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ブックマーク / www.chuko.co.jp (133)

  • 広東語の世界 -飯田真紀 著|新書|中央公論新社

    香港、華南が育んだグローバル中国語 飯田真紀 著 香港人の母語にして華南の共通語である広東語。東南アジア、欧米の華人社会も含め世界で8000万人が話す「中国語」だ。なぜ海外でかくも優勢なのか。北京語とはどう違うのか。謎を解く鍵は日語にもある。ヤムチャ、チャーシュー、キョンシー、モウマンタイ、ブルース・リー。書では映画を手がかりに、文法・会話、香港社会、華人移民、漢字、十大方言を一望し、広東語の世界を探訪。中国語とは何かを問い直す。 書誌データ 初版刊行日2024/6/19 判型新書判 ページ数264ページ 定価990円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-102808-2 書店の在庫を確認 ❑紀伊國屋書店 ❑丸善&ジュンク堂書店 ❑旭屋書店  ❑有隣堂  ❑TSUTAYA

    広東語の世界 -飯田真紀 著|新書|中央公論新社
  • 日本の小説の翻訳にまつわる特異な問題 -片岡真伊 著|全集・その他|中央公論新社

    文化の架橋者たちがみた「あいだ」 片岡真伊 著 日文学は「どうしても翻訳できない言葉」で書かれてきた、と大江健三郎は言う。事実、谷崎も川端も三島も、英訳時に改変され、省略され、時に誤読もされてきた。なぜそのまま翻訳することができないのか。どのような経緯で改変され、その結果、刊行された作品はどう受け止められたのか。一九五〇~七〇年代の作家、翻訳者、編集者の異文化間の葛藤の根源を、米クノップフ社のアーカイヴ資料等をつぶさに検証し、初めて明らかにする。 書誌データ 初版刊行日2024/2/9 判型四六判 ページ数432ページ 定価2750円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-110148-8 書店の在庫を確認 ❑紀伊國屋書店 ❑丸善&ジュンク堂書店 ❑旭屋書店  ❑有隣堂  ❑TSUTAYA

    日本の小説の翻訳にまつわる特異な問題 -片岡真伊 著|全集・その他|中央公論新社
  • 『神聖ローマ帝国』/山本文彦インタビュー

    チェコの首都プラハに所在し、かつてはベーメン王や神聖ローマ皇帝の居城だったプラハ城。 皇帝カール4世(在位1347~78年)の時代、ほぼ現在の姿となった。16世紀前半からハプスブルク家の支配下におかれ、三十年戦争(1618~48年)の発端となった窓外放擲事件の舞台である 現在のドイツの源流となった神聖ローマ帝国。その領域は広大で、歴史はゆうに800年を超える。だが、世界史の授業で名前は出てきたものの、詳しく教わった記憶はない、という人も多いのではないだろうか。そうした捉えにくい「大国」について、『神聖ローマ帝国 「弱体なる大国」の実像』を著した山文彦さんに話を聞いた。 ――山さんのご専門は。 山:14世紀から18世紀の神聖ローマ帝国の国制史です。 国制史というのは、ドイツ史特有な表現だと思います。ドイツ語のVerfassungsgeschichteを「国制史」と訳すのですが、Verf

    『神聖ローマ帝国』/山本文彦インタビュー
  • 『御成敗式目』/佐藤雄基インタビュー

    最初の武家法として名高い御成敗式目。鎌倉幕府の基法とも言われるが、それは当か。どのように生まれ、何が定められ、なぜ広く知られるようになったのか――。『御成敗式目 鎌倉武士の法と生活』を著した佐藤雄基さんに話を聞いた。 ――まずうかがうのですが、佐藤さんのご専門は? 佐藤:日中世史です。中世といっても、平安時代の後半(11・12世紀)から戦国時代(16世紀)まで長いのですが、特に平安~鎌倉時代(11~14世紀)を専門としています。 この時代の法制史や古文書学を主な研究テーマにしています。法制史とは「法の歴史」、古文書学とは当時の朝廷・幕府の作成した命令書や判決、土地売買の契約書などの文書(もんじょ)を分析する学問です。 そう説明すると、支配者を中心に歴史を見ていると思われるかもしれません。しかし、王を王として認める者がいなければ王は王たりえません。権力を支える中間層、さらに権力の動きを

    『御成敗式目』/佐藤雄基インタビュー
  • 『物語 江南の歴史』/岡本隆司インタビュー

    ――近年、中国歴史中国の王朝を描く中公新書の刊行が続き、シリーズとしても人気です。そのなかで、『物語 江南の歴史』は発売して半年が経ち、重版が出て広がりを見せています。帯で「南方からたどる五千年史」と謳われているように、書は、広大な中国を南方から描き直した通史。岡先生がナビゲーターを務めたNHK「3か月でマスターする世界史」のように、壮大な歴史のうねりを感じとれる一書です。なぜ、「南」という視座に着目されたのでしょうか。 岡: おっしゃるように、中国は「広大」ですので、観察理解するには、どこからどのようにみればよいのか、とまどうことが少なくありません。これは研究者・専門家であろうとなかろうと、誰しも感じることです。もちろん「中国歴史」に限っただけでも、いろんな視点が思いつきますし、有効な方法もたくさんあります。たとえば、中国全体にわたる歴史は当然あるでしょうし、特定の時代・著名

    『物語 江南の歴史』/岡本隆司インタビュー
  • 道路の日本史 -武部健一 著|新書|中央公論新社

    古代駅路から高速道路へ 武部健一 著 邪馬台国の頃には獣道しかなかった日列島も、奈良時代になると幅12mの真っ直ぐな道が全国に張りめぐらされ、駅馬の制度が設けられた。中世には道路インフラは衰退したが、徳川家康は軍事優先から利便性重視に転換して整備を進める。明治以降は奥羽山脈を貫くトンネルを掘った三島通庸、名神高速道路建設を指揮したドルシュなど個性溢れる人物の手によって道路建設が成し遂げられる。エピソード満載でつづる道路の通史。 書誌データ 初版刊行日2015/5/25 判型新書判 ページ数272ページ 定価946円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-102321-6 書店の在庫を確認 ❑紀伊國屋書店 ❑丸善&ジュンク堂書店 ❑旭屋書店  ❑有隣堂  ❑TSUTAYA

    道路の日本史 -武部健一 著|新書|中央公論新社
  • [特別寄稿]「斎垣の歌」をめぐって/榎村寛之

    道長の詠んだ歌の元歌 『光る君へ』第6回「二人の才女」で、ついに清少納言が登場したが、それはそれとして、藤原道長(柄佑)がまひろ(吉高由里子)に渡した手紙の ちはやふる 神の斎垣も 越えぬべし 恋しき人の 見まくほしさに に少し注目したい。 すでにネット上でいわれているように、この歌は『伊勢物語』第71段の ちはやふる 神の斎垣も 越えぬべし 大宮人の 見まくほしさに の「大宮人」を「恋しき人の」に変えたものである。このころには定着していた歌取り(元歌を匂わせて歌のイメージを重層化させるテクニック。作者の腕の見せ所)とも言えない稚拙な歌だ。まぁそこが『光る君へ』の道長らしい不器用さか。 『伊勢物語』と伊勢の斎宮 さて、『伊勢物語』は10世紀前半頃に作られた「歌物語」で、和歌を中心に物語が進む短編小説集だ。 テーマは、「昔男」と呼ばれる男の様々な恋で、相手は、貴族・庶民・都人・田舎の人・

    [特別寄稿]「斎垣の歌」をめぐって/榎村寛之
  • 六国史―日本書紀に始まる古代の「正史」 -遠藤慶太 著|新書|中央公論新社

    遠藤慶太 著 奈良時代から平安時代にかけて編纂された歴史書「六国史」。七二〇年に完成した日書紀から、続日紀、日後紀、続日後紀、日文徳天皇実録、日三代実録までを指す。天地の始まりから平安中期の八八七年八月まで、国家の動向を連続して記録した「正史」であり、古代史の根史料である。書は、各書を解説しつつ、その真偽や魅力を紹介。また、その後の紛失、改竄、読み継がれ方など、中世から現代に至る歴史をも描く。 書誌データ 初版刊行日2016/2/25 判型新書判 ページ数266ページ 定価902円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-102362-9 書店の在庫を確認 ❑紀伊國屋書店 ❑丸善&ジュンク堂書店 ❑旭屋書店  ❑有隣堂  ❑TSUTAYA

    六国史―日本書紀に始まる古代の「正史」 -遠藤慶太 著|新書|中央公論新社
  • 分断のニッポン史 -赤上裕幸 著|ラクレ|中央公論新社

    ありえたかもしれない敗戦後論 赤上裕幸 著 災害、感染症、格差……いま各所で「分断」が叫ばれる。だが歴史を遡ると、敗戦直後には国が分割される恐れが実際にあり、分断統治や架空戦記を描いた小説・マンガが人気を博してきた。欧米ではこうした「歴史のif=反実仮想」の歴史学は重要な研究として認知されてきたが、書は国内の研究では数少ない試みである。さらに震災等による列島分断を描いた未来小説も検証。最悪のシナリオを描いた作品群から、危機克服のヒントを学ぶ。 書誌データ 初版刊行日2021/8/10 判型新書判 ページ数288ページ 定価990円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-150737-2 書店の在庫を確認 ❑紀伊國屋書店 ❑丸善&ジュンク堂書店 ❑旭屋書店  ❑有隣堂  ❑TSUTAYA

    分断のニッポン史 -赤上裕幸 著|ラクレ|中央公論新社
  • 数学の世界 -森毅/竹内啓 著|文庫|中央公論新社

    森毅/竹内啓 著 教育者でもある数学者と、数学の社会的役割に注目する統計学者による対談から、人間の文化を豊かにする数学の多面的な魅力が浮かび上がる。〈解説〉読 書 猿 書誌データ 初版刊行日2022/4/20 判型文庫判 ページ数352ページ 定価1056円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-207201-5 書店の在庫を確認 ❑紀伊國屋書店 ❑丸善&ジュンク堂書店 ❑旭屋書店  ❑有隣堂  ❑TSUTAYA

    数学の世界 -森毅/竹内啓 著|文庫|中央公論新社
  • [特別寄稿]五節舞姫をのぞき見した花山天皇/榎村寛之

    ひさしぶりに平安時代を舞台とする大河ドラマ『光る君へ』がはじまり、一大ムーブメントが沸き起こっています。でも、ちょっと待って。背景を知れば、もっと楽しく味わえるはず。『謎の平安前期―桓武天皇から『源氏物語』誕生までの200年』を刊行したばかりの榎村寛之さんにエッセイを寄稿して戴きました。(なお、榎村さんのエッセイは下記もご覧下さい) 坂東巳之助さん演じる円融天皇と郷奏多さん演じる花山天皇は…オジとオイ?複雑すぎる『光る君へ』前後の天皇と藤原氏の関係を日史学者が整理 『光る君へ』宮廷政治の立役者!町田啓太さん演じる公任ら「一条朝の四納言」登場も<90歳まで現役>ロバート・秋山さんの実資はさらにデキる官人だった…日史学者が整理 天皇の即位と三種の神器 大河ドラマ『光る君へ』を見ていて、上手く演出しているなぁ、でも少し補足が必要かなあというところがしばしばある。 1月28日の放送分でいえば

    [特別寄稿]五節舞姫をのぞき見した花山天皇/榎村寛之
  • 『オットー大帝―辺境の戦士から「神聖ローマ帝国」樹立者へ』/三佐川亮宏インタビュー

    マクデブルクの旧市場(アルテ・マルクト)に立つ皇帝騎馬像(レプリカ、書266頁参照、著者撮影、2008年) ヨーロッパ中世を画する人物としてはカール大帝が有名ですが、カール大帝から百数十年後、もうひとりの「大帝」が現れます。このオットー大帝の生涯を巨細に描いた『オットー大帝―辺境の戦士から「神聖ローマ帝国」樹立者へ』を刊行した三佐川亮宏さんにお話を伺いました。 ――はじめに、オットー大帝(1世)とはどういう人物で、どんなところが魅力か、お教えください。 三佐川:「あとがき」でも触れましたが、オットー1世(912~973年)の名前は、日では正直なところ馴染みが薄いと思います。 936年に東フランク王国のオットー朝(ザクセン朝)の第2代国王として即位し、800年にフランク国王カール大帝によって復興された古代の(西)ローマ帝国の伝統を継承する、中世ローマ帝国――後世に「神聖ローマ帝国」と呼ば

    『オットー大帝―辺境の戦士から「神聖ローマ帝国」樹立者へ』/三佐川亮宏インタビュー
  • イギリス1960年代 -小関隆 著|新書|中央公論新社

    ビートルズからサッチャーへ 小関隆 著 第2次世界大戦後のベビーブームを背景に、若者文化が花開いた1960年代。中心にはビートルズが存在し、彼らの音楽・言動は世界に大きな衝撃を与えた。他方、サッチャー流の新自由主義も実はこの時代に胚胎した。今なお影響を与え続ける若者文化と新自由主義の象徴は、なぜイギリスで生まれたか――。書は、ファッション、アートなどの百花繚乱、激動の社会とその反動を紹介し、1960s Britainの全貌を描く。 書誌データ 初版刊行日2021/5/20 判型新書判 ページ数272ページ 定価946円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-102643-9 書店の在庫を確認 ❑紀伊國屋書店 ❑丸善&ジュンク堂書店 ❑旭屋書店  ❑有隣堂  ❑TSUTAYA

    イギリス1960年代 -小関隆 著|新書|中央公論新社
  • 『帝国図書館―近代日本の「知」の物語』/長尾宗典インタビュー

    国家の「知」を支えるべく国立の図書館、帝国図書館が作られたのは明治時代。誕生までの道のりはもとより、以降も困難な歩みを続けることになりました。その軌跡を周到に描き出した『帝国図書館―近代日の「知」の物語』の著者・長尾宗典さんにお話をうかがっています。 (2024年3月14日に国立国会図書館で長尾さんの講演とパネルディスカッションが開催。詳細はイベント告知ページでご確認ください) ――長尾さんの初の単著は『〈憧憬〉の明治精神史』で、高山樗牛や姉崎嘲風らを扱ったものです。その次に書かれたのが『帝国図書館―近代日の「知」の物語』ですから、かなり異なるテーマのように思われます。ご執筆の経緯などをお教えください。 長尾:大学に移る前、私は11年ほど、国立国会図書館(以下NDL。)に司書として勤務していました。日近代史を専攻していた大学院生の頃は高山樗牛や姉崎嘲風のことばかりやってきたのですが、

    『帝国図書館―近代日本の「知」の物語』/長尾宗典インタビュー
  • バレエの世界史 -海野敏 著|新書|中央公論新社

    美を追求する舞踊の600年 海野敏 著 バレエはルネサンス期イタリアで誕生し、今なお進化を続けるダンスの一種だ。当初、王侯貴族が自ら踊り楽しんだが、舞台芸術へと転換。観客も貴族からブルジョワジー、市民へと拡大する。十九世紀の西欧とロシアで成熟し、世界へ広がった。ダ・ヴィンチ制作の舞台装置、ルイ十四世が舞った「太陽」役、チャイコフスキーの三大バレエ、シャネルやピカソが参加したバレエ・リュス、そして日へ――六百年の歴史を通観する。 書誌データ 初版刊行日2023/3/22 判型新書判 ページ数320ページ 定価1034円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-102745-0 書店の在庫を確認 ❑紀伊國屋書店 ❑丸善&ジュンク堂書店 ❑旭屋書店  ❑有隣堂  ❑TSUTAYA

    バレエの世界史 -海野敏 著|新書|中央公論新社
  • 『エルサレムの歴史と文化』/浅野和生インタビュー

    ユダヤ教やキリスト教、イスラム教にまつわる史跡が数多く残り、今も世界中から巡礼が訪れる「聖都」エルサレム。多様な文化が混じり合う街の魅力を、まるで美術館を巡るように丹念に解説した『エルサレムの歴史文化 3つの宗教の聖地をめぐる』が好評を博しています。作者の浅野和生さんに、執筆の背景を伺いました。 ――これまでのご研究、専門分野について教えてください。 浅野: 学生のとき以来、ビザンティンの美術史を専攻しています。これまでの人生の中で、イスタンブールのアギア・ソフィア大聖堂の歴史を掘り下げたり、トルコにあるビザンティン時代の遺跡を発掘したり、教会の壁画や工芸品を取り上げてそれが制作されたいきさつと制作年代を突き止めようとしたり、という研究をしてきました。 ――そうした中で、今回エルサレムを主題に選んだ理由はなんだったのでしょうか。 浅野: 今回エルサレムを主題にしたのは、エルサレムもかつて

    『エルサレムの歴史と文化』/浅野和生インタビュー
  • 『キリスト教美術史』/瀧口美香インタビュー

    不変の様式美を極めたビザンティン美術、ロマネスク、ゴシック、ルネサンス、バロックと変革を続けたローマン・カトリックの美術――。1000年を超える歴史を持ち、今も美術ファンを魅了してやまないキリスト教美術。その軌跡を100点以上のカラー図版と共にコンパクトに紹介し、好評を博したのが『カラー版 キリスト教美術史 東方正教会とカトリックの二大潮流』である。執筆の背景を、著者の瀧口美香さんに伺った。 ――ご専門とこれまでのご研究について教えてください。 瀧口: 専門はビザンティン美術史です。早稲田大学で美術史を学び、大学院に進学したのち英国に留学、ロンドン大学コートールド研究所でPh. D. を取得しました。博士論文のテーマはビザンティン写挿絵で、帰国後に日語で単著として出版しました(『ビザンティン四福音書写挿絵の研究』創元社、2012年)。 留学先のコートールド研究所は、美術史研究と保存修

    『キリスト教美術史』/瀧口美香インタビュー
  • 『都会の鳥の生態学』/唐沢孝一インタビュー

    鳥が一羽もいない都市を想像できるでしょうか。 通勤・通学の途中で、ちょっと足をとめて下さい。耳を澄ませ、上を見上げて下さい。そこにはよく知った鳥が、あるいはなんだか見慣れない鳥がいるはずです。鳥たちは都会でどうやって生きているのでしょうか。 『都会の鳥の生態学』著者の唐沢孝一さんに、港区にある国立科学博物館附属自然教育園を案内していただきながら、鳥の生態や鳥と人間との関わりなどを解説していただきました。 (取材日・2023年7月6日) 自然教育園に一歩足を踏み入れると、そこは蒼とした森の中です。緑が多く、空気がひんやりとして、都心にいることをすっかり忘れさせてくれます。 自然教育園の森は数百年の年月をへて形成された自然林です。人の影響を受けず、都会とは無縁のように見えます。ところが、実は、自然観察のために巧みに管理されていたり、都市環境の影響を強く受けたりしています。 その一例が、入口か

    『都会の鳥の生態学』/唐沢孝一インタビュー
  • 『モンスーンの世界』/安成哲三インタビュー

    四季に恵まれた日。春一番も梅雨も台風も大雪も、すべて季節風にかかわっています。この季節風がモンスーンです。モンスーンによって日をはじめとするアジアの文明がどんな影響を受けたか、そして逆に人間活動によってモンスーン地域をはじめとする地球の気候システムがどんな影響を受けているかを、文理にわたって解説したのが『モンスーンの世界 日、アジア、地球の風土の未来可能性』です。書著者の安成哲三さんにお話を伺いました。 ――まず、書の特徴をお教えください 安成:私は50年以上にわたってモンスーン(特にアジアモンスーン)という現象に関心を持ち続け、研究対象にしてきました。 このモンスーンによって、地球あるいは(人間を含む)世界がどうつながっているのか、自然科学的側面だけでなく、人文社会科学的な視点も含めて、私なりの『モンスーン観』を示したかったのです。モンスーンという気象気候現象は、大気・大陸・海

    『モンスーンの世界』/安成哲三インタビュー
  • 本の神話学 -山口昌男 著|文庫|中央公論新社

    増補新版 山口昌男 著 自分だけの「知の見取り図」は、いつの時代も蔵書(アーカイヴ)から生まれる。著者の代表作に「図書館」に関する講演録・随筆を増補。〈解説〉山貴光 書誌データ 初版刊行日2023/8/22 判型文庫判 ページ数360ページ 定価1320円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-207408-8 書店の在庫を確認 ❑紀伊國屋書店 ❑丸善&ジュンク堂書店 ❑旭屋書店  ❑有隣堂  ❑TSUTAYA

    本の神話学 -山口昌男 著|文庫|中央公論新社