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ブックマーク / bijutsutecho.com (234)

  • ドレス・コード?――着る人たちのゲーム(京都国立近代美術館)

    服を着るという行為は、社会生活を送る上で欠かせない文化的な営みのひとつ。「着る」だけでなく「視られる」もので、学校の制服や職場で着るスーツのように、時代や地域、社会階層文化や慣習と結びついた暗黙の「ドレス・コード」ともいえる様々なルールが存在している。 しかし、かつて軍服や労働着であったトレンチコートやデニムがいまではおしゃれのアイテムのひとつとなったように、それまでの用途(=コード)が失われ、別のコードが生まれることもある。また、インターネットとSNSの普及によって自己表現からあえてコードを逸脱した個性的なファッションに身を包む人が現れるなど、装いを自由に発信できるようになった現在、私たちとファッションの関わり方は新しい局面を迎えている。 展では、18世紀の男女の宮廷服や20世紀初頭の紳士服などの歴史的な衣装類から、グッチやルイ・ヴィトン、コム デ ギャルソンなど現代の衣服まで、様々

    ドレス・コード?――着る人たちのゲーム(京都国立近代美術館)
  • 「文化財よ、永遠に」。修復作品を一挙公開する展覧会が東京国立博物館、泉屋博古館分館など4館で同時期開催へ

    文化財よ、永遠に」。修復作品を一挙公開する展覧会が東京国立博物館、泉屋博古館分館など4館で同時期開催へ国宝5件、重要文化財22件のほか全国各地で守り伝えられてきた名品を一挙公開する展覧会「文化財よ、永遠に」が京都・泉屋博古館(9月6日〜10月14日)、東京・泉屋博古館分館(9月10日〜10月27日)、福岡・九州国立博物館(9月10日〜11月4日)、そして東京国立博物館(10月1日〜12月1日)で同時期開催される。 これまで文化財の保存や修復、そして修復技術の継承に関わる事業への助成を行ってきた住友財団。同財団の創立30周年を記念し、修復の成果を一挙に公開する展覧会「文化財よ、永遠に」が開催される。 展は国宝5件、重要文化財22件を含む仏像、絵画、文書、歴史資料など多彩な修復作品を展示するもの。なかでも注目したいのは、自然災害による損傷を乗り越えた文化財の数々。阪神淡路や能登半島、そして

    「文化財よ、永遠に」。修復作品を一挙公開する展覧会が東京国立博物館、泉屋博古館分館など4館で同時期開催へ
  • 大正時代の夭折画家、20余年の生涯を追って。関根正二の回顧展が福島県立美術館ほかで開催へ

    大正時代の夭折画家、20余年の生涯を追って。関根正二の回顧展が福島県立美術館ほかで開催へ大正時代に活動し、20歳と2ヶ月の若さでこの世を去った画家・関根正二。約160点の作品と資料による20年ぶり、過去最大の回顧展「生誕120年・没後100年 関根正二展」が、福島県立美術館(9月14日~11月10日)を皮切りに三重県立美術館(11月23日~2020年1月19日)、神奈川県立近代美術館 鎌倉別館(2020年2月1日~3月22日)で開催される。 わずか20歳と2ヶ月という若さでこの世を去った画家・関根正二。その過去最大となる回顧展が、福島県立美術館を皮切りに三重県立美術館、神奈川県立近代美術館 鎌倉別館で開催される。 関根は1899年福島県生まれ、9歳で上京し深川に居を移す。15歳のとき、後に浮世絵師として名を馳せる幼馴染の伊東深水の紹介で印刷会社に勤務。その後オスカー・ワイルドなどの画家に影

    大正時代の夭折画家、20余年の生涯を追って。関根正二の回顧展が福島県立美術館ほかで開催へ
  • 佐藤直樹展:紙面・壁画・循環(太田市美術館・図書館)

    美術館と図書館の複合施設である太田市美術館・図書館が継続的に実施する「と美術の展覧会」。第3弾では、デザイナー/アートディレクターの佐藤直樹を迎えて開催する。 佐藤は1961年東京都生まれ。北海道教育大学卒業後、信州大学で教育社会学・言語社会学を学んだ。美学校菊畑茂久馬絵画教場修了。94年の『WIRED』日版創刊にあたりアートディレクターに就任し、98年にはアジール・デザイン(現・アジール)を設立した。2010年、アートセンター「アーツ千代田 3331」の立ち上げに参画。12年からスタートしたアートプロジェクト「TRANS ARTS TOKYO(TAT)」をきっかけとして絵画制作に力を入れ、「大館・北秋田芸術祭2014」などにも参加した。 絵画に重きを置くようになったことについて、「それまで意識したことのなかったある場所の気配に身体が反応した」からと言う佐藤。13年には木炭壁画「そこで

    佐藤直樹展:紙面・壁画・循環(太田市美術館・図書館)
  • 44年ぶりに発見。鏑木清方の名作《築地明石町》など3作品を東京国立近代美術館が新収蔵、公開へ

    44年ぶりに発見。鏑木清方の名作《築地明石町》など3作品を東京国立近代美術館が新収蔵、公開へ竹橋の東京国立近代美術館は、近代日画の巨匠・鏑木清方の幻の作品とされてきた3作品を新たに収蔵。11月1日より特別公開すると発表した。 美人画の名手として、上村松園と並び称された日画家・鏑木清方(1878〜1972)。その幻とされてきた作品が、東京国立近代美術館に新収蔵された。 収蔵されたのは、清方の代表作として知られながら1975年以来所在不明であった《築地明石町》(1927)と、あわせて三部作となる《新富町》《浜町河岸》(ともに1930)の3点。 このうち《築地明石町》は帝国美術院賞を受賞し、清方を名実ともに日を代表する画家のひとりに押し上げた作品で、モデルとなっているのは清方夫人の女学校時代の友人であった江木ませ子。水色のペンキが塗られた洋館の垣根や朝顔が描かれ、辺りは朝霧で白く霞んでいる

    44年ぶりに発見。鏑木清方の名作《築地明石町》など3作品を東京国立近代美術館が新収蔵、公開へ
  • 丸木俊の戦後の名作《解放され行く人間性》を着想源に。東京国立近代美術館がセクシャリティを問う小企画を開催

    丸木俊の戦後の名作《解放され行く人間性》を着想源に。東京国立近代美術館がセクシャリティを問う小企画を開催竹橋の東京国立近代美術館が、《原爆の図》などで知られる洋画家・丸木俊による裸婦像《解放され行く人間性》(1947)を、同館のコレクションに新しく収蔵した。今回その作品とタイトルに着想を得た、セクシャリティを問う小企画「解放され行く人間性 女性アーティストによる作品を中心に」をギャラリー4で開催する。会期は6月18日〜10月20日。 2019年、丸木俊(1912〜2000)が描いた裸婦像《解放され行く人間性》(1947)をコレクションとして新収蔵した東京国立近代美術館。今回同館では、その作品とタイトルに着想を得た小企画「解放され行く人間性 女性アーティストによる作品を中心に」が開催される。 丸木は北海道に生まれ、女子美術専門学校(現・女子美術大学)を卒業後、外交官の家庭教師としてモスクワに

    丸木俊の戦後の名作《解放され行く人間性》を着想源に。東京国立近代美術館がセクシャリティを問う小企画を開催
  • ATELIER MUJI GINZAでバウハウスの展覧会が開催。14年の活動から学ぶ、新たな生活スタイルの探求とは

    ATELIER MUJI GINZAでバウハウスの展覧会が開催。14年の活動から学ぶ、新たな生活スタイルの探求とは今年4月にオープンした無印良品 銀座。その6階に位置するATELIER MUJI GINZAのGallery 2で、「Archives: Bauhaus」展が開催される。展では、バウハウスのアーカイブや生徒の作品のほか、今回のテーマに沿って選ばれた無印良品の製品を展示。会期は6月28日〜9月23日。 今年4月、無印良品の世界初旗艦店としてオープンした無印良品 銀座。その6階に位置するATELIER MUJI GINZA内のGallery 2で、「Archives: Bauhaus」展が開催される。 展は、デザインにまつわる重要な記録を保存・活用し、未来へ伝達する試みである「Archive」シリーズの一環として行なわれるもの。オリジナルの家具を扱うショップ「Playmount

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  • 学芸員は名前が出せない? 美術館の(奇妙な)現状を探る

    学芸員は名前が出せない? 美術館の(奇妙な)現状を探る美術館で展覧会の企画や研究を担う学芸員。その個人名をめぐり、SNSで議論が巻き起こっている。学芸員の個人名を積極的に出したがらない日の風潮はどこから来るのか? 学芸員は現状に対してどのような思いを抱いているのか? 文=橋爪勇介 個人名を出さない風潮 発端はひとつのtweetだった。岐阜県現代陶芸美術館館長・高橋秀治が、三重県立美術館の「担当学芸員によるギャラリートークを開催します」という投稿に対し「外部講師だけでなく担当学芸員も名前を出して欲しい。自分が勤務する美術館でもそうだけど、学芸員は名前を出したがらない人が多いと思う。美術館の財産でもある学芸員を各美術館がもっと売り出しましょうよ。学芸員の顔が見える美術館に」と引用RTしたのだ(なお三重県立美術館は、「学芸室だより」というリレー形式のエッセイで、早くから各学芸員の名前を掲載して

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  • ジャコメッティと哲学者・矢内原伊作の関係性に迫る。国立国際美術館で《ヤナイハラ Ⅰ》の収蔵を記念する特集展示が開催

    ジャコメッティと哲学者・矢内原伊作の関係性に迫る。国立国際美術館で《ヤナイハラ Ⅰ》の収蔵を記念する特集展示が開催ジャコメッティが矢内原伊作をモデルに制作したブロンズ彫刻《ヤナイハラ Ⅰ》が、昨年国立国際美術館に収蔵された。これを記念し、ジャコメッティの作品と矢内原との関係性に迫る「コレクション特集展示 ジャコメッティとⅠ」が、同館で開催される。会期は5月25日〜8月4日。 アルベルト・ジャコメッティ ヤナイハラ Ⅰ 1960-61 国立国際美術館蔵 撮影=福永一夫 昨年、アルベルト・ジャコメッティ(1901~66)の彫刻作品《ヤナイハラ Ⅰ》を収蔵した国立国際美術館。これを記念し、同館で「コレクション特集展示 ジャコメッティとⅠ」が開催される。 スイスに生まれフランスで活躍したアルベルト・ジャコメッティは、20世紀を代表する彫刻家のひとり。20年代の終盤からシュルレアリスム運動に参加し、

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  • 美術作品を残すということ 計測する作家・毛利悠子インタビュー

    美術作品を残すということ 計測する作家・毛利悠子インタビューBankARTで開催中の「日産アートアワード2015」でグランプリを受賞した毛利悠子は、今もっとも注目を集める作家のひとり。展示環境に寄り添うインスタレーション作品を制作してきた彼女は、10月15日〜25日、アサヒ・アートスクエアにて、展示のための空間把握を数値化するプロジェクト「感覚の計測──《I/O ある作曲家の部屋》の場合」を実施しました。展示のためのあらゆる環境条件を計測し、作品展示のためのインストラクションを公開制作するこのプロジェクトは、サイトスペシフィック・アートの収蔵の問題や、美術作品の未来を見据えたものでした。 近江ひかり ──このプロジェクトは、「ヨコハマトリエンナーレ2014」の展示空間に合わせて制作された《I/O─ある作曲家の部屋》(2014)の再展示を可能にするためのインストラクションを公開制作するもので

    美術作品を残すということ 計測する作家・毛利悠子インタビュー
  • 100年ぶりの再会。分割された《佐竹本三十六歌仙絵》が過去最大規模で集結

    100年ぶりの再会。分割された《佐竹三十六歌仙絵》が過去最大規模で集結36人の優れた和歌の詠み人「歌仙」を描いた鎌倉時代の名品《佐竹三十六歌仙絵》。100年前に分割されたこの作品が、京都国立博物館の特別展「流転 100年 佐竹三十六歌仙絵と王朝の美」で集結、過去最大規模になることが発表された。 「今後そうそう開かれることはない貴重な展覧会になるでしょう」。京都国立博物館研究員の井並林太郎がこう語る特別展が、今年10月に開催される。 特別展「流転 100年 佐竹三十六歌仙絵と王朝の美」は、鎌倉時代につくられたと考えられる2巻の絵巻物《佐竹三十六歌仙絵》を中心にした展覧会だ。「流転」と題された展のポイントを整理してみよう。 重要文化財 佐竹三十六歌仙絵 小大君(部分) 鎌倉時代(13世紀) 大和文華館蔵 まず「三十六歌仙」とは、歌人・藤原公任(ふじわらのきんとう、966~1041

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  • チームラボが創業145周年「明治座」の緞帳をデザインへ。刻々と変わる緞帳とは?

    2018年に創業145周年を迎えた明治座は、東京でもっとも長い歴史を持つ劇場として年代を問わず多くの人々に愛されてきた。そして今回、4年後に控えた150周年へ向けた新規事業の幕開けとして、チームラボとタッグを組み、デジタルテクノロジーを用いた新緞帳を常設することを明らかにした。 今回新たに常設される緞帳は、「刻々と画が移り変わる緞帳」。伝統的な緞帳のきめ細やかな装飾を、デジタルテクノロジーによる映像表現で再構築し、4K解像度と同等の高画質で制作される。 現在の明治座内観客席 緞帳のサイズは縦7×横20メートル。緞帳には、明治座が誕生した文明開化ごろの喜昇座(当時の明治座)を中心とした、日橋の町並みと人々の営みが再現される。緞帳の中の景色と人々の営みは、実際の時間や季節、天候に連動して、刻々と変化。実際の日の出とともに明るくなり、日の入りが近づけば夕焼けに、夜が深くなれば暗くなり、実際に雨

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  • いま、原美術館を見つめ直す。これまでの歩みと閉館の理由、そして美術館のこれから

    いま、原美術館を見つめ直す。これまでの歩みと閉館の理由、そして美術館のこれから2021年1月で閉館する東京・品川の原美術館。1979年に開館して以来、40年にわたって日の現代美術シーンを牽引してきた同館のこれまでと閉館の理由、そしてこれからを原美術館副館長の安田篤生に聞いた。 廃墟から美術館へ 2021年1で約40年の歴史に幕を降ろす原美術館。その歴史をあらためて振り返りたい。 原美術館が開館したのは1979年12月のこと。原俊夫(原美術館を運営するアルカンシェール美術財団理事長)の祖父にあたる実業家・原邦造の私邸を美術館として開館させたものだ。 原邸自体の竣工は、いまから80年前の1938年に遡る。この邸宅を設計したのは渡辺仁。渡辺は、東京国立博物館館や銀座の和光館などを手がており、当時を代表する建築家だった。白く平面的な壁やガラス窓、鉄格子などを取り入れたモダニズム建築である原邸

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  • ヒグチユウコが世田谷文学館で自身初となる大規模個展を開催。おなじみのキャラクターたちが繰り広げるサーカスの世界へ

    いまや誰もが見覚えのあるや少女、動物たちを描いてきたヒグチユウコ。その約20年の活動を紹介する展覧会「ヒグチユウコ展 CIRCUS」が、世田谷文学館で開催される。 ヒグチはこれまで『ギュスターヴくん』(白泉社、2016)、『いらないねこ』(白泉社、2017)など数々の絵を発表。また、グッチや画材メーカーのホルベインなど様々な企業とのコラボレーションも手がけてきた。 ヒグチユウコ 鋏 2018 ©Yuko Higuchi 展では「サーカス」をテーマに、約500点にのぼる作品を公開。いままでに発刊された絵の原画をはじめ、企業とのコラボレーション作品、書籍の装画などが一堂に会する。また、ヒグチが追求してきた「ホラー」な作品に焦点を当てるコーナーも登場する。 ヒグチユウコ 『ふたりのねこ』 原画 2014 ©Yuko Higuchi そのほかにも、会場には実際のサーカステントが出現。ヒグチ

    ヒグチユウコが世田谷文学館で自身初となる大規模個展を開催。おなじみのキャラクターたちが繰り広げるサーカスの世界へ
  • 武田砂鉄とナカムラクニオが語る、資生堂ギャラリー100年の歴史とこれから(前編)|MAGAZINE | 美術手帖

    武田砂鉄とナカムラクニオが語る、資生堂ギャラリー100年の歴史とこれから(前編)東京・銀座の資生堂ギャラリーで現在開催中のギャラリー開廊100周年記念展「それを超えて美に参与する 福原信三の美学 Shinzo Fukuhara / ASSEMBLE, THE EUGENE Studio」。この関連企画として11月22日、同ギャラリーで荻窪のブックカフェ「6次元」主宰のナカムラクニオとライターの武田砂鉄、そして同ギャラリー学芸員の伊藤賢一朗によるトークイベント「福原信三の場づくりから考える、21世紀型サロン」が開催された。その様子を、前後編でお届けする。 撮影=稲葉真 福原信三とは何者だったのか?伊藤賢一朗 資生堂初代社長の福原信三は、宣伝物やデザインにとても注力した人物として知られています。同時に大正から昭和にかけ、写真家としても活動していました。展「それを超えて美に参与する 福原信三の

    武田砂鉄とナカムラクニオが語る、資生堂ギャラリー100年の歴史とこれから(前編)|MAGAZINE | 美術手帖
  • 国内外から約100点の若冲作品が集結。伊藤若冲展が福島県立美術館で開催|MAGAZINE | 美術手帖

    江戸中期の画家・伊藤若冲(1716~1800)は、伸緻密な線描と極彩色の作品で知られるいっぽうで、伸びやかな筆遣いとユーモラスな表現が特徴的な水墨画も数多く残した。 若冲作品の魅力は、動植物すべての生命に等しく向けられた画家の眼差しだ。今回、福島県立美術館で開催される単独展では、そういった生命の輝きが美しく描かれた若冲作品を国内外から集結。約100点の名品を通じて、若冲芸術の軌跡をたどることができる。 加えて、天明の大火(1788)で焼け野原になった故郷を目の当たりにした晩年の若冲が、復興に寄せた当時の思いもあわせて紹介。東日大震災からの復興に向けて取り組む福島県民の心の復興に寄与することを目指す。 伊藤若冲 果蔬涅槃図 京都国立博物館蔵

    国内外から約100点の若冲作品が集結。伊藤若冲展が福島県立美術館で開催|MAGAZINE | 美術手帖
  • 250点を超える充実のラインナップ。ミュシャの没後80年を記念する展覧会が渋谷で開催|MAGAZINE | 美術手帖

    アール・ヌーヴォーを代表する芸術家として愛されるアルフォンス・ミュシャ(1860~1939)。 「線の魔術」ともいわれる繊細な描写で展開される華やかなポスターは、 いまもなお世界中の人々を魅了しつづけている。 そんなミュシャの没後80年となる2019年、時代を超えて愛される画家・ミュシャの秘密を紐解くことを試みる展覧会「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ ―― 線の魔術」が、東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催される。 アルフォンス・ミュシャ 黄道十二宮 1896 カラーリトグラフ ミュシャ財団蔵  ©MuchaTrust2019 展では、ミュシャが手がけたポスターなどの代表作はもとより、初来日となるカリカチュア(風刺画)を含むミュシャ初期の貴重なイラストや、ミュシャ自身の収集品も展示。 アルフォンス・ミュシャ ジョブ 1896  カラーリトグラフ ミュシャ財団蔵 

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  • クアトロ・ラガッツィ 桃山の夢とまぼろし ―杉本博司と天正少年使節が見たヨーロッパ(長崎県美術館)

    におけるカトリックの布教の成果を示すべく、イエズス会の派遣でヨーロッパを訪れた「天正少年使節」の足跡をたどり、そのゆかりの地の撮影を続ける現代美術家・杉博司。2015年に赴いたイタリア・ヴィチェンツァのオリンピコ劇場で、天正少年使節を描いた壁画との出会いをきっかけにその足取りを追うようになり、同時に日と西洋を往還してきた自身の精神の出自をたずねる旅にもなっているという。 展では、杉による天正少年使節関連の近作群を、使節関連の貴重な史料や同時代の南蛮美術、キリシタン美術などとともに展観。豊かな階調を持つ杉の大型作品と、長崎の「岬の教会」を描いた《南蛮渡来風俗図屏風》(公益財団法人阪急文化財団 逸翁美術館)や、ローマのジェズ教会が保管する3点の日殉教図をはじめとする貴重な作品、史料が並ぶ。(※会期中、杉作品を除く一部作品・資料の展示替えあり。前期は12月24日まで、後期は12

    クアトロ・ラガッツィ 桃山の夢とまぼろし ―杉本博司と天正少年使節が見たヨーロッパ(長崎県美術館)
  • ジョゼフ・コーネルの軌跡をたどる展覧会。「箱」やコラージュ作品のほか、貴重な映像作品も公開

    ジョゼフ・コーネルの軌跡をたどる展覧会。「箱」やコラージュ作品のほか、貴重な映像作品も公開アメリカのアーティスト、ジョゼフ・コーネルの展覧会「ジョゼフ・コーネル コラージュ&モンタージュ(仮称)」が、千葉県佐倉市のDIC川村記念美術館で開催される。展では、同館が誇るコーネルのコレクションに加えて、国内の美術館および個人所蔵のコーネル作品が一堂に集結。上映の機会が少なかった映像作品も見ることができる。会期は2019年3月23日〜6月16日。 ジョゼフ・コーネル ローズ・ホーバート 1936頃 Courtesy The Museum of Modern Art, New York ©️ 1995 The Museum of Modern Art ジョゼフ・コーネル(1903~72)は、古書店や骨董品店から蒐集した小物、の切り抜き、絵画の複製写真を、手製の木箱におさめた「箱」の作品でよく知ら

    ジョゼフ・コーネルの軌跡をたどる展覧会。「箱」やコラージュ作品のほか、貴重な映像作品も公開
  • なぜ《泉》ばかりが注目されるのか? 平芳幸浩評「マルセル・デュシャンと日本美術」展

    なぜ《泉》ばかりが注目されるのか? 平芳幸浩評「マルセル・デュシャンと日美術」展20世紀の美術にもっとも影響を与え、その後の現代美術史の礎となった芸術家マルセル・デュシャン。その足跡をフィラデルフィア美術館の所蔵品でたどり、さらには日美術と並べるという展覧会「マルセル・デュシャンと日美術」が東京国立博物館で開催されている。展覧会構成に対し、様々な意見が上がる展について、デュシャン研究を専門とする美術史家で京都工芸繊維大准教授の平芳幸浩がレビューする。 文=平芳幸浩 マルセル・デュシャン=《泉》という図式はもうやめにしませんか? 東京国立博物館(以下、東博)で開催されている「マルセル・デュシャンと日美術」展については、オープン当初から東博で開催される意味および日美術と組み合わされている意図について、多くの人が疑問あるいはモヤモヤ感を抱いていることであろうと思われる。いくつかのキー

    なぜ《泉》ばかりが注目されるのか? 平芳幸浩評「マルセル・デュシャンと日本美術」展