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ブックマーク / www.jagat.or.jp (385)

  • 「空飛ぶ本棚」、雑誌販売でのクロスメディアの挑戦 - JAGAT

    「クロスメディア」というキーワードから想起されるビジネスやサービスの「現在(いま)」を毎月再考していく。 2013年12月に文教堂グループホールディングスが始めた「空飛ぶ棚」は、対象となる雑誌を購入すれば電子版を無料で進呈するというサービス。 当初は10誌のスタートであったが増売効果が確認されたために4月下旬までで94誌にまで拡大。出版業界全体で取組む機運が高まっている。雑誌販売の不振が続いている出版界の救世主として注目されている「空飛ぶ棚」の挑戦を検証してみる。 雑誌不振の危機感から生まれた実証実験 2013年12月に文教堂GHDが雑誌を購入すれば、電子版を無料で進呈するというサービス「空飛ぶ棚 」を開始しました。 雑誌の増売を狙った野心的な実証実験として注目しておりましたので、私も早速、文教堂書店 市ヶ谷店で体験してみました。 書店で対象雑誌を購入すると16桁のユニークコードが印

  • EPUB制作に取り組む印刷会社の現状 - JAGAT

    電子書籍や電子コミックの制作・発行が格化してきた。しかし、電子書籍制作の中心を担う印刷会社では、DTP データからEPUB 形式へ変換する場合、印刷データと電子書籍を同時制作する場合などがあり、ワークフローが確立しているとはいえないところが多い。page2014カンファレンス「印刷会社におけるEPUB 制作と課題」では、各社のEPUB 制作の現状と今後の方向を伺い、議論を行った。 EPUB制作の現状 大日印刷の吉田政紀氏によると、電子書籍の制作では、過去の印刷データを元に電子書籍データを制作する場合、紙と電子書籍を同時制作する場合、電子書籍を先行する場合がある。 現時点では個別対応がほとんどで、作業フローの標準化はされていない。各種の変換や文字コードのフィルタリングなど煩雑な作業を効率化するツールを整備している段階である。将来的には、中間ファイルを経由して、紙と電子書籍の両方のコンテン

  • 都市部に増え続ける「マルシェ」の魅力 - JAGAT

    近年、東京をはじめ大都市圏に増え続けるマルシェ(市場)。地域活性の視点から、マルシェの魅力を考える。 「マルシェ(市場)」とは、場ヨーロッパにおいて、生産者が自分たちの育てた野菜や果物、肉や魚、その他の加工品などを持ち寄り、市民の台所として親しまれ、発展してきた市場のことを指す。近年では、東京をはじめとする大都市部における「都市型マルシェ」が増え続け、特に東京では、土日になるとどこかで必ずマルシェが開催されている。日でも定着しつつある「マルシェ」だが、その背景にはいくつか理由がある。 1つ目は、生産者がこだわって作った良質で安心・安全な農産品を直接購入できるという点だ。への安心・安全意識が高まりに合わせ、ここ数年は都心近郊の「道の駅」の直売所や産地直送などのブームがあったが、生産者の顔を見ながら商品を購入できるというメリットは、マルシェが持つ大きな魅力の1つだろう。 ■2月21,22

  • JIS X 4051からJLREQへ - JAGAT

    小林 敏 氏 私はJIS X 4051のエディターを務めていた。また、2012年4月3日にJLREQ「日語組版処理の要件」ということで、W3Cの技術ノートに当たるものが公開された。東京電機大学出版局から単行でも出ている。 JIS X 4051とJLREQ JIS X 4051というのは、基的には書籍の組版について、処理しなければいけない内容についてまとめたものである。日語文書の組版について、行の組版方法、版面、ページの組版方法について、どういったことが問題となり、その問題についてどのように処理するのがいいのかを規定したJIS規格である。 このJIS規格は、主として日語ワープロやDTPソフトに参照されている。例えば、MS-Wordなどでもずいぶん参照されていて、アラビア数字と和文の間の空きなども特別な処理をしている。 Edicolorの話でも、標準が25%で、12.5%が詰まって、

  • page2014カンファレンスの歩き方 - JAGAT

  • page2014カンファレンスの聞きどころは「小ロット」 - JAGAT

  • 堤清二はいかに流通産業をデザインしたか - JAGAT

    セゾングループ創業者の堤清二氏が2013年11月25日に86歳で死去した。彼の流通産業における足跡を、企業デザインの視点で振り返ってみたい。 ●流通産業に文化を取り入れ、時代を拓いた 1970年代から1990年代初頭にかけ、西武百貨店、パルコ、西武美術館(セゾン美術館)などからなる生活総合産業セゾングループは、流通産業のみならず、さまざまなジャンルのカルチャーシーンをリードした。 しかし、堤清二が父堤康次郎から西武百貨店を引き継いだ当初は、そのような栄光から程遠い状況であった。三越、伊勢丹など伝統ある呉服店由来の老舗と比べ、新興の鉄道会社が開業した西武百貨店は三流と見られ、経営状況も芳しくなかったという。 事業を立て直し、ブランド力を強化すべく、彼は、エルメス、イヴサンローラン、アルマーニなど海外の高級ブランドをいち早く取り入れ、従来とは異なる百貨店像を形成していく。 また、百貨店内に文化

  • 【特別開催】アメリカ電子書籍の最新事情 - JAGAT

    アメリカ電子書籍市場の概況および各プレイヤーの状況を知る。 講師は2010年に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』を上梓、現在もアメリカ在住で文芸エージェントとして活躍する大原ケイ氏。今回大原氏が帰国するタイミングで特別セミナーを開催。アメリカでは電子書籍ビジネスはどう動いているのか、最新の状況をお話いただく。 また前半では「国内電子書籍に関する状況整理」として電子出版のオンラインフォーラム、EBook2.0Forum を主宰している鎌田氏に話を伺う。 ★(2013/12/6追記) 鎌田氏講演資料は、こちらからダウンロード いただけます。 【お話いただけること】 ・2013年はアメリカのEブック成長率“安定期”に入った年 ・対アマゾンの出版社や書店の動向 ・セルフ・パブリシングの台頭の意味 ・DRMで海賊版は防げるのか? ・日が取り組むべきは出版契約の明文化 ・アップル談合裁判、グーグル・ス

  • 印刷会社がまるごとアートギャラリーに - JAGAT

    山陽印刷株式会社が運営する「アーティストネットワーク+コンパス」は、印刷会社の社屋をフルに活用した美術展を開催し、地域貢献、アーティストとの連携、そして社員の結束力向上を図っている。 「会社まるごとギャラリー2013 『Open The Door』展」と名付けられた展示会は9月28日(土)から11月30日(土)まで開催されている。常設展示室はもちろん、会議室、工場、堂、社長室まで社屋のあらゆる場所を展示会場とする手法がユニークで、地域住民や顧客などから好評を博している。 展示作品は、「アーティストネットワーク+コンパス」参加アーティストである天野浩子、上野彰子、衛守和佳子、田中清隆の4人による過去の作品に加え、印刷工程で出るインキ缶、不織布、切断紙等の廃材を活用した今回オリジナル作品で構成し、また出品作家によるワークショップの成果も併せて展示している。 エントランスを幻想的に彩る光のオ

  • EPUB制作現場の実態と今後の方向性 - JAGAT

    2012年は、緊デジ事業の実施やメジャーな電子書籍ストアのオープンなどがあり、EPUB制作環境も大きく変わることとなった。EPUB制作に携わる生の声を聞いた。 大きな変化を見せた電子書籍市場と制作フロー 2012年は、国内の電子書籍市場にとってエポックメーキングな年となった。 大手出版社や大手印刷、官民ファンドが出資し、インフラ整備を通じて電子書籍の普及を目指す出版デジタル機構が設立された。経済産業省の「コンテンツ緊急電子化事業 」(以下緊デジ)が実施され、20億円規模、約6万点の電子書籍制作事業が実施された。楽天、アマゾン、アップルなど有力電子書籍ストアのサービスが相次いでスタートした。 印刷業界周辺でも、緊デジ事業をきっかけに格的に電子書籍データ制作に取り組んだ例も多かったようだ。 6月17日のテキスト&グラフィックス研究会では、電子書籍制作の取り組みをスタートした印刷会社、制作会社

  • 知っているようで知らないインキのコト - JAGAT

    インキは練り物だからこそ、その中に様々な要素を入れることができます。さまざまなインキを使いこなし、デザインや機能性で差をつける印刷物に価値を付加してください。 デザインや情報以外、印刷物に最終的に残るのは紙とインキ。 テレビやモニタには無い、印刷だからこそ、読者や使用者の五感を楽しませることができます。 色・発色・輝度・透明感、艶などの視覚、ラベンダーやレモンなどの香りを楽しめる嗅覚、擬似エンボス・点字印刷など凹凸感や滑る滑らないの触覚など。 お菓子などに使う紅や用油で作った可用インキもあります。ケーキやクッキーなどに印刷されているアレです。聴覚は電子ペンや電子端末などの機械とインキが連携することで音や声の再生ができます。 インキは練り物だからこそ、その中に様々な要素を入れることができます。さまざまなインキを使いこなし、デザインや機能性で差をつける印刷物に価値を付加してください。 最

  • JAGAT(日本印刷技術協会)

    自治体と企業、印刷会社のパンフレット、動画、フリーペーパーへの取組み状況と見通しはどのようなものか。そして受賞作品における地域資源の取り上げ方と編集制作の傾向とは。作品とデータから探る。小売業はいまなおチラシの大需要家である。チラシは減っているが、とはいえ、代わりの有力地域メディアが出現したわけでもなく、現場はリテールメディアを組合せる方向だ。

    JAGAT(日本印刷技術協会)
  • 本の美しさと読書の愉しみ - JAGAT

    先月の東京国際ブックフェアと国際電子出版EXPOは、あらためてとは何かを考える機会になった。 ■変化するブックフェア 東京国際ブックフェアは、もともと書店のバイヤーが来場して、出展している出版社と商談する場であった。時代とともにその様相も変化していき、他にも個人クリエイターが小さなブースで並ぶ「クリエイターEXPO東京」や「コンテンツ制作・配信ソリューション展」、「プロダクションEXPO東京」、「ライセンシングジャパン」が併催された。出展規模は合わせて1360社になるという。 海外からの出版社も出展しており、今年は大韓出版文化協会が「で結ぶ日韓のこころと未来」をスローガンに、両国の長年の文化交流と韓国出版文化を紹介する多様な特別展を準備した。韓国の世界記録遺産を紹介する展示や日との出版交流、韓国の展示もあった。 印刷業界がかかわるのは、ブックフェアではなく併催の国際電子出版EXP

  • オフセット印刷を巡る冒険 - JAGAT

    印刷博物館P&Pギャラリー「グラフィックトライアル2013」で展示中のオフセット印刷の実験企画からは、クリエーターとプリンティングディレクターの視点を通したオフセット印刷の新たな可能性が見える。 これはクリエーターと凸版印刷のプリンティングディレクター(PD)がタッグを組み、グラフィックデザインと印刷表現の可能性を追求する企画である(8月4日まで)。8回目となる今年のトライアルに挑戦したクリエーターは、佐藤晃一、成田久、髙谷廉、阿部拓也の4氏。 このトライアルは、オフセット印刷方式に限定した実験を行い、単色校正機(いわゆる平台校正機)を使用する点に特徴がある。展示会場には実験の集大成となる4人4様のポスターと同時に、制作プロセスの解説および実験過程の印刷物も展示され、クリエーターとPDの試行錯誤や思わぬ発見を見られるところに魅力がある。 ●今年のテーマは「燦(さん)」 2011年までの実験

  • 【カラマネ極意20】カラーマネジメントのために理解するべきこと - JAGAT

    【カラマネ極意20】カラーマネジメントのために理解するべきこと もう一度学び直す!! マスター郡司のカラーマネジメントの極意[20] UCRとGCRは中身の理解が肝心 この連載も20回目を数え、『プリンターズサークル』誌とともに次号で終了となる。まだ取り上げたいテーマは山ほどあるが、ここで一回まとめておくこととする。 まずはトラッピングについて復習しておく。ここでのトラッピングはDTPで言うところのニゲ・カブセ処理としてのトラッピングではなく、印刷適性つまりインキ転移特性のことである。そしてこのインキ転移特性改善(普通は印刷適正改善と言う)のために、UCRやGCRを使用してCMYインキをBkインキに置き換えることについては、印刷常識である。 UCRとGCRを厳密に区別することもないと思うが、アナログ時代(今でも新聞などではUCRを使うが、一般的にはGCRの一つとして捉えられている)はグレー

    【カラマネ極意20】カラーマネジメントのために理解するべきこと - JAGAT
  • 本格化する電子コミックとデジタル化技術 - JAGAT

    コミック用DTP制作システムから電子コミック向け制作、EPUB制作へ 国内の出版市場において、コミックは大きな存在感を持っている。 電子コミックの制作・流通とEPUBオーサリング技術について、共同印刷コンテンツビジネス開発グループの多田直氏、富士フイルムの三上氏、山崎氏に話を聞いた。 コミック製版から電子化への流れ 週刊少年ジャンプはピーク時に毎週630万部を発行していたが、現在は300万部前後と言われている。依然として、国内最多の発行部数の週刊誌である。 その製版印刷は共同印刷が担当している。以前のマンガ誌の製版は、ネーム(吹き出し)部分の写植を原画の上に貼り込み、スキャンする方式が続いていた。DTPが主流になっても、なかなか写植から移行することができなかった。これは、入稿から出校まで2時間半という極端な短納期や、DTP上でコミック特有の書体バリエーションが利用できないことが原因だった。

  • 日本の伝統色を現代のデザインに生かす - JAGAT

    会員誌『JAGAT info』の表紙デザインを通じて、デザインと印刷の可能性について考える。今回は「日の伝統色」を現代のデザインに取り入れる効果について。 ●日の伝統色の多彩さと楽しさ 『JAGAT info』の表紙は、印刷の普及・啓蒙の観点も含めデザインを考えている。現在は、印刷の重要な要素のひとつであり、様々な事物のイメージを形作る大切な要素のひとつでもある「色」を重視してデザインしている。 2012年6月号から2013年3月号まで取り上げた「日の伝統色」は、現代の文化、私たちの暮らしの中に当たり前のように息づいているものだ。あまりに身近すぎて、伝統色の種類やその多様さ、個々の伝統色の由来については、印刷業界の中でも、知っているようで意外に知られていないのではないだろうか。 日の伝統色は豊かな四季の変化を反映した多彩さがあり、日人の色に対する感性の繊細さ、鋭敏さを含んでいる。

  • EPUB制作現場の実態と今後の課題 - JAGAT

    ※EPUB制作に取り組んだ経緯と制作実務、今後の課題 2012年は、国内の電子書籍市場にとってエポックメーキングな年となった。 インフラ整備を通じて電子書籍の普及を目指す出版デジタル機構 が設立されたこと、経済産業省の「コンテンツ緊急電子化事業 」(以下緊デジ)が実施され、20億円規模、約6万点の電子書籍制作がおこなわれたこと、楽天、アマゾン、アップルなど有力電子書籍ストアのサービスが相次いでスタートしたことが挙げられる。 結果的に、さまざまな場面で電子書籍のユーザー(読者)が急増したことを実感するようになってきた。 印刷業界でも、2012年になって初めてDTPデータからEPUB電子書籍コンテンツの制作業務に取り組んだ例が多い。EPUB3が規格化され、徐々に制作環境が整ったこと、緊デジ事業、有力ストアに対応するために必要とされたということだろう。 今回は、実際にEPUB電子書籍の制作を担当

  • 正しく色を評価してビジネス展開を - JAGAT

    標準印刷や校正紙を正しく評価するには、色のスキルと知識が必要になる。色や光源(LED)のスキル、知識を新しいビジネス展開に活かしてみたい。 物を正しく見るためには 対象物(色)の見え方は、観察者や対象物が置かれている環境や照明、発光している光源の特性によって大きく変わることは周知のとおりである。そこで色を正しく判断するには、この観察環境や条件の標準化が必要となる。校正刷りなど印刷物を正しく評価するためには、標準光源や色見台などの設備が必要となる。 こうした色を正しく評価、判断できる主な環境項目として、以下のものが挙げられる。 1. 周囲の色  2. 照明光の特性(分光エネルギー分布)  3. 照度  4. 対象物の反射光(自発光、うつり込み) 対象物の周囲の状況、場所では、その色によっては眼に対して対比、同化、順応などの現象が起きてしまい、正しく色を見ることができない。色を正しく評価、判断

  • コミック製版の変遷とデジタル化技術 - JAGAT

    アナログ製版からDTPへの移行と最新のEPUB化方法 コミック製版のDTP化 2006年に、コミック製版のデジタル化をテキスト&グラフィックス研究会で取り上げた。 当時はカタログ・パンフレットや雑誌・書籍の制作は、DTPへの移行がほとんど済んでいた時期でもある。むしろ、DTP化されていないのは数式の組版とマンガくらい、とも言われていた。 マンガはたいへん特殊な世界で、週刊誌などは極端に短いサイクルで編集・入稿・製版・校正が行われ、印刷・製されている。原画をスキャンして写植を切り貼りするアナログ製版が主流であり、24時間稼働と人海戦術で対応するしかない世界であった。また、人気作品では10年とか20年以上も連載が続いているものがあり、「途中で書体を変えたくない」という事情があった。 連載された作品は、ほとんどがコミックス(単行)化や文庫化される。その際、柱やロゴなどの不要な部分の削除やサイ