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ブックマーク / bijutsutecho.com (234)

  • 専門ミュージアムに行ってみよう。第1回「絶滅メディア博物館」

    専門ミュージアムに行ってみよう。第1回「絶滅メディア博物館」日には専門的な分野を扱う美術館や博物館が数多くある。各館の展示内容とともに、設立秘話やコレクションにかける思いなどをシリーズで紹介する。 文=浦島茂世 展示風景より 2023年1月、大手町に一風変わった私設博物館が開館した。その名は「絶滅メディア博物館」。館内には8mmフィルムカメラ、ビデオカメラ、フロッピーディスク、携帯電話やPHS、カセットプレーヤーなど、かつてはポピュラーだったものの、いまでは使われることがほぼなくなったメディア機器がジャンルごとに整然と並ぶ。都心の一等地になぜこの博物館が生まれたのだろうか? あまりふり向かれない「絶滅メディア」専門の博物館 絶滅メディア博物館は大手町と神田のあいだ、東京都千代田区内神田に位置する。この博物館はその名が示す通り、絶滅、あるいはほぼ絶滅に近い状態のメディア機器を収集・保管・展

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  • 切手に込めるは色彩豊かな「美術の世界」。切手デザイナー・楠田祐士インタビュー(前編)

    切手に込めるは色彩豊かな「美術の世界」。切手デザイナー・楠田祐士インタビュー(前編)日全国誰でも一度が見たことがある切手は、日郵便の切手・葉書室所属のデザイナー8名(2023年3月現在)によってデザインされている。馴染み深いはずなのによく知らない「切手デザイナー」という仕事について、イラスト切手から「美術の世界シリーズ」まで手がける最年少切手デザイナー・楠田祐士に話を聞いた。前編では、楠田が世に送り出した「美術の世界シリーズ」の誕生秘話とその魅力に迫る。 聞き手・文=望月花妃(ウェブ版「美術手帖」編集部) 撮影=稲葉真 日全国誰でも一度が見たことがある切手は、日郵便の切手・葉書室所属のデザイナー8名(2023年3月現在)によってデザインされ、生み出されている。馴染み深いはずなのによく知らない「切手デザイナー」とは、一体どのような仕事なのか。 イラスト切手から「美術の世界シリーズ」ま

    切手に込めるは色彩豊かな「美術の世界」。切手デザイナー・楠田祐士インタビュー(前編)
  • DNPアートコミュニケーションズが「国立科学博物館イメージアーカイブ」を開始

    DNPアートコミュニケーションズが「国立科学博物館イメージアーカイブ」を開始大日印刷株式会社のグループ会社であるDNPアートコミュニケーションズが、国立科学博物館所蔵作品の画像データを貸出対象とする「国立科学博物館イメージアーカイブ」を5月20日より開始した。 大日印刷株式会社(以下、DNP)のグループ会社DNPアートコミュニケーションズが、国立科学博物館所蔵作品の画像データを貸出対象とする「国立科学博物館イメージアーカイブ」を5月20日より開始した。 DNPアートコミュニケーションズは、もとより国内外の多くの美術館・博物館等の所蔵作品の高精細なデジタル画像データの貸出サービスを行っており、今回もその一環として実施されるものとなる。 第1弾として貸出がスタートとなるのは、同館の所蔵作品のうち、日のボタニカルアート(植物画)の先駆者のひとりである太田洋愛によって描かれた桜の水彩画集『桜

    DNPアートコミュニケーションズが「国立科学博物館イメージアーカイブ」を開始
  • 「ゲバルト」展が東京日仏学院などで開催。反暴力的反応とその美的様式を探る

    「ゲバルト」展が東京日仏学院などで開催。反暴力的反応とその美的様式を探るゲバルト団体(アレクサンドル・タルバ、平居香子、宮内芽依、アントワーヌ・ハルプク、ガーリン)の主宰により、反暴力的反応とその美的様式を探る展覧会 「ゲバルト」展が、東京日仏学院、CAVE-AYUMI GALLERY、セッションハウスで開催される。会期は5月18日〜6月16日。 制度の暴力のなかで特定の芸術形態がどのように発展していくのかを示そうとする展覧会「ゲバルト」展が、東京日仏学院、CAVE-AYUMI GALLERY、セッションハウスで開催される。会期は5月18日〜6月16日。キュレーターはアレクサンドル・タルバ。 展を主宰するのはゲバルト団体(アレクサンドル・タルバ、平居香子、宮内芽依、アントワーヌ・ハルプク、ガーリン)。2023年5月に東京で設立された芸術的・政治的団体であり、キュレーション集団として構想さ

    「ゲバルト」展が東京日仏学院などで開催。反暴力的反応とその美的様式を探る
  • 宇野亞喜良インタビュー。僕がイラストレーターにとどまり続ける理由

    宇野亞喜良インタビュー。僕がイラストレーターにとどまり続ける理由90歳でなお、第一線のイラストレーターとして活躍する宇野亞喜良。1950年代のキャリア初期から現在に至るまでの900点超で、仕事の全貌を明らかにする過去最大規模の個展「宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO」が東京オペラシティ アートギャラリーで始まった。展覧会の企画にかかわった記者が、開幕に合わせて、宇野の代名詞ともいえる幻想やエロスの源泉、寺山修司との関わりなどを聞いた。 聞き手=木村尚貴(朝日新聞社) ポートレイト撮影=軍司拓実 編集=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長) 宇野亞喜良。アトリエにて撮影 「イラストレーター」であり続けること──宇野さんは、画家や芸術家と名乗らずイラストレーターにとどまり続けています。ポリシーがあるのでしょうか? 昔働いていた日デザインセンターの先輩が、僕のことを幇間(ほうかん)、つまり太

    宇野亞喜良インタビュー。僕がイラストレーターにとどまり続ける理由
  • 坂茂設計の豊田市博物館が開館。豊田市美術館と補完し合う相乗効果を狙う

    坂茂設計の豊田市博物館が開館。豊田市美術館と補完し合う相乗効果を狙う建築家・坂茂の設計による愛知県の豊田市博物館が、谷口吉生が設計した豊田市美術館の隣に開館した。 文・撮影=王崇橋(ウェブ版「美術手帖」編集部) 豊田市博物館 外観 世界的に活躍する建築家・坂茂の設計による愛知県の豊田市博物館が4月26日に開館した。館長を務めるのは、前豊田市美術館館長・村田眞宏だ。 同館が建設されたのは、江戸時代に存在した城郭・「七州城」の遺構。明治以降は豊田市立童子山小学校や愛知県立豊田東高等学校の敷地として利用されており、隣には建築家・谷口吉生が設計した豊田市美術館が1995年に開館している。 坂茂は4月25日に行われた内覧会で、博物館建物の設計にあたり谷口の建築とバランスよく配置し、プロポーションを決めたとしつつ、「美術館に来た人も博物館を発見し、博物館に来た人も自然に美術館に流れていくように並列させ

    坂茂設計の豊田市博物館が開館。豊田市美術館と補完し合う相乗効果を狙う
  • 国立ハンセン病資料館で「絵ごころでつながる-多磨全生園絵画の100年」が開催。絵画が寄り添った施設の100年

    国立ハンセン病資料館で「絵ごころでつながる-多磨全生園絵画の100年」が開催。絵画が寄り添った施設の100年東京・東村山市の国立ハンセン病資料館で、療養施設・多磨全生園の絵画活動100年の歩みをたどる展覧会「絵ごころでつながる-多磨全生園絵画の100年」が開催される。会期は3月2日〜9月1日。 絵を持つ「絵の会」会員、新憲法公布記念の書画展開催にあたって 1946年11月撮影 国立ハンセン病資料館蔵 東京・東村山市の国立ハンセン病資料館で「絵ごころでつながる-多磨全生園絵画の100年」が開催される。会期は3月2日〜9月1日。 およそ100年前となる1923年10月31日、ハンセン病患者の療養施設、第一区府県立全生病院(現・多磨全生園)の礼拝堂で、入所者が描いた絵画を初めて展示した「第壱回絵画会」が開幕した。展は、この絵画会を起点とする多磨全生園の絵画活動100年の歩みを一望し、初公開のも

    国立ハンセン病資料館で「絵ごころでつながる-多磨全生園絵画の100年」が開催。絵画が寄り添った施設の100年
  • 伊藤若冲の新発見。絵巻《果蔬図巻》を福田美術館が公開

    伊藤若冲の新発見。絵巻《果蔬図巻》を福田美術館が公開京都・嵐山にある福田美術館が、新たに発見された伊藤若冲による絵巻を初公開した。 文・撮影=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長) 新たに発見・収蔵された伊藤若冲《果蔬図巻》(1791) 今年開館5年を迎える京都・嵐山の福田美術館が、伊藤若冲作(1716~1800)の新発見の絵巻を披露した。 伊藤若冲は言わずと知れた江戸時代の絵師。京都の青物問屋「枡屋」の長男として生まれ、裕福な環境のもと、独学で作品を制作した。その作風は細部まで描き込まれたものが多く、極彩色で彩られた絹着色の作品や、即興的な筆遣いとユーモラスな表現が特徴の水彩画は、日美術史上でも異彩を放つ。 今回披露された作品は1791年、若冲が76歳のときに描いた全長277センチ(跋文を加えると332センチ)あまりの絵巻で、《果蔬図巻(かそずかん)》と名付けられた。若冲としては珍し

    伊藤若冲の新発見。絵巻《果蔬図巻》を福田美術館が公開
  • 親子で振り返る0歳からの美術鑑賞。一緒だからこそ感じられた美術の「楽しさ」

    親子で振り返る0歳からの美術鑑賞。一緒だからこそ感じられた美術の「楽しさ」息子が0歳の頃より、ともに美術館やギャラリーを訪れ、展覧会の感想をウェブ上で発信してきたSeina氏。当時のことを振り返ってもらうとともに、親子で美術館に行くとはどのようなことなのか、息子の勝氏とともに話を聞いた。 聞き手・構成=安原真広(ウェブ版「美術手帖」副編集長) 李禹煥美術館にて、勝氏 提供=Seina氏 各美術館やギャラリーが親子での鑑賞環境を整備するいっぽうで、子連れで展覧会に行くにはまだ多くのハードルがあることも事実だ。0歳の頃より息子とともに国内外の美術館やギャラリーを訪れ、展覧会の感想をnote等で発信してきたSeina氏に当時のことを振り返ってもらうとともに、親子で美術館に行くとはどのようなことなのか話を聞いた。また、息子の勝氏にも参加してもらい、当時感じていたことも話してもらった。 親子で美術館

    親子で振り返る0歳からの美術鑑賞。一緒だからこそ感じられた美術の「楽しさ」
  • 「中平卓馬 火―氾濫」を東京国立近代美術館で見る。写真、メディア、その向こうにある権力

    「中平卓馬 火―氾濫」を東京国立近代美術館で見る。写真、メディア、その向こうにある権力東京・竹橋の東京国立近代美術館で、理論と実践の両面において日写真史に大きな足跡を残した中平卓馬の没後初となる格回顧展「中平卓馬 火―氾濫」が開幕。会期は4月7日まで。 文・撮影=安原真広(ウェブ版「美術手帖」副編集長) 展示風景より、《氾濫》「15人の写真家」(1974) 出品作 東京・竹橋の東京国立近代美術館で、写真家・中平卓馬の没後初となる格回顧展「中平卓馬  火―氾濫」が開幕した。会期は4月7日まで。担当学芸員は増田玲。 展示風景より 中平は1938年東京生まれ。63年東京外国語大学スペイン科卒業。月刊誌『現代の眼』編集部に勤務していたが、誌面の企画を通じて写真に関心を持ち、65年に同誌を離れ写真家、批評家として活動を始める。68年に多木浩二、高梨豊、岡田隆彦らと季刊誌『PROVOKE』を創刊

    「中平卓馬 火―氾濫」を東京国立近代美術館で見る。写真、メディア、その向こうにある権力
  • 髙田賢三、没後初の大規模個展。東京オペラシティ アートギャラリーで開催へ

    髙田賢三、没後初の大規模個展。東京オペラシティ アートギャラリーで開催へ2020年に惜しまれつつ逝去したKENZOの創設者・髙田賢三(1939〜2020)。その没後初となる大規模個展「髙田賢三 Takada Kenzo」が、東京・初台の東京オペラシティ アートギャラリーで開催される。会期は2024年7月6日〜9月16日。 文化出版局 (C)装苑 1971年9⽉号 増渕達夫撮影 2020年に惜しまれつつ逝去したKENZOの創設者・髙田賢三(1939〜2020)。その没後初となる大規模個展「髙田賢三 Takada Kenzo」が、東京・初台の東京オペラシティ アートギャラリーで開催される。会期は2024年7月6日〜9月16日。 文化出版局 ⒸHigh Fashion 1970年6⽉号 岩⽥弘⾏ 撮影 髙田賢三は日人デザイナーとしていち早くパリに進出し、ファッション界の常識を打ち破るスタイルを

    髙田賢三、没後初の大規模個展。東京オペラシティ アートギャラリーで開催へ
  • 東京都写真美術館で「没後50年 木村伊兵衛 写真に生きる」が開催へ

    東京都写真美術館で「没後50年 木村伊兵衛 写真に生きる」が開催へ東京都写真美術館で、日近代写真の巨匠・木村伊兵衛の没後50年展「没後50年 木村伊兵衛 写真に生きる」が開催される。会期は3月16日~5月12日。 板塀 追分 秋田 1953 東京・恵比寿の東京都写真美術館で、日近代写真の巨匠・木村伊兵衛(1901〜1974)の没後50年展「没後50年 木村伊兵衛 写真に生きる」が開催される。会期は3月16日~5月12日。 木村は、1920年代に実用化が始まったばかりの小型カメラに写真表現の可能性をいち早く見出し、それを駆使した文芸諸家のポートレート、あるいは東京下町の日常の場面を素早く切り取るスナップショットで名声を得た。33年に開催された「ライカによる文芸家肖像写真展」では、従来の型にはまった肖像写真ではなく、被写体の一瞬の表情の変化をとらえる独自のスタイルを確立。また、36年には初

    東京都写真美術館で「没後50年 木村伊兵衛 写真に生きる」が開催へ
  • 風景写真家・マイケル・ケンナ、日本をテーマとした巡回展が東京からスタート

    風景写真家・マイケル・ケンナ、日をテーマとした巡回展が東京からスタート風景写真家として人気を博すマイケル・ケンナ。そのライフワークのひとつとも言える日をテーマにした世界巡回展「JAPAN / A Love Story 100 Photographs by Michael Kenna」が東京からスタートする。会期は4月17日〜5月5日。 Red Crown Crane Feeding, Tsurui, Hokkaido ©Michael Kenna モノクロフィルムによる静謐な風景写真で知られるマイケル・ケンナ。日でもファンの多いこの作家の世界巡回展「JAPAN / A Love Story 100 Photographs by Michael Kenna」が東京からスタートする。東京展の会場は代官山ヒルサイドフォーラム。会期は4月17日〜5月5日。 Dancing Trees, Ku

    風景写真家・マイケル・ケンナ、日本をテーマとした巡回展が東京からスタート
  • 建築家・吉村順三の功績を紐解く。ギャラリーエークワッドで「建築家・吉村順三の眼」がスタート

    建築家・吉村順三の功績を紐解く。ギャラリーエークワッドで「建築家・吉村順三の眼」がスタートギャラリーエークワッドで、日アメリカを行き来し、日の建築文化アメリカに伝えた建築家・吉村順三に焦点を当てた展覧会「建築家・吉村順三の眼 ーアメリカと日ー」が開催中だ。会期は2024年3月28日まで。 文・撮影=三澤麦(ウェブ版「美術手帖」編集部) 展示風景より、「松風荘」(1954)に関する資料 東京・東陽町のGALLERY A4(ギャラリーエークワッド)で、日アメリカを行き来し、日の建築文化アメリカに伝えた建築家・吉村順三(1908〜97)に焦点を当てた展覧会「建築家・吉村順三の眼 ーアメリカと日ー」が12月22日にスタートした。 展では、吉村がアメリカで担当した作品から、国際的に活躍する芸術家らとの交流から生まれた日の作品までを、スケッチや写真、映像を交えて紹介。その業績を

    建築家・吉村順三の功績を紐解く。ギャラリーエークワッドで「建築家・吉村順三の眼」がスタート
  • 国立民族学博物館が寄付を募集。24年の創設50周年に向けて

    国立民族学博物館が寄付を募集。24年の創設50周年に向けて大阪・吹田の国立民族学博物館が2024年に創設50周年を迎える。この節目の機にあたり、同館が新たな事業のための寄付金を募っている。 国立民族学博物館 2024年に創設50周年を迎える大阪・吹田の国立民族学博物館。この節目の機にあたり、同館が新たな事業のための寄付金を募っている。 国立民族学博物館は文化人類学関係の教育研究機関として世界で唯一、世界全域をカバーする研究者の陣容と研究組織、博物館機能を備えた、世界最大級の民族学博物館だ。 国立民族学博物館の常設展示風景 同館は創設から50年という節目に際し、過去の50年を振り返り、現状を見極めて50年先、100年先の人類学のありかたを構想するための事業を実施するという。 事業の具体的な内容は『みんぱく50年史』の編纂と、「時代の証言」と題する名誉教授の諸氏のインタビュー映像を含めた「館史

    国立民族学博物館が寄付を募集。24年の創設50周年に向けて
  • 東京都現代美術館で坂本龍一の大規模個展が開催。大型インスタレーション作品を包括的に紹介

    東京都現代美術館で坂龍一の大規模個展が開催。大型インスタレーション作品を包括的に紹介今年3月に逝去した音楽家・アーティスト、坂龍一(1952〜2023)の大型インスタレーション作品を包括的に紹介する展覧会「坂龍一展(仮)」が、東京都現代美術館で開催される。会期は2024年12月21日~2025年3月30日。 坂龍一 Photo by Neo Sora ©2017 Kab Inc. 東京・清澄白河の東京都現代美術館で、今年3月に逝去した音楽家・アーティスト、坂龍一(1952〜2023)の大型インスタレーション作品を包括的に紹介する展覧会「坂龍一展(仮)」が開催される。会期は2024年12月21日~2025年3月30日。 坂龍一は1952年東京都生まれ。1978年『千のナイフ』でソロデビュー。同年「Yellow Magic Orchestra」結成に参加し、1983年の散開後も多

    東京都現代美術館で坂本龍一の大規模個展が開催。大型インスタレーション作品を包括的に紹介
  • 集英社の「TANAAMI!! AKATSUKA!! / Revolver」に見る、終焉したグラビア印刷の底力。技術者たちのトークリポート

    集英社の「TANAAMI!! AKATSUKA!! / Revolver」に見る、終焉したグラビア印刷の底力。技術者たちのトークリポート「マンガを、受け継がれていくべきアートに」というヴィジョンを掲げる集英社マンガアートヘリテージ。田名網敬一と赤塚不二夫のコラボレーション作品を手がけた同プロジェクトは、グラビア印刷ならではの艶やかな表現を技術者たちとの協働によって実現させた。オフセット印刷に取って代わられて消えていくグラビア印刷だが、そこにあった創意工夫とは何だったのか。プロジェクトに関わった凸版印刷の担当者が参加したトークの模様をお届けする。 文=塚田優 トークイベントの様子、左から松崇、福島宏孝(凸版印刷)、岡正史(集英社) なぜグラビア印刷は姿を消したのか? 2023年1月から2月にかけてPARCO MUSEUM TOKYOにて開催され話題を呼んだ「TANAAMI!! AKAT

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  • 「霊性の尺度」で見る作家たち。円空から宮沢賢治、横尾忠則、草間彌生まで

    「霊性の尺度」で見る作家たち。円空から宮沢賢治、横尾忠則、草間彌生まで「人間を超越した『何か』」と表現者との関係性を軸に展開する、グループ展「顕神の夢—霊性の表現者 超越的なもののおとずれ」が足利市立美術館で開催中だ。放浪の仏師である円空から萬鉄五郎や村山槐多、宮沢賢治、草間彌生に横尾忠則に中園孔二まで、圧巻の見応えの展示は8月17日まで。 文・撮影=中島良平 展示風景より、手前の立体は佐々木誠《久延毘古(くえびこ)》(2012) スピリチュアルな何か、霊性と呼ばれるようなものと結びついた表現は古代から生まれており、人類にとってのカタルシスになっていたはずだ。しかし現在ではそうしたものがタブー視される傾向があり、5館を巡回するこの企画展を通して「宗教以前に芸術があったことを示したい」と語るのは、足利市立美術館の次長で同館の展示を担当する江尻潔。5つに章立てされた展示を順に追いかけていきたい

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  • マンガで読む美術の「入門書の入門書」をつくる理由とは。パピヨン本田インタビュー

    マンガで読む美術の「入門書の入門書」をつくる理由とは。パピヨン田インタビュートラになってしまった美術好き家族が、日おもしろくわかりやすく、マンガと文章で現代アートを解説する『美術のトラちゃん』。楽しく現代美術について紹介してくれるマンガ作品『常識やぶりの天才たちが作った 美術道』。立て続けに「マンガを用いた現代美術入門」を上梓した現代美術作家・パピヨン田に、マンガで美術を語る理由を訊いた。 聞き手・文=山内宏泰 ──9月に刊行された『美術のトラちゃん』、10月刊行の『常識やぶりの天才たちが作った 美術道』の双方とも反響は大きく、すぐ増刷に。人気の理由はどこにあると思われますか。 実感はあまり湧いていませんが、どちらも時間をかけてつくったなのでうれしいです。『美術のトラちゃん』は2021年7月から2年弱、「CINRA」での連載をまとめたものですし、『美術道』は声かけていただいてから

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  • ドクメンタ16の芸術監督選考委員会が全員辞任。その理由と背景を追う

    ドクメンタ16の芸術監督選考委員会が全員辞任。その理由と背景を追う2027年に開催予定のドクメンタ16芸術監督選考委員会の6人が11月10日から16日にかけて相次ぎ辞任し、アート業界に驚きを与えた。その経緯を追う。 ドクメンタ15のメイン会場であるフリデリチアヌム美術館 Photo by Gianni Plescia イスラエルとパレスチナの紛争や、ドイツ国内での反ユダヤ主義の高まりとそれをめぐる論争が続くなか、2027年に開催が予定されているドクメンタ16の芸術監督選考委員会の6人が相次ぎ辞任するという、異例の事態が起こった。 同委員会は、次回のドクメンタの芸術監督に最適な候補者を選出するために結成されたキュレーターや専門家のグループ。11月10日と12日、そのひとりであるイスラエル人画家ブラハ・エッティンガーと、ムンバイ在住の作家兼キュレーターのランジット・ホスコテが相次ぎ辞任を発表。

    ドクメンタ16の芸術監督選考委員会が全員辞任。その理由と背景を追う