板子一枚下は地獄…船乗りたちは勇み、 日本海の怒濤をかき分け、北辺の蝦夷地と上方に 物資を満載した巨大帆船を走らせた。 江戸時代、日本の経済を支えた 日本海を巡る長大な海上物流ルート、北前航路。 北前船が運び、北陸に根づいた食の文化を訪ねる。 加賀・御木神社に奉納された船絵馬『広徳丸海難図』。嵐に遭遇しながらも無事帰還できたことに感謝し奉納されたもので、帆を下ろし荒れ狂う波に翻弄されながら、神仏に祈る船乗りが描かれている。難船絵馬は全国でも珍しい。 (北前船の里資料館/加賀市) 白帆に風をはらんで穏やかな海を航海する船団、暴風と荒波に翻弄される帆船 … 鮮やかな彩色で描かれた絵馬の数々が北陸地方の日本海沿いの神社に残っている。北前船の航海の安全と無事を祈願して奉納された船絵馬だ。 北前船は江戸中期から明治30年代まで、蝦夷(北海道)と大坂の間を、日本海沿岸の諸港に寄港しながら、下関、瀬戸内
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