印刷博物館(東京都文京区)にて、企画展「明治のメディア王 小川一眞と写真製版」 が2月12日まで開催中です。 小川一眞かずまさ――─その名前を知らなくても、「旧千円札に採用された夏目漱石の肖像写真」と言われれば、ぱっと思い浮かべられる方は多いはず。それを撮影した人こそ、小川一眞です。 本展では日本の写真界、そして印刷界に大きな影響を与えた一眞の功績をひも解いていきます。あれもこれも一眞の仕事だったのかという驚きとともに、日本における写真製版の歴史に触れることができる内容です。 撮影から複製・伝達へ 写真が進化した時代を生きた小川一眞 会場風景 1860年、武蔵国の忍藩(現在の埼玉県行田市)に生まれた一眞は、早くから写真を学び、17歳で写真館を開業します。その後アメリカに渡り最新の写真術を得て帰国すると、撮影のみならず焼付け、製版、印刷までを行う印刷工場を展開させ、一躍この分野を牽引する若手
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