「クロスメディア」というキーワードから想起されるビジネスやサービスの「現在(いま)」を毎月再考していく。 2013年12月に文教堂グループホールディングスが始めた「空飛ぶ本棚」は、対象となる雑誌を購入すれば電子版を無料で進呈するというサービス。 当初は10誌のスタートであったが増売効果が確認されたために4月下旬までで94誌にまで拡大。出版業界全体で取組む機運が高まっている。雑誌販売の不振が続いている出版界の救世主として注目されている「空飛ぶ本棚」の挑戦を検証してみる。 雑誌不振の危機感から生まれた実証実験 2013年12月に文教堂GHDが雑誌を購入すれば、電子版を無料で進呈するというサービス「空飛ぶ本棚 」を開始しました。 雑誌の増売を狙った野心的な実証実験として注目しておりましたので、私も早速、文教堂書店 市ヶ谷店で体験してみました。 書店で対象雑誌を購入すると16桁のユニークコードが印