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ブックマーク / keisobiblio.com (22)

  • 掌の美術論 <br>第15回 キュビスムの楽器の奏でかた、キュビスムの葡萄の味わいかた - けいそうビブリオフィル

    あらま、顔がヴァイオリンに…… この春ヴェルサイユ宮殿で、19世紀に活躍したフランス人画家オラース・ヴェルネの展覧会が開催されていた。ヴェルネは、オリエンタリズムや歴史画を手がけたアカデミズムの画家として語られることの多い画家だ。しかしこの展覧会は、意外にもロマン主義と古典主義をつなぐような革新的潜在性を秘めた画家であったことを示す点で、実に発見の多い企画だった。なかでも興味深かったのが、最後の部屋にひっそりと展示されていた風刺的自画像(図1)である。ここでヴェルネは、60歳を迎えた自己の頭部を、ヴァイオリンに見立てている。 図1 オラース・ヴェルネ《ヴェルネ自身によるオラース・ヴェルネ》1850年ごろ、フランス国立図書館 出典:Valérie Bajou (dir.), Horace Vernet (1789-1863), cat. exp., Château de Versailles

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  • 【憲法学の散歩道/長谷部恭男】 第38回 ソクラテスの問答法について - けいそうビブリオフィル

    筆者はいわゆるロースクールに所属している。法曹養成を任務とするロースクールでは、ソクラティック・メソッドと呼ばれる問答を通じた教育が推奨されている。アメリカのロースクールでは、そうした教育方法がとられているらしいので*1、それを輸入しようということのようである。 ロースクールで行われるはずのソクラティック・メソッドが、ソクラテスが行ったと伝えられる問答法(dialectic)とどのような関係にあるかは、判然としないところがある。ロースクールの教員のすべて(あるいは大部分)が、ソクラテスの問答を描いたプラトンの著作の熱心な読者かと問われると、はなはだ心許ない。 とはいえ、ソクラティック・メソッドを標榜する以上、ソクラテスの問答法との関係について、全く無関心というわけにはいかないであろう。プラトンの描くソクラテスは、たしかに問答を通じて「徳とは何か」「知とは何か」等の深遠な問題を探究しているよ

    【憲法学の散歩道/長谷部恭男】 第38回 ソクラテスの問答法について - けいそうビブリオフィル
  • 勁草書房創立70周年/社長にあれこれ聞いてみる:03 - けいそうビブリオフィル

    創立70周年を迎えた勁草書房の話を、あちらこちらに寄り道しながら、井村寿人社長にゆるく聞いて振り返るシリーズ第3回目です。今回は勁草書房の親会社である金沢の百貨店「大和」に勁草書房ができるころを中心にお送りします。[編集部] ――――少し間が空いてしまいましたが、勁草書房の70年を社長に聞いてみるシリーズの続きで、徐々に出版社の歴史そのものに入っていきたいと思っています。まずは、たいてい驚かれるんですが、勁草書房には親会社があって、その親会社が石川県金沢市に社がある「大和」という百貨店なんですよね。読みは「やまと」じゃなくて、「だいわ」ですね。 井村寿人社長 ええ、正式には「株式会社大和」というデパートです。その出版部として勁草書房はスタートしました。 ――大和百貨店じゃなくて、株式会社大和なんですね。 現在の勁草書房社長・井村寿人(2018年4月4日撮影)井村 そうなんです。大和デパー

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  • 掌の美術論 <br>第12回 セザンヌの絵に触れる――ロバート・モリスを介して(後編) - けいそうビブリオフィル

    構成的筆触と浅浮き彫りの空間 制作中の画家の身体の動きを知る手がかりとなるのが筆触タッチである。具体的な作品として、ここではオルセー美術館にあるセザンヌの《サント・ヴィクトワール山》(図1)を見てみよう。 図1 ポール・セザンヌ《サント・ヴィクトワール山》1890年ごろ、オルセー美術館 セザンヌの後期の作品には、少し長めの筆触タッチを同じ方向に斜めに置き、それらの筆触が集まった部分に面的な印象を生じさせるような特徴が認められる。セザンヌ研究において「構成的筆触」と呼ばれるものである*1。このタッチは、わずかに傾きを持っているかのような印象もまた与えるので、絵画平面上に、切子のような浅い奥行きの虚構空間を生み出す。ただし構成的筆触が形成する各々の色面の輪郭は、多くの場合、はっきりとした輪郭線で規定されているわけではないので、切子といっても、江戸切子のガラスの表面のように図案化された幾何学の規

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  • 掌の美術論 <br>第11回 セザンヌの絵に触れる—ロバート・モリスを介して(前編) - けいそうビブリオフィル

    盲目の彫刻家 諸芸術を比較する「パラゴーネ」と呼ばれる議論が、美術史には存在する。なかでも、彫刻と絵画の優劣を競うパラゴーネは、触覚と視覚、形態と色彩、物質性と虚構性とのあいだの対立軸をめぐり繰り広げられてきた。そのなかで彫刻に軍配をあげるのにたびたび重要な役割を割り当てられるのが、盲人である。彫刻は目が見えない人にも実際のかたちを正確に伝える芸術であり、平面のなかに別の世界が存在するかのように見せる虚構としての絵画よりも優れている、とするロジックだ。 ルーヴル美術館にはこのロジックに沿って描かれたデッサンが残されている(図1)。杖を持つ男は盲人であり、女性の頭部像に手を触れその美しい姿を確かめている。彫像の台座には一枚の絵が立てかけてあるが、彼はそれに見向きもしない。なぜなら見ることができないからだ。画中画には着衣の男性が二人の浴女と対峙しており、盲人と彫刻の出会いを反復するような場面と

    掌の美術論 <br>第11回 セザンヌの絵に触れる—ロバート・モリスを介して(前編) - けいそうビブリオフィル
  • 【あとがきたちよみ】 ナンシー・スタンリック 著、藤井翔太 訳『アメリカ哲学入門』 - けいそうビブリオフィル

    あとがき、はしがき、はじめに、おわりに、解説などのページをご紹介します。気軽にページをめくる感覚で、ぜひの雰囲気を感じてください。目次などの概要は「書誌情報」からもご覧いただけます。 ナンシー・スタンリック 著 藤井翔太 訳 『アメリカ哲学入門』 →〈「日語版への序文」/「訳者解題」(pdfファイルへのリンク)〉 →〈目次・書誌情報・オンライン書店へのリンクはこちら〉 *サンプル画像はクリックで拡大します。「訳者解題」文はサンプル画像の下に続いています。 日語版への序文 私が『アメリカ哲学入門』〔の原著〕を執筆した二〇一三年のアメリカ社会を振り返ってみると、現在の、あるいは二〇一六年以降のアメリカ社会とは、かなり異なったものだったように(私には)思われる。二〇一六年以前の数年間、「希望〔hope〕」という言葉は単なる流行語(バズワード)ではなく、アメリカアメリカ国民が目指すべき理

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  • 『ベルクソン 反時代的哲学』1

    ふじた・ひさし  九州産業大学准教授。1973年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。リール第三大学博士課程修了。Ph.D. 専門はフランス近現代思想。共著に、久米博・中田光雄・安孫子信編『ベルクソン読』(法政大学出版会)、金森修編『エピステモロジー』(慶應義塾大学出版会)、西山雄二編『人文学と制度』(未來社)、共訳に、ゴーシェ『民主主義と宗教』(トランスビュー)など。 序論 マイナーな論理は何をなしうるか その役割と重要性 §1. 辺獄リンボのベルクソン フランスの哲学者アンリ・ベルクソン(1859-1941)が華やかな「現代思想」に名を連ねていた時代はもはや完全に過ぎ去ったが、世界の哲学研究の現状を見れば、未だ完全に「哲学の古典」に収まったとも言えない。むしろレヴィナスが指摘したように、ベルクソンは、「一種の辺獄リンボ〔天国と地獄の間〕のようなどっちつかずの状態

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  • 【あとがきたちよみ】 野上志学 著『道徳的知識への懐疑』 - けいそうビブリオフィル

    あとがき、はしがき、はじめに、おわりに、解説などのページをご紹介します。気軽にページをめくる感覚で、ぜひの雰囲気を感じてください。目次などの概要は「書誌情報」からもご覧いただけます。 野上志学 著 『道徳的知識への懐疑』 →〈「まえがき」「序章 道徳懐疑論にむけて」(第1節)(pdfファイルへのリンク)〉 →〈目次・書誌情報・オンライン書店へのリンクはこちら〉 *サンプル画像はクリックで拡大します。「まえがき」「序章」文はサンプル画像の下に続いています。 まえがき アルブレヒト・デューラーの『測定法教則』の第四書末尾では,3 の糸を用いた正確な素描法について解説され,それによってリュートを素描する2人の男の姿が木版画として付されている. 獲物を狙う禽獣のような眼差しで椅子に座る男の前には,窓のような木枠がある.この「窓枠」には,ちょうど片方に軽く開け放たれた窓の扉のごとく,画板が蝶番

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  • 【あとがきたちよみ】 ダンカン・プリチャード 著、笠木雅史 訳『知識とは何だろうか 認識論入門』 - けいそうビブリオフィル

    あとがき、はしがき、はじめに、おわりに、解説などのページをご紹介します。気軽にページをめくる感覚で、ぜひの雰囲気を感じてください。目次などの概要は「書誌情報」からもご覧いただけます。 ダンカン・プリチャード 著 笠木雅史 訳 『知識とは何だろうか 認識論入門』 →〈「訳者解説」(pdfファイルへのリンク)〉 →〈目次・書誌情報・オンライン書店へのリンクはこちら〉 *サンプル画像はクリックで拡大します。「訳者解説」文はサンプル画像の下に続いています。 訳者解説 笠木雅史 書は、Routledge が刊行している分野別の哲学入門書シリーズ「〜と呼ばれるものは何だろうか(What is This Thing Called 〜)」の一冊として刊行された、Pritchard, Duncan (2018) What is This Thing Called Knowledge, 4th Edit

    【あとがきたちよみ】 ダンカン・プリチャード 著、笠木雅史 訳『知識とは何だろうか 認識論入門』 - けいそうビブリオフィル
  • 「あとがき」を公開しました。 - けいそうビブリオフィル

    あとがき、はしがき、はじめに、おわりに、解説などのページをご紹介します。気軽にページをめくる感覚で、ぜひの雰囲気を感じてください。目次などの概要は「書誌情報」からもご覧いただけます。 藤田尚志 著 『ベルクソン 反時代的哲学』 →〈「あとがき」(pdfファイルへのリンク)〉 →〈目次・書誌情報・オンライン書店へのリンクはこちら〉 *サンプル画像はクリックで拡大します。「あとがき」文はサンプル画像の下に続いています。 あとがき 書は、二〇〇七年一一月にフランスのリール第三大学に提出した博士論文La logique mineure dans l’œuvre de Bergson. Pour un vitalisme(non)-organique を元にしている(Membres du jury は、Frédéric Worms, Jean-Christophe Goddard, Pierr

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  • あとがきたちよみ/『その証言,本当ですか? 刑事司法手続きの心理学』 - けいそうビブリオフィル

    あとがき、はしがき、はじめに、おわりに、解説などのページをご紹介します。気軽にページをめくる感覚で、ぜひの雰囲気を感じてください。目次などの概要は「書誌情報」からもご覧いただけます。 ダン・サイモン 著 福島由衣・荒川歩 監訳 『その証言,当ですか? 刑事司法手続きの心理学』 →〈「監訳者はじめに」「第1 章 はじめに(冒頭) 」(pdfファイルへのリンク)〉 →〈目次・書誌情報はこちら〉 監訳者はじめに 書はアメリカの法心理学者,ダン・サイモン著のIn Doubt: The Psychology of the Criminal Justice Process( 2012) の翻訳である。In Doubt という言葉は直訳すると「疑わしい,不確かな」という意味になる。では,何が書では疑わしいとされているかというと,被疑者の特定から裁判に至る刑事司法手続きとその仕組みが保証する正確性

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  • あとがきたちよみ『『哲学探究』とはいかなる書物か』

    哲学・思想、社会学、法学、経済学、美学・芸術学、医療・福祉等、人文科学・社会科学分野を中心とした出版活動を行っています。 あとがき、はしがき、はじめに、おわりに、解説などのページをご紹介します。気軽にページをめくる感覚で、ぜひの雰囲気を感じてください。目次などの概要は「書誌情報」からもご覧いただけます。 鬼界彰夫 著 『『哲学探究』とはいかなる書物か 理想と哲学』[ウィトゲンシュタイン『哲学探究』を読む] →〈「はしがき」と「目次」(pdfファイルへのリンク)〉 →〈目次・書誌情報はこちら〉 はしがき シリーズ(『ウィトゲンシュタイン『哲学探究』を読む』1、2、3)は過去十年余にわたる筆者のウィトゲンシュタイン『哲学探究』の研究成果を、専門的裏付けをおろそかにせず、同時に、哲学者ウィトゲンシュタインの当の姿に興味を持つ幅広い分野の読者に理解可能な形で公にしようとするものである。 過去

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  • 治らない病気を抱えながら、なお社会で人として生きるとは、いかなることであるのか/ - けいそうビブリオフィル

    おおの・さらさ 1984年福島県生まれ。明治学院大学大学院社会学研究科社会学専攻博士後期課程。日学術振興会特別研究員(DC1)。専攻は医療社会学。難病の医療政策史、難治性疾患の医療政策、ジェネティック・シティズンシップ(遺伝学的市民権)論、難治性疾患患者の社会経済的負担の分析等が直近の研究テーマ。 Website: https://sites.google.com/site/saori1984watanabe/ 「これで、終わりにしよう」と決めた――20代半ばで自己免疫疾患系難病患者となった著者は、いかにして難病医療の世界の住人たちと出会い、孤独な経験から抜け出す糸口を得たか。 指1を動かせなくても、医師、ケアに従事する専門職、研究者、官僚、政治家、企業、それらのネットワークの中心にいてつなぎとめ事態の進展を促すというあり方も現実にあり得るのだ――治らない病を抱え生きることの意味は、多

    治らない病気を抱えながら、なお社会で人として生きるとは、いかなることであるのか/ - けいそうビブリオフィル
  • あとがきたちよみ『現象学入門』

    哲学・思想、社会学、法学、経済学、美学・芸術学、医療・福祉等、人文科学・社会科学分野を中心とした出版活動を行っています。 あとがき、はしがき、はじめに、おわりに、解説などのページをご紹介します。気軽にページをめくる感覚で、ぜひの雰囲気を感じてください。目次などの概要は「書誌情報」からもご覧いただけます。 ステファン・コイファー、アントニー・チェメロ 著 田中彰吾、宮原克典 訳 『現象学入門 新しい心の科学と哲学のために』 →〈「序」(pdfファイルへのリンク)〉 →〈目次・書誌情報はこちら〉 序 現象学とは、1890年代にエトムント・フッサールによって始められ、今日でも実践されている緩やかなまとまりをもった哲学的伝統である。ただし、現在の現象学的研究の実例のなかには、もはや現象学という名称を用いていないものもある。現象学の伝統は歴史があるくらいには古いため、そこには奇妙、古風ないし時代遅

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  • あとがきたちよみ『歴史学者と読む高校世界史』

    哲学・思想、社会学、法学、経済学、美学・芸術学、医療・福祉等、人文科学・社会科学分野を中心とした出版活動を行っています。 あとがき、はしがき、はじめに、おわりに、解説などのページをご紹介します。気軽にページをめくる感覚で、ぜひの雰囲気を感じてください。目次などの概要は「書誌情報」からもご覧いただけます。 長谷川修一・小澤 実 編著 『歴史学者と読む高校世界史 教科書記述の舞台裏』 →〈「序」ページ(pdfファイルへのリンク)〉 →〈目次・書誌情報はこちら〉 序 世界史教科書をめぐる近年の情勢 二〇二二年度より高校社会科に、日史と世界史を統合し近現代を中心に教えることが予定されている「歴史総合」が必修科目として導入される。その結果として、従来の歴史科目のうち、必修科目であった「世界史」と選択科目であった「日史」は、それぞれ「日史探究」「世界史探究」と名前が変わり、選択科目となることが

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  • 勁草書房創立70周年社長にあれこれ聞いてみる:02

    哲学・思想、社会学、法学、経済学、美学・芸術学、医療・福祉等、人文科学・社会科学分野を中心とした出版活動を行っています。 創立70周年を迎えた勁草書房の話を、井村寿人社長に、あちらこちらに寄り道しながら、ゆるく聞いて振り返る(社員もけっこう知らない)シリーズ。前回は現社長の自己紹介で、勁草書房先代社長の息子であるがゆえに巡り合ったフィリピンの大学進学の話から始まりました。第2回目は大学卒業後、勁草書房入社につながるお話です。[編集部] ――前回にひきつづき、現・井村社長の自己紹介的振り返りをお願いしたいんですが、フィリピンの大学を卒業後、就職は? 井村寿人社長 1983年3月に卒業して、入社式の前々日に日に帰ってきました。 ――でも、勁草書房に入社されたんではないんですよね。 井村 なんでだか、商事会社かホテルに入りたいと思ってたんです。商社のダイナミズムに憧れたんですかね。商社いいなぁ

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  • 勁草書房創立70周年社長にあれこれ聞いてみる:01

    哲学・思想、社会学、法学、経済学、美学・芸術学、医療・福祉等、人文科学・社会科学分野を中心とした出版活動を行っています。 2018年、勁草書房は創立70周年を迎えました。[けいそうブックス]を創刊するとともに、この1年、勁草書房の70年をいろいろな角度から改めて紹介していきたいと思っています。 その一環として、勁草書房の書籍を手に取ると奥付で必ずご覧になっている名前の持ち主、そう、井村寿人社長に、ゆるくあれこれ聞きながら振り返るシリーズを設けてみました。というわけで、あちらこちらに寄り道しながら、井村社長に勁草書房の70年(とこれから?)を、あまり会社のことを知らない編集部員相手にのんびり道案内してもらいます。[編集部] ――こんにちは。今日から仕事のあいまによろしくお願いします。 井村寿人社長 こんにちは。井村寿人(ひさと)です。こちらこそよろしくお願いします。 ――勁草書房70年なので

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  • 『介護する息子たち』ブックガイド「オトコとケアの見方・変え方」 - けいそうビブリオフィル

    親を介護する息子の増加は著しく、その割合は娘や義理の娘(「嫁」)による介護と僅差になりました。結婚していようと、仕事をしていようと、いまや男性が親の介護から「逃げる」ことはできなくなっているというデータもあります。それなのに男性のなかには、親の老いにいつまでも見て見ぬふりを決め込む人も少なくなく、また、いざ親の介護者になれば、今度は「問題事例」として周囲をやきもきさせることも多いことがわかっています。刊行以来、介護問題のみならず男性学に新たな論点を提示したと高い評価を受けている著者によるブックガイド、ぜひご覧ください。[編集部] “なぜ男の介護は困難なのか? 介護する息子のミクロな経験を通じて、自分の依存を「なかったこと」にし、弱者を支配せずにはいられない「男性性」の謎を解き明かす、著者の探求はスリリングだ。”――上野千鶴子氏推薦! ※刊行時トークイベントはこちら→《ジェンダー対話シリーズ

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  • あとがきたちよみ『ダメな統計学 悲惨なほど完全なる手引書』

    哲学・思想、社会学、法学、経済学、美学・芸術学、医療・福祉等、人文科学・社会科学分野を中心とした出版活動を行っています。 あとがき、はしがき、はじめに、おわりに、解説などのページを、pdfファイルでご紹介します。気軽にページをめくる感覚で、ぜひの雰囲気を感じてください。目次などの概要は「書誌情報」からご覧いただけます。 アレックス・ラインハート著/西原史暁訳『ダメな統計学 悲惨なほど完全なる手引書』 →〈「はじめに」ページ(pdfファイル)〉 →〈目次・書誌情報はこちら〉 ※すでに公開されているウェブ版との違いなどの説明も含めた、訳者・西原史暁さんによる書の紹介はこちらからどうぞ!→〈『ダメな統計学――悲惨なほど完全なる手引書』の翻訳出版〉 ※同じく訳者の西原さんによる統計学の読書案内もぜひ!→〈ダメな統計学を防ぐための書籍11冊〉

    あとがきたちよみ『ダメな統計学 悲惨なほど完全なる手引書』
  • あとがきたちよみ『ナチズムは夢か』

    哲学・思想、社会学、法学、経済学、美学・芸術学、医療・福祉等、人文科学・社会科学分野を中心とした出版活動を行っています。 あとがき、はしがき、はじめに、おわりに、解説などのページを、pdfファイルでご紹介します。気軽にページをめくる感覚で、ぜひの雰囲気を感じてください。目次などの概要は「書誌情報」からご覧いただけます。 南 利明 著『ナチズムは夢か ヨーロッパ近代の物語』 →〈「あとがき」ページ(pdfファイル)〉 →〈目次・書誌情報はこちら〉

    あとがきたちよみ『ナチズムは夢か』