さっき、思いがけず面白いやり取りになった。発端ははてブ経由で、最初ちょっと「えー」と思った記述だ:Twitter / JP: 日本人へのお願い:「ディス」って15年か20年前の... via kwout
前置き: 最近は、「こなれた訳文」を要求する編集者が増えているが、訳しにくい部分、つまり日本語で表現しにくい部分は割愛して読みやすくしようという場合が少なくないようだ。松浦さんはこの方法をとくに嫌っていた。そういう方法をとると歯止めが利かなくなりますといわれていた。たしかにいまでは、歯止めが利かなくなった翻訳が、「こなれた訳文」だとされて、もてはやされている。しかも、編集者が翻訳者の意向とは無関係に訳文に手を入れた結果だという場合もあるのだから、何をかいわんやである。出版の事業は著作権を基盤としている。その肝心要の著作権について、教育を受けていない編集者が多すぎる。原著者の著作者人格権も翻訳者の同一性保持権も無視するのであれば、出版の事業はなりたたなくなる。松浦さんのように筋を通す編集者はいまや、絶滅危惧種になっているようにすら思える。 山岡洋一、「松浦伶氏の思い出――翻訳出版が光輝いてい
実際に英語圏に行って困ることのひとつで、あまり話題として取り上げられないことに、「他人が書いた手書きの文字が読めない」ことがある。はてなハイクでの「ひとりごと」のお題でその話になったのがおもしろかったので、勝手にまとめておこう。 発端:「マザー・テレサの手書きの英文は判読が難しかった」という話。 ↓「ダイアナさんの手書きもなかなか難読」という話。BBCの記事から閲覧できるPDFファイルの中、"I begin to" の次は何だろう、という話。 ↓賢者現る! "I begin to thank you for the..." との判読!! ダイアナさんの文字を見て、「教授の文字もこういうふうであり、返却された課題のどこを褒められ、どこをだめだと言われているかがわからない」という話。→その教授の文字の写真。(これは大変だ。) ↓「これに慣れると、普通の字が『きたなく』見える」という話。
「中学英語ができれば英会話はできる」みたいな説について、ちょっと考えてみないといけないことになって、それで考えてみている。これは物事を簡単に見せてとっつきやすくするためのキャッチコピーだというのが私の考えであるのだが、「ああ、あれね、ただのキャッチコピーですよ」って澄ましてもいられないんで。個人的には、安易に「中学英語でOK」と書くことはあんまりしたくないのだが。 まず「中学英語」の定義だが、語彙と文法で分けて考えないとどうにもならんというのは英語系の人たちの間では言うまでもないことだろうが、そうじゃない人たちの間ではどうなんだろう。 まず、語彙としては、「中学英語」の範囲では全然足らない。現在の中学校の教科書(検定済み)に掲載されている語彙は2000語にも満たない(それも、aとかtheとかisとかareとかdoesとかcanとかwhereとかいった「基本語彙」にもならないようなものをあわ
■[言語][日本語][英語][カタカナ語] ルー語のアルゴリズムが気になる。 人さまのところでコメントをした結果、ルー大柴の言葉遣い(以下「ルー語」)の変換アルゴリズム(?)が気になってしょうがない。 ルー大柴のブログ: http://ameblo.jp/lou-oshiba/ 例えば最新のエントリ、「オールドになったせいかクラシックを聞くと、グッドスリープ!」(21日) http://ameblo.jp/lou-oshiba/entry-10040489375.html ジュニアハイスクールステューデントの時、ミュージックのクラス(授業)に、よくティーチャーが、クラシックのレコードをプレー(かける)してくれた。それをリッスンするとフォーリンカントリー(外国)へゴーしたフィールになったメモリーがある。 「レコードをプレーしてくれた」の「プレーする」は日本語になってるから(「DJだれそれがよ
つい先日知った、5月の記事:毎日新聞 2007年5月8日 東京朝刊、「東京新方言・ここが出身地」http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/katei/yobina/news/20070508ddm013100080000c.html 明海大学の井上史雄教授(社会言語学)の解説を中心とした記事だ。井上教授には、『日本語は年速一キロで動く』(講談社現代新書で2003年)などの著書がある。 井上教授は「(1)若い人が(2)くだけた場面で使う(3)標準語にない言い方」を「新方言」と定義し、この記事では東京での新方言を「東京新方言」と表している。そしてその東京新方言は、「地方から東京に入り、全国へ広まる傾向を持つ」。 記事によると、「新方言」は、ただの「口語」のほか、「最近の若者の言葉の乱れ」として取り上げられるものを多く含んでいる。例えば「うざい」、「かったるい」
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