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2023年4月26日のブックマーク (11件)

  • R.I.P. Mark Stewart | ele-king

    文:野田努 「彼らはついに、変化とは、改革を意味するものでも改善を意味するものでもないことに気がつくだろう」——フランツ・ファノンのこの予言通り、世界は変わらなくていいものが変えられ、変わって欲しいものは変わらない。憂な曇り空に相応しい訃報がまた届いた。その少し前にはジャー・シャカの訃報があり、今朝はマーク・スチュワートだ。いったい、坂龍一といい、シャカといいマークといい、あるいは昨年から続いている死者のリストを思い出すと、勇敢な戦士たちがあちら側の世界に招かれている理由がこの宇宙のどこかに存在しているのではないかという妄想にとらわれてしまう。ファノンはまた、「重要なのは世界を知ることではない、世界を変えることだ」と言ったが、その意味を音楽に込めた人がまたひとりいなくなるのは、胸に穴が空いたような気分にさせるものだ。 一般的に言えばマーク・スチュワートは、ブリストル・サウンドのゴッドフ

    R.I.P. Mark Stewart | ele-king
  • R.I.P. Ahmad Jamal | ele-king

    ジャズ・ピアニストのアーマッド・ジャマルが2023年4月16日、前立腺癌のために92歳で死去した。1930年にピッツバーグで生まれたジャマルの名はフレデリック・ラッセル・ジョーンズだが、ブラック・ムスリムの影響を受けて22歳の頃にイスラム教に改宗し、アーマッド・ジャマルの名に変えた。 7歳の頃からピアノのレッスンをはじめ、高校で格的に音楽の勉強をおこない、卒業後はシカゴに移り、自身のピアノ・トリオを組んでホテルなどで演奏活動をおこなっている。シカゴの〈アーゴ〉や〈カデット〉に多くのアルバムを残しているが、代表作と言えば1958年の『バット・ナット・フォー・ミー』や翌59年の『ポートフォリオ・オブ・アーマッド・ジャマル』で、特に “ポインシアーナ” を含む『バット・ナット・フォー・ミー』のセールスによって、彼は商業的な成功も収めている。 しかしながら、ジャズ評論においては高い評価を得るこ

    R.I.P. Ahmad Jamal | ele-king
  • Everything But The Girl | ele-king

    トレイシー・ソーンとベン・ワットによるエヴィリシング・バット・ザ・ガール(EBTG)が新しいアルバム『Fuse 』を4月21日にリリースする。これは1999年の『Temperamental』以来の新作で、EBTGにとっての通算11枚目のアルバムとなる。 先行で発表されたシングル曲“Nothing Left To Lose”は、ハウス・ミュージックの影響下にあった90年代のEBTGの延長にあり、アルバムの内容も、エレクトロニックであり、ソウルであるという。 以下、レーベルの資料からの抜粋です。 2021年の春から夏にかけてベン・ワットとトレイシー・ソーンによって書かれ、制作された『Fuse』は、バンドが90年代半ばに初めて開拓した艶やかなエレクトロニック・ソウルを現代的にアレンジしたものとなっている。 サブ・ベース、シャープなビート、ハーフライトのシンセ、空虚な空間からなるワットのきらめくサ

    Everything But The Girl | ele-king
  • トピックス – ほうろうバザール

    古書ほうろう, Record Shop “Reconquista” & windbell  present 「十字路としてのスペイン音楽 ゲスト:工藤冬里」 日時:2012年8月18日(土) 20時開演 会場:古書ほうろう 文京区千駄木3−25−5(→map) 料金:1500円(1drink付) きっかけは、この5月に発売されたジョセフィン・フォスターの2枚組『ANDA JALEO / PERLAS』でした。一聴して「まるで自分のためにつくられたアルバムのようだ」と感じ、次の瞬間には「これは、スペイン音楽の魅力をたくさんの人に知ってもらう絶好のチャンスだ!」と、ひとり興奮していました。 このアルバムで彼女とその仲間たちが取り上げているスペインの民謡というジャンルは、心にしみるメロディの宝庫で、ぼくも長年愛聴してきました。ただ、日ではなかなか演奏される機会がなく、流通している録音物もクラシ

    トピックス – ほうろうバザール
  • interview with For Tracy Hyde | ele-king

    いわゆる「東京インディ」のバンド群が、関西のシーン、あるいはSoundCloudやBandcamp、ブログやソーシャル・メディアとの相互作用の中で、不思議でユニークな音楽を作っていた2012年の東京にFor Tracy Hydeは現れた。シューゲイズ、ドリーム・ポップ、ギター・ポップ、マッドチェスター、ブリット・ポップ、渋谷系から、はたまたアニメやゲームまでを養分にしていた彼らは、インターネット・カルチャーの申し子でもあった。そして、周囲のバンドが失速し疲弊しフェイドアウトしていった10年強の間、2016年のデビュー・アルバム『Film Bleu』の発表以降、着実に最高傑作を更新していき、ファンダムを国外に築き上げもした。 最後まで「青い」音楽を奏で続けたFor Tracy Hydeは、一方で自分たちの表現そのものを問い、自身の内面にも踏み込んでいき、その青さはどんどん深みを増していった。

    interview with For Tracy Hyde | ele-king
  • Josephine Foster & Victor Herrero | ele-king

  • ビーチ・ボーイズのファン、AIを使って完成させたアルバム『Smile』公開 - amass

    ビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)のファンは、AI人工知能)を使って完成させたアルバム『Smile』を公開しています。 手がけたのは、クリエイターのMike LeRoyで、制作に数ヶ月を要したという。 LeRoyは、『Smile』の楽曲をAIソフトで使って完成させたこのアルバム『BOOKOFF Smile』を、偽のバックストーリーと共に公開しています。 ■偽のバックストーリー 「2018年の夏、僕は日を旅しました。この旅で、繁華街に点在する多くのリサイクルショップの素晴らしさを知った。これらの店には、愛すべき家を失った、エキサイティングがアイテムが無造作に数多く並んでいた。その中でも、BOOKOFFのように“OFF”と名付けたリサイクルショップが人気だった。 あの運命の夏の日、レコードが整然と並んだ棚から、ピンク色のレコード・ジャケットを取り出した。それに目をやると、海岸

    ビーチ・ボーイズのファン、AIを使って完成させたアルバム『Smile』公開 - amass
  • 第13回東京大学文学部公開講座 「日本語の方言 ─過去・現在・未来─」 | 東京大学

    【講 師】 小西 いずみ 准教授(東京大学 大学院人文社会系研究科 国語研究室) 【日 時】 2023年6月24日(土)14時~15時30分 【場 所】 東京大学郷キャンパス法文2号館1番大教室 【内 容】 日語にさまざまな方言があることは、日に暮らす多くの人が知っています。各地の方言が標準語(全国共通語)の影響によって衰退していると感じている人も多いでしょう。では、現在、日語にはどのような地域差があり、それらはどのような歴史をたどってきたのでしょうか。また、今後、その地域差はどうなるのでしょうか。 この講座では、発音、語彙、文法それぞれの側面における各地方言のしくみ、方言どうしのしくみの違い、それらが最近70年ほどの間にどのように変化してきたかを、音声資料や言語地図などを使ってひも解いていきます。 参加希望の方は、公開講座詳細と申込方法に記載されている申込フォームからお申込みくだ

    第13回東京大学文学部公開講座 「日本語の方言 ─過去・現在・未来─」 | 東京大学
  • 「きく」は、その人と一緒にする“小さな冒険”。西村佳哲さん

    「誰かに話を聞いてもらった」ことで、自分の中に新たな気づきが生まれたことはありませんか? 私はライターという職業柄、聞き手に回ることが多く、話すのはちょっと苦手。でも不思議と「話せてしまった」という経験をしたことがあります。なぜか次々に言葉が出てきて、自分の素直な気持ちを言語化できてしまった時間。相手にアドバイスをもらったわけでもないのに、「私が言いたいのはこういうことだったんだ」と自己完結してしまったのです。 その“不思議”の謎が解けたのが、フリーランスのライターとして活動を始めた頃に参加した「インタビューのワークショップ」でした。講師は、著書『自分の仕事をつくる(2003年・晶文社)』を通して知っていた西村佳哲さん。 ワークショップの中で、きく側のあり方によって、話す側に「話せる・話せない」、「思考が深まる・深まらない」という大きな違いが表れてくることを体感しました。「話せた」と感じた

    「きく」は、その人と一緒にする“小さな冒険”。西村佳哲さん
  • 「バナナ・ボート」など、歌手・俳優のハリー・ベラフォンテが死去 - amass

    Harry Belafonte, circa 1956 (Archive Photos/Getty Images) ♪ディ・オーの歌い出しで知られる「バナナ・ボート」などがヒット、米国で人種の壁を打ち破った歌手・俳優・活動家のハリー・ベラフォンテ(Harry Belafonte)が死去。ニューヨーク・タイムズ紙などによると、4月25日にマンハッタンの自宅で、うっ血性心不全のため亡くなりました。96歳でした。 ハリー・ベラフォンテはニューヨーク市ハーレム生まれ。カリブ海からの移民の息子として育つ。さまざまなジャンルの音楽を録音したが、ジャマイカの労働者がバナナを船に積み込むときに歌う労働歌を元に作られた曲「バナナ・ボート・ソング【The Banana Boat Song (Day-O)】 」(1956年)が世界的な大ヒットとなり、また、1956年に発表したアルバム『カリプソ(Calypso)

    「バナナ・ボート」など、歌手・俳優のハリー・ベラフォンテが死去 - amass
  • 「若者の読書離れ」というウソ - 平凡社

    この20年間で、小中学生の平均読書冊数はV字回復した。そんな中、なぜ「若者はを読まない」という事実と異なる説が当たり前のように語られるのだろうか。各種データと10代が実際に読んでいる人気のから、中高生がに求める「三大ニーズ」とそれに応える「四つの型」を提示する。「TikTok売れ」の実情や、変わりゆくラノベの読者層、広がる短篇集の需要など、読書を通じZ世代のカルチャーにも迫る。 はじめに 第一章 10代の読書に関する調査 第二章 読まれるの「三大ニーズ」と「四つの型」 第三章 カテゴリー、ジャンル別に見た中高生が読む 第四章 10代の読書はこれからどうなるのか あとがき

    「若者の読書離れ」というウソ - 平凡社