企画展「マラッカを越えて極東アジアへ-ポルトガル地図学の16世紀」 会期:令和5(2023)年11月25日(土)~令和6(2024)年2月12日(月) マレー半島の南に位置する東西交通の要衝、マラッカ。インド航路の発見に次いで、1511年マラッカ王国を占領したポルトガルは、ここを拠点として、西洋人にとっては未知の空間であった極東の海へと船を進めます。このマラッカでポルトガル人は、この港に様々な財貨をもたらすレキオスに出会いました。当時、レキオス、すなわち琉球人は、朝鮮半島からマラッカまでのシナ海一帯を圏域とする中継貿易に従事していたのです。以後約一世紀にわたりポルトガルは、琉球と日本にむけて航海を重ね、その成果に基づいて極東の地図を順次改訂してゆきました。 ポルトガルはこれらの最新地図を秘匿しましたが、他王家の求めに応じて複写された地図類やアトラスが一点限りの手稿本の形で今日に伝わりました