© ケイコ・K・オオイシ 野外レイブ~フェスが定着して以降、さまざまな場所がイベントスペースとして「発見」されるようになりました。本連載で取り上げているように盆踊りや祭りの会場がフェス以降の視点で捉え直されることもあれば、廃墟や廃校、工場など、通常であれば祝祭とは無縁とされる場所でパーティーやフェスが行われることも珍しくありません。 そうしたなかで祝祭空間としての可能性に今あらためて注目が集まっているのが、日本各地のお寺です。近年日本各地でさまざまな「寺フェス」が開催されており、なかには野外フェスなみの動員を誇るものも。その背景にあるものを探るべく、静岡県富士市で開催されているとある祭りを取材しました。 「お寺の敷居を下げることも大切」 © ケイコ・K・オオイシ 静岡県富士市の古刹、吉原山妙祥寺。1323年に創建されたこのお寺は、宿場町の雰囲気を残す吉原の地の人々から厚い信仰を集めてきまし
![「まつりの作り方」祭りの場として再発見される寺・神社~吉原寺音祭(静岡県富士市)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/485d535212089460e3df1f26c685913e9d1452d4/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fsimg.mysound.jp%2Fimg%2Fup%2Fpost%2Fpost00000032215.jpg)