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ブックマーク / marusan55.hatenadiary.org (16)

  • 着うた 47秒 その1 - 丸山茂雄の音楽予報

    かなり長文のブログを書き続けています。相変わらず「話」はあっちこっちに飛ぶので、わかりずらいと思うので、これまでのところを簡単にまとめました。 最近の音楽は「長い」し「難しい」ので、ユーザーは「サビ」しか覚えられなくなっている。 「サビ」を覚えるだけなら「CDシングル」を買う必要はない。「着うた」で十分間に合ってしまう。とユーザーは考えているらしい。 こういう流れのなかで、「CDシングル」は急速に衰退し、「着うた」が「CDシングル」の代わりのメディアになっているらしい。 その結果、ユーザーは「サビ」がやや地味なロック系、シンガー・ソング・ライター系の作品を「着うた」では聴かないので、しだいにロック系、シンガー・ソング・ライター系の作品が存在していることすら、知らなくなっているらしい。 ロック系、シンガー・ソング・ライター系のミュージシャンの音楽をユーザーが聴くチャンスをつくらないと、このジ

    着うた 47秒 その1 - 丸山茂雄の音楽予報
  • 着うたはCDシングルの後継 その2 - 丸山茂雄の音楽予報

    最近ウダウダ考えていたことがまとまってきたので、長いのですが昨日まとめて書きました。今日は昨日の続きです。 私はCDシングルが携帯の「着うた」に移行してしまっている、と断定しちゃっています。こんなことはまだ世の中では誰も言っていませんから、当かどうかはわかりません。ただ私は「そうなんじゃないか?」と思っています。 「着うた」は「着うた」に過ぎない。CDシングルの代わりになるとしたら「着うたフル」だろう、というのが一般的な考え方だとは思います。「着うたフル」を必要とするのは、今の一般的な曲の長さが4分以上、あるいは5分を超えるものがあるからです。 60年代、70年代前半の曲はみんな2分30秒ぐらいのものでした。何で長くなったのかといえば、曲を作るクリエーターが「何とか新しいものを作りたい。他人の作品と差別化したい」と思ったからでしょう。あるいはドーナツ盤では曲が長いと音がひずむけれど、CD

    着うたはCDシングルの後継 その2 - 丸山茂雄の音楽予報
    funaki_naoto
    funaki_naoto 2007/02/22
    「ロック、シンガーソングライター系は「Aメロ、Bメロ」で完結する曲を作る」
  • 着うたはCDシングルの後継 その1 - 丸山茂雄の音楽予報

    昨年の秋、1700年代に活躍したフランスの作曲家ラモーのオペラを観ました。このオペラ「レ・パラダン」は古楽器を使用する管弦楽団が演奏し、古い歌唱法で歌手は歌います。しかし演出は超現代的だったことから「いろいろなことを感じた」と書きました。 私達が、いま聴いている音楽の「作詞家、作曲家の創作意欲を刺激する基は、技術の進化だったのだ。」といまさらながらに気がつきました。楽器や技術が進化すると新しい音楽が生まれ、新しい音楽が生まれると、さらに新しい楽器や技術が開発されてきました。 これは何も音楽にかぎったことではありません。 映画とかTVのような映像の分野でも、ゲームの分野でも同じことがみられました。このことは、なにもエンタテイメントの分野にかぎったことではなくて、金融、製造、医療、教育・・・・等々、とあらゆる分野でおこっていることです。1700年代からはじまった技術の進歩は1950年以降、ます

    着うたはCDシングルの後継 その1 - 丸山茂雄の音楽予報
  • 歌舞伎・プロレス論 - 丸山茂雄の音楽予報

    12月7日に渋谷・コクーンで、野田地図(NODA・MAP)の「ロープ」を見ました。良く出来た脚というのは、舞台の上でかわされるセリフの裏やその裏の裏に意が隠されていたり、あるいは隠されているように思えたりしますから、最初から終わるまで、緊張を強いられます。こういう芝居を見終わった後「自分は作者の意図をキチンと受け取めたのだろうか」と不安になります。(笑)自分なりの解釈で、作者の意図とはまったく関係なしに見当違いで感動してしまってもいいのですが、せっかく作者が大変な苦労をして書いた脚と演出をした舞台なので、「意図どおり」に理解できたらいいなとは思うのです。(笑) そんなわけで、芝居のあと事をして酒を飲みながら購入したパンフレットを読むのが楽しいのです。パンフレットには作者の「意図」が書いてあります。自分の理解が作者の「意図」に近かったりすると、まるで学生がテストの後に「正解」だったこ

    歌舞伎・プロレス論 - 丸山茂雄の音楽予報
  • レコード史 “番外編” - 丸山茂雄の音楽予報

    20世紀に入るまで、音楽に限らず芸術を意味あるものとして捉え、そして楽しむということのできた階層は、時間とお金を自由に使うことのできる上流階級であり富裕層だけで、芸術を「一般の人」が簡単に楽しむことはできませんでした。20世紀に入ってあらゆる分野で「技術」が次々に開発され、コストのかかる「物」を楽しむことはできなくても「複製物」で楽しむことが可能になりました。「技術」の進化が一般の人に大きく貢献したのは特に「音楽」の分野です。 1948年にアメリカ、コロンビアがLPを発明して、「複製物」の音質が飛躍的に向上しました。さらにステレオ化されて、「音楽愛好家」は「複製物」であるレコードの音質を極限まで向上させて再生させようと努力を重ねました。「音楽家(ミュージシャン)」はもちろん「音楽愛好家」ですし、「レコード会社」ももちろん、「音楽愛好家」の集団です。音質の向上は「疑問の余地」のない使命と考

    レコード史 “番外編” - 丸山茂雄の音楽予報
  • 音楽と技術革新 - 丸山茂雄の音楽予報

    レコード史1.2と書いているうちに、バッタリ止まってしまいました。 私はいつも書き始めると、来書く筈の主題に関連はしていても 筋とは関係のないことが頭に浮かび、それが自分では面白くなって、今 書かなければいけない主題に対する興味が突然失せてしまうというクセがあります。(笑) 今回もその病気が出まして、何とか押さえ込もうとしたのですが、ダメなので、唐突ですが話題を変えさせて下さい。(笑) 11月4日渋谷のオーチャードホールでフランスの作曲家ジャン=フィリッフ・ラモーのオペラ「レ・パラダン」を見ました。 何の予備知識もなく見たので「何だかサエナイ ツマラネーオペラだな!」と思って見てました。 オケは何だか「くすんで」いるし、歌手陣も地味だし。・・・・・・で休憩時間に入ってパンフレットを読んで納得しました。何と「ラモー」って作曲家は18世紀前半の人でバッハやヘンデル時代の「オペラ」だったので

    音楽と技術革新 - 丸山茂雄の音楽予報
  • 学問のすすめ 3 - 丸山茂雄の音楽予報

    福沢諭吉の「学問のすすめ」について今日も記します。 前にも書きましたが、このは明治5年に初編(第一章)が出版され、二編(二章)以降、次々と出版されて十七編(十七章)の最終章が明治9年に出版され、それらを全てまとめて、明治13年に一冊にまとめたものがあらためて出版されたのです。 このに関する感想は数多くありますが、なかでも 私がかねてから「ふしぎだなあ」と疑問に思っていた答えが、こののなかにありましたから、私は 大変感動しました。 私の疑問というのは「日の官僚が長期間 権力を握り続けている理由を知りたい。」ということだったのです。 明治5年というのは、士農工商という身分制度が確固としてあった専制政治の時代が終わって、まだ4年しかたっていません。 明治維新以来、日政治は大きく変わり、国外的には 国際法に基づいて外国と交流し、国内的には 国民に自由独立の方針を示しました。 とはいうも

    学問のすすめ 3 - 丸山茂雄の音楽予報
  • 物差し - 丸山茂雄の音楽予報

    「ロカメンコ」の路上ライブで 足を止めてくれる人は 30才半ば以上の人達だと まえに書きました。 多分 80年代後半に はやった 「ジプシー・キングス」を 思い出したからかもしれません。 私が長いこと音楽仕事をしていて、密かに考えていたことは、感受性の強い時期である20才迄の少年少女達に、いい音楽をできるだけ沢山体験してもらうことでした。 感性豊かな人間になるには、20才迄の時間は、とても大事で、その間に体験する音楽、バレエ、小説、哲学、絵画、彫刻、芝居、落語、映画ゲーム、スポーツなどなどにどれぐらい 多く触れて、感動したり、考えたりすることに時間を使ったかで、その人の一生が豊かなものになるか、貧しいもので終わってしまうかが 決まってしまうと思っています。 20才迄に 人は 自分の価値判断の「物差し」を あらかた 自分で つくってしまうようです。 「何が正しいのか」 「何が美しいのか」

    物差し - 丸山茂雄の音楽予報
  • クリエーター大国 その7 - 丸山茂雄の音楽予報

    昨日の Amazon e託販売サービスの話しから 再び「クリエーター大国を目指すには」に戻ります。 これ迄の議論を乱暴に整理しましょう。 デジタルワーキンググループの議論は「クリエーター大国を目指す」為にはクリエーターを活性化しなければならないという真っ当なところに行ったのですが、 調べてみるとどうもクリエーター個人に報い方が少ないことがハッキリした。 オリジナルソフトコンテンツの権利所有者は 二重構造になっていて企業(映画会社、レコード会社、放送局)と個人(クリエーター)の対立が オリジナルソフトコンテンツ側にあるということもわかってきた。 ビジネスとしては「既に存在しているソフト」を 色々なプラットフォームに多重にしようすれば 利益を生むから良いに決まっているけれど、二重構造の内部対立があって簡単に実行できないし 解決しようにも 第3者が立ち入れない。しかし ブロードバンドという新しい

    クリエーター大国 その7 - 丸山茂雄の音楽予報
  • クリエーター大国 その6 - 丸山茂雄の音楽予報

    一昨日は インデックスの小川さんの「オリジナルコンテンツに係わる権利分配の仕組みを早く作って機能させて欲しい。」という意見を紹介し解説しました。 そして 昨日は オリジナル・コンテンツに係わる新しい権利分配の仕組みはどういう考え方で作るべきかということを オリジナル・コンテンツを持っている側でもなく、オリジナル・コンテンツを利用したい側でもない、いわば中立の立場のフェイスの平澤さん、アクセスの荒川さんの考え方を紹介しました。 平澤さん、荒川さんの2人の意見は 「従来は コンテンツビジネススキーム(映画の配給、レコードの製造販売、放送局の免許制度等)をもっている企業が 権利所有者としての地位を得ていたのだけれど、ブロードバンドによる作品の公開が可能になってしまったから すなわち クリエーターと ユーザーがダイレクトにつながることが できるようになったのだから もはや企業が 今迄のように権利所

    クリエーター大国 その6 - 丸山茂雄の音楽予報
  • クリエーター大国 その1 - 丸山茂雄の音楽予報

    昨日予告したように 日から 内閣府知的財産戦略部 コンテンツ専門調査会 デジタルコンテンツ・ワーキンググループ(第2回)議事録を転載します。 コンテンツ専門調査会 デジタルコンテンツ・ワーキンググループ(第2回)議事録 1. 日 時: 平成17年12月1日(木)11:00〜12:30 2. 場 所: 虎ノ門パストラル新館5階ローレル 3. 出席者: 【委 員】 牛尾会長、荒川委員、小川委員、金丸委員、久保利委員、國領委員、浜野委員、平澤委員、角川部員 【参考人】 丸山参考人、山賀参考人 【事務局】 荒井事務局長、辰野次長 4. 議 事: (1) 開会 (2) デジタルコンテンツの振興戦略について (3) 閉会 ○牛尾座長 では、定刻になりましたので、ただいまから「コンテンツ専門調査会第2回デジタルコンテンツ・ワーキンググループ」を開催したいと思います。 日は、前回に引き続き、デジタ

    クリエーター大国 その1 - 丸山茂雄の音楽予報
  • クリエーター大国 その2 - 丸山茂雄の音楽予報

    第1回目は、「デジタルコンテンツの振興戦略(課題と解決の方向)」の目標2:「クリエーター大国に向けた課題」というテーマに沿って「丸山参考人の考え方を述べよ」ということでした。 自分の話したことを簡単にまとめれば (従来型) 「クレイエーターの作るコンテンツ(作品)をユーザーに届けるには それなりの仕組みが必要で その仕組みを持っている企業(レコード会社、映画会社、放送局)が絶大な力を持っていたけれど、ブロードバンドが実現すれば「クリエーターの作るコンテンツ(作品)は直接ユーザーに届けることが可能になるのだから、その使い方の より良い方法を開発すれば クリエーターにとって 悲観的なことは何もない。」ということを述べました。 第2回目は 2005年12月1日の私と同日に参考人として呼ばれた ガイナックスの山賀さんの話を転載します。 山賀参考人 アニメ会社をやっております。今日は現場の人間として

    クリエーター大国 その2 - 丸山茂雄の音楽予報
    funaki_naoto
    funaki_naoto 2006/06/08
    「宮崎駿という人はアニメ業界とは関係ない。宮崎駿という業界があるだけだ」
  • YUMI MATSUTOYA - 丸山茂雄の音楽予報

    YUMI MATSUTOYA "The Last WednesDay Tour 2006" を見ようと 国立代々木競技場 第一体育館に行ってきました。 毎年彼女のコンサートのあと、見た人達が「今年も相変わらず良かったよ!」 と感想を報告してくれるので、しょっちゅう見ている気がしていましたが、彼女の コンサートを見るのは10年振りぐらいで、当に久し振りです。 会場に拡がる気持ちの良い演奏と 歌唱を含めたサウンドと 実に上品な照明とていねいに 作り込まれた演出を含めて 総合芸術だなとあらためて感心、感嘆しました。 このコンサートを見ながら、音楽ビジネスも年々変化しているなと強く思います。 私が高校生の頃(50年代後半)親に買ってもらったオーディオセットの前に 兄弟が座り込んで意識を集中してレコードを聴くというスタイルは、’79年頃に 「ウォークマン」が発売されて以降「歩きながら聴く」「車を運

    YUMI MATSUTOYA - 丸山茂雄の音楽予報
    funaki_naoto
    funaki_naoto 2006/05/01
    「「音楽」ってライブ、コンサートでしか感動にまで行きつけなくなりつつあるのでしょうか」
  • 会社 その3 - 丸山茂雄の音楽予報

    「何かの会社」を興そうと考える人は その「何か」をやってみたいと思うから会社を作るのだと思う。と昨日書きました。 会社が成熟期に入ると 「その何か」をやってみたいと思う当初の創業者の気持ちよりも 「その会社の内外の人達のありふれた勝手な期待」がどんどん大きくなって ついには 創業者や創業メンバーの考えていた方向とは まるで違った方向に暴走をはじめてしまいます。 でも、「会社の内外の人達のありふれた勝手な期待」というものが 「経済の一般常識」 とか「風潮」ですから そちら側から見ると 創業者や創業メンバーの考え方こそ 「常識外れ」で「間違っている」とされてしまいます。 再び 久世光彦に戻ります。 久世光彦の絶筆は「室内休刊」でした。 月刊誌「室内」という雑誌は 私が敬愛する山夏彦が社長でした。山夏彦は 会社を決して大きくしようとしませんでした。 あの安部譲二の出世作「堀の中の懲りない面々

    会社 その3 - 丸山茂雄の音楽予報
  • グローバル 対 ローカル その2 - 丸山茂雄の音楽予報

    烏賀陽弘道さんから早速コメントを頂きました。 ちょっとやりにくいな〜。 烏賀陽さんの著書から、私に都合のいいところを勝手に引用させて頂こうと思っていたので・・・。(笑) 『おい お前、''我田引水''が過ぎるぞ。』と言われそうです。(笑) とは言うものの、烏賀陽さんのの一番最後は、次の文で結論付けています。 CDが売れなくなったことについて、『外部の敵』を非難することには熱心だが『自分達が送り出す楽曲は、今のままでいいのか』という真剣な議論や検討の声が聞こえてこないのだ。そういう反省がないまま『外部の敵潰し』ばかりを続ければ、リスナーの反感を買うだけの結果に終わりかねない。そろそろ『タイアップなどなくとも、人々の心に響くうたをつくろう』というごく単純明快な『製品内競争』が始まってもいいころではないだろうか。 さらにあとがきで、烏賀陽さんは次のようなことを言っています。 『音楽は世界言語』

    グローバル 対 ローカル その2 - 丸山茂雄の音楽予報
    funaki_naoto
    funaki_naoto 2005/09/28
    Jポップって、一体何なんだ?という問いを突き詰めることは、日本人である自分とは何者かを考えること。
  • 渡辺美里 西武球場ラストライブ - 丸山茂雄の音楽予報

    渡辺美里の第20回西武球場コンサートに行きました。 20回続けた夏の球場コンサートを一区切りにするということで今回のコンサートタイトルは[NOSIDE]となっています。知っている人も多いとは思うが渡辺美里は大のラグビーファンでラグビーでは試合の終わりをノーサイドと表現します。20年間続けた球場コンサートの終わりのタイトルとして選んだのは彼女らしい。 毎年西武球場に行くのには池袋発西武球場行きの直行電車に乗っていくのですが、今年はSMPの大竹君の車に乗せてもらって出掛けました。途中で美里との20年の話をしました。ここ2、3年彼女は壁にぶつかっていたようなので今日のコンサートがどのようになるのか若干心配でした。 17時少し回ったところで第1回目から第19回までの球場コンサートの映像が流れ終わった瞬間に多分19発の花火がはじけて美里が登場しコンサートがスタートしました。最初の曲が歌いだされたとき

    渡辺美里 西武球場ラストライブ - 丸山茂雄の音楽予報
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