否定し、禁じようとしても無理だろう--冷静な夏彦節を熟読せよ。 『日常茶飯事』から『「豆朝日新聞」始末』まで25点のなかから選んだ寸言集。選者の植田康夫は「週刊読書人」編集者。はじめ「浮き世」「金銭」などテーマ別に編もうとしたがうまくいかず、単行の発行順にしたという。それをわたしはあえてテーマ別に並べ替え、摘録をさらに摘録した。屋上屋を重ねるようなものだが、読書録をつけているうちに読んだを自分なりに再構築するという習慣が身についた(再構築といったって気に入った箇所を選ぶだけのことで、そのの全体を客観的に要約しようなどという殊勝な考えはない)。それでも書き写すというのは念入りに一字一字読み返すということだから、初読時の誤解に気づくこともあり、そんなときは

    keitanさんの書評 何用あって月世界へ―山本夏彦名言集【本が好き!】
  • gruri.jp

  • 『探偵面に堕ちる』少年たち〜アバンチュリエ4巻(奇巌城)と氷菓を見て彼らを心配した話。 - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

    この前やっと購入できて、「奇巌城」中巻にあたる4巻を読み始めました。 怪盗ルパン伝 アバンチュリエ(4)奇巌城・中 (ヒーローズコミックス) 作者: 森田 崇,モーリス・ルブラン出版社/メーカー: 小学館クリエイティブ発売日: 2015/05/02メディア: コミックこの商品を含むブログ (8件) を見る奇巌城 第二幕!ルパンの謎と歴史の真実! ルパンの部下の凶刃に倒れたボートルレは、彼(ルパン)の遺した暗号がすべての事件の鍵であると確信する。 しかしそれは、ボートルレの予想を遥かに超え、フランスの歴史の根幹を揺さぶるものだった。 “鉄仮面”“マリー・アントワネット”“ジャンヌ・ダルク”…… 歴史の真実が、ここに明らかになる――!! 怪盗ルパン伝 アバンチュリエ(3) 奇巌城・上 (ヒーローズコミックス) 作者: 森田崇,モーリス・ルブラン出版社/メーカー: 小学館クリエイティブ発売日:

    『探偵面に堕ちる』少年たち〜アバンチュリエ4巻(奇巌城)と氷菓を見て彼らを心配した話。 - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
  • 期日前投票 - NAKAMOTO PERSONAL

    仕事帰りに期日前投票。 女に参政権はいらない。 もちろん男にも。 と、喝破したのは山夏彦翁である。 女に参政権はいらないと言えば、さぞかしお怒りだろうが待ってくれ、男にもいらない。制限選挙でたくさんだ。 ガリバー旅行記のスイフトは、女は男をたぶらかすのが仕事だといえば語弊があるなら、魅してとりこにするのが仕事で、ほかの事など念頭にない。フランス婦人も第二次大戦後選挙権を貰ってくれと言われたのに断った。まあそう仰有らずにと再三言われてしぶしぶ貰った。 お忘れだろうが昔は直接国税十五円納めなければ選挙権はなかった。制限選挙である。税と関係なく選挙権は万人にあるべきだと大正デモクラシーは執拗に主張して、大正十四年ようやく普通選挙は通った。ただし男だけで女のことはきれいに忘れていた。文句を言う女は市川房枝くらいで、あれは女の仲間ではないと、ほかでもない女が思ってた。 制限選挙なら選挙民は三十万人

    期日前投票 - NAKAMOTO PERSONAL
  • 「寄せては返す波の音」と評されたコラムの達人・山本夏彦 | 文春写真館 - 文藝春秋BOOKS

  • cakes(ケイクス)

  • 山本夏彦 - NAKAMOTO PERSONAL

    今日は山夏彦の10周忌。 “大”朝日新聞を敵に回した“豆朝日新聞”、“安物の正義”を嫌い、偽善と戦い続けた、稀代の名コラムニスト。 夏彦翁のことば、厳選二十。 テレビは巨大なジャーナリズムで、それには当然モラルがある。私はそれを「茶の間の正義」と呼んでいる。眉ツバものの、うさん臭い正義のことである。 白髪は知恵のしるしではない。 身辺清潔の人は、何事もしない人である。出来ない人である。 というものは、晩めしの献立と同じで、読んで消化してしまえばいいものである。記憶するには及ばないものである。何もかも記憶しようとするのは欲張りである。忘れまいとするのはケチである。 芸(術)はしばしば毒をふくむ。毒ならば気がつかぬように盛らなければならない。 人が足りる思いをするのは、他と区別して多い場合である。 古人は言論を売らなかった。今人は売る。 親切というものはむずかしいという自覚を、親切な人は忘

    山本夏彦 - NAKAMOTO PERSONAL
  • 日本最大級のオーディオブック配信サービス - audiobook.jp

  • 文藝春秋の昭和の100人 - 活版印刷紀行

    文藝春秋から出た『鮮やかに生きた昭和の100人(90周年記念5月臨時増刊号)を読んだ、 いや、見たといったほうが正確かも知れません。 実はこのところ文藝春秋誌は敬遠気味で毎月手にすることのないムラっけ読者ですが。 理由は頑として変わらないサイズとびっしり感のある活字づかいにありますが、これはあくまで個人的理由です。 その私が「昭和の100人」に手を伸ばし、ついつい一気に全ページを繰ったのは「昭和」に惹かれたからだと思います。 ここへ来て昭和の回顧がしきりです。平成も25年、当然といえば当然でしょうが、まだまだ昨日のように思っている人も多いはずです。かくいう私もその一人ですが。 その意味では100人の中には柏戸 剛や夏目雅子、池内淳子のようにまだこの間まで同じ空気を吸っていたように思える人が少なからずいます。100人のなかで私が直接、クチをきいたことのある方は当に数人しか数えることができ

    文藝春秋の昭和の100人 - 活版印刷紀行
  • 無辜 2005・08・13 - 「今日の小さなお気に入り」 - My favourite little things

    古今の書物から、心に適う言葉、文章を読み拾い、手帳代わりに、このページに書き写す。出るは多いが、再読したいものは少い。 今日の「お気に入り」は、山夏彦さん(1915-2002)のコラム集から。 「今はないあの名高い帝国ホテルを建てたフランク・ロイド・ライトは、大正八年自分の助手としてアントニン・レーモンドを 呼んだ。レーモンドはチェコで生れパリで学んだアメリカ国籍の若い建築家である。 ライトは帝国ホテル落成と共に日を去ったが、レーモンドは以後なん十年東京に残ってアメリカよりむしろ日で一流に なった。レーモンドは大正の震災前の東京を知っている。どんな普請でも一日で棟上する大工の建前を見て、まるで神業だ、 日の大工は世界一だとほとんど尊敬した。 その影響で木造建築の近代化を試みた。吉村順三、前川国男はその弟子である。戦争中はやむなくアメリカへ去ったが、 戦後再び日へ帰った。レーモン

    無辜 2005・08・13 - 「今日の小さなお気に入り」 - My favourite little things
  • とは考 『ひとことで言う-山本夏彦箴言集』

    夏彦氏は、2002年に亡くなられましたが、生前、週刊新潮の連載コラムをよく読んでいました。批評家としての鋭い眼とユーモアを兼ね備えた名筆家だったと思います。 著者の死後も数々のが出版されていますが、このは「ズバリ言った」著者の名言を集めたものです。 このの中で、特に面白かった「ひとこと」が20ほどありました。「の一部」ですが、紹介したいと思います。 ・キャンペーンならみんなマユ唾 (他人と同じことを言えと強いられる) ・金と女で成功したと書いてはいけない (この世はやきもちから成っている) ・浮世は二時間の辛抱 (授賞式、パーティー、祝賀の宴は、紋切型で顔ぶれも同じで毎年酷似) ・下っぱはまじめで上は腐敗する (下っぱも次第に出世すれば汚職するに違いない) ・大流行するものには気味の悪いところがなければならない ・写真はすべて「やらせ」である (写真館の見合い写真は当人の欠点を

  • サーチナ-searchina.net

    2020-08-15 22:34 中国から見ると「日韓国はそっくりだ」、そして国力が上なのは・・・=中国メディア 中国メディアは、日韓国はともに先進国であり、中国から見ると「とても似ている国」だと伝えつつ、「日韓両国の国力はどちらが上なのか」と問いかける記事を掲載した。・・・・

  • 同時代は百年、と山本夏彦は言った。 - 内藤明亜のブログ