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ブックマーク / salon.mainichi-kotoba.jp (107)

  • 「縄文式土器→縄文土器」 知識の更新は常に必要

    おおよその結果は「縄文式土器」6割、「縄文土器」4割となりました。年齢を同時に聞いたアンケートではなかったので推測でしかありませんが、比較的回答者の年齢が高めだったのかもしれません。 なぜ「式」が取れたか 職場の古い資料をひもとくと、1974年に第2版が発行された「角川日史辞典」では「縄文式土器」。それが88年の「日史用語集」(山川出版社)では「縄文土器」となっています。70年代が転機になったことがうかがえます。教科書が変わったのはそれよりしばらく後ですが、中学歴史教科書を確認した限りでは、今は全て「縄文土器」でした。 ではなぜ変わったのでしょう。考古学者の故・佐原真さんが唱えたそうですが、その佐原さんが編集に携わった「日考古学事典」(三省堂)の「弥生土器」の項にこうあります。 弥生式土器を細分した遠賀川式土器や須玖(すく)式土器などの呼称も生まれ、「式」には、縄文式土器と弥生式土器

    「縄文式土器→縄文土器」 知識の更新は常に必要
  • 「触手」と「食指」はどう違うか – 毎日ことばplus

    IT大手が原発に触手」という毎日新聞ニュースサイトの見出し「触手」は「指」だろうという意見がSNSであり、いや触手で合っているなどと議論になりました。そもそも「触手」と「指」はどう違うのかという観点で検証します。 「アマゾンなどIT大手が原発に触手」という毎日新聞ニュースサイトの見出し(契約しているウォール・ストリート・ジャーナル日版の転載)の「触手」が適切か、SNSでちょっとした議論になりました。 記事の一部を引くと 電力供給源を探し求めているIT(情報技術)各社は、新たなターゲットとして米国内の原子力発電所に狙いを定めている。 IT各社は国内にある原子力発電所を所有する企業の約3分の1と協議を実施中。事情に詳しい関係者らによれば、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)はコンステレーション・エナジーが所有する米東海岸の原発を巡り、直接電力の供給を受けることで合意に近づいているという

    「触手」と「食指」はどう違うか – 毎日ことばplus
  • 【雪朱里さん寄稿】文字の向こうに見る風景

    雪 朱里 (ゆき・あかり)1971年生まれ。著述業。写植からDTPへの移行期に印刷会社に在籍後、ビジネス系専門誌の編集長を経て、2000年よりフリーランス。文字、デザイン、印刷などの分野で取材執筆活動を行う。著書に「時代をひらく書体をつくる。」(グラフィック社、20年)、「『書体』が生まれる ベントンと三省堂がひらいた文字デザイン」(三省堂、21年)、「活字地金彫刻師・清水金之助」(電子版、22年)ほか多数。現在、マイナビニュースにて「写植機誕生物語〈石井茂吉と森澤信夫〉」を連載中。

    【雪朱里さん寄稿】文字の向こうに見る風景
  • 【無料公開】学べるゲラ第1回・国語世論調査

    「学べるゲラ」とは 実際の新聞原稿を元に、校閲記者が見つけた(見逃した)間違いやありがちなミスを盛り込んだゲラ(校正刷り)を作成しました。読んで誤字脱字・事実関係の誤りなどを探してみてください。 校閲記者が読んだ後の「校閲後」のゲラと解説も掲載していますので、自分の入れた直しと見比べられます。 「校閲は先輩のゲラを見るのが一番の勉強」といわれます。ゲラからは、校閲記者がどのように読み、考え、調べ、直しを入れて疑問を出すかが読み取れます。専門の校閲・校正者以外の方が「校閲後」のゲラと解説を読むだけでも、間違えやすいポイントやミスの潰し方などの参考になります。 <今回のポイント> 第1回は国語世論調査の結果を紹介する記事です。資料を正確に読み解く、そして原稿と厳密に照らし合わせて確認することが必要です。さらにこの調査から、言葉の「誤用」とは何なのかしっかり考えた上で適切な表現を模索できるとよい

  • 【永田健児さん寄稿】次世代辞書研究会のこれまで、これから

    次世代辞書研究会を創設した永田健児さんに寄稿していただきました。辞書をめぐるさまざまな人をつなぐ団体です。出版不況と言われる中、毎回の勉強会では意見が活発に交わされ、みな辞書の将来を見据えています。辞書について発信してきた毎日新聞校閲センターからも参加しており、毎回、刺激を受けています。

  • 架空対話・「側湾症」は誤りか

    病名の側ワン症のワンの字は「湾」「弯」「彎」の三つの表記がありますが、カルテや業界紙などではなく一般的な新聞で書く場合、どういう文字が適切でしょう。悩んだ後輩が詳しい先輩に聞くという設定の架空対話でお届けします。 後輩 すみません先輩、なんだか頭の中で妙な声が響いてくるんですが……。 先輩 大丈夫? どんな声? 後輩 「……ソクワンショウは間違いです……修正しなさい……」とか。 湾と弯は別の字だが 先輩 ソクワンショウって病気の「側湾症」のことかな。 後輩 ああ、そうだと思います。この前「側湾症」と記事にあって、ネットで調べると「側弯症」となってて、直すべきなのかなと思ったんですけど、毎日新聞の過去記事でほとんど「側湾症」となっていて、そのままにしたんです。 先輩 すると、それが正しかったのだろうかという心の葛藤が幻の声となっているということなのかな。 後輩 もしくは、誰かが念を送っている

  • 源頼朝の「朝」を「とも」と読むのはなぜ?

    「じゃあ源頼朝は…? キラキラネーム議論は白熱した 法制審議会」。2月2日の毎日新聞ニュースサイトの見出しです。個人的に「そそられる」見出しでした。しかしこの記事では、朝がなぜ「とも」となるのかという疑問に答えてくれません。私なりに調べつつ、日人の名付けについて考えます。 頼朝は当時のキラキラネーム? じゃあ源頼朝は…? キラキラネーム議論は白熱した 法制審議会 | 毎日新聞 (mainichi.jp) この記事(有料)は、法制審議会が議論してきた「戸籍に記す氏名の読み仮名は、漢字の読みや意味からどこまで離れていいのか」という議論、つまりは、昨今問題になる「キラキラネーム」はどこまで許容されるべきなのかという問題に、要綱案が出された節目で書かれたものです。 奇抜な「キラキラネーム」への懸念から漢字来の読みや意味に忠実であるべきだとの意見もあった中、通常と異なる読み方も許容してきた日

    源頼朝の「朝」を「とも」と読むのはなぜ?
  • 「真逆」はなぜ広まったのか(後編)

    「真逆」は時代小説にも登場し、定着ぶりがうかがえます。それでも一部で「身の毛がよだつ」という反応もあります。「真逆」を掘り下げる後編では、金田一秀穂さんの著書などを引用し、校閲としての対応のあり方を考えます。 ついに時代小説にも「真逆」が登場したか――。毎日新聞連載「青嵐の旅人」を読んで、言葉の変化の奔流をまざまざと目にする思いがしました。「青嵐の旅人」は幕末を舞台にした小説で、新選組による池田屋襲撃が描かれた後の2023年10月18日の262回で「彼の言動に心酔するのとは真逆に、異を唱え続けていきたいという思い」という文が出てきます。 時代劇にも登場 思い出したのは、やはり新選組を描いた映画「燃えよ剣」(2021年公開)で、土方歳三の恋人、お雪が「真逆」という言葉を発していたことです。司馬遼太郎さんの原作にはもちろん出てこない、オリジナルのせりふです。 たしか、昨年の大河ドラマ「鎌倉殿の

  • 「真逆」はなぜ広まったのか(前編)

    「真逆」という言葉は、毎日新聞で確認できる限りでは1998年から見られる歴史の浅い言葉ですが、急速に拡大しました。反発も根強いのですが、なぜこの言葉は昔にはなく、最近広まったのでしょう。前後編で掘り下げて考えます。 9月に出た毎日新聞校閲センター著「校閲記者も迷う日語表現」(毎日新聞出版)は、主にこのサイトの「質問ことば」から厳選して構成されています。今回はその中から「真逆」という語について掘り下げてみます。稿の筆者・岩佐の個人的見解が含まれることをご承知おきください。 定着進むが言い換えを推奨 「真逆=まぎゃく」は2004年の新語・流行語大賞にノミネートされたように歴史の浅い語ですが、一気に広まりました。この「質問ことば」のアンケートでも「使う」が18年に55%、23年に58%と過半数です。「定着した」は18年77%、23年83%と、浸透ぶりが表れています。 23年2月のNHK調査で

  • 「最後の速記者」の記憶 40年で変わったもの、変わらないもの

    パソコンもファクスも無かった時代、原稿はどう送信していたかご存じですか。そんな時代に活躍した「速記者」出身の校閲記者は社歴40年超。最古参として今も誇りを持って業務に取り組む記者が見てきた変化と、今も変わらぬ紙面作りの要諦を語ります。 原稿は「速記者」が文字起こし 「パチパチパチ、カチカチカチ」。パソコンをたたく記者、編集者。今やパソコンの中で記事が書かれ、パソコンの中で編集作業が進む。新聞製作もガラッと様変わりした。 私が「毎日新聞最後の速記者」として入社した1980年ごろは、今のようにスマートフォンがあるわけでもなく、簡易のファクスすら設置されていない支局もあった。携帯とはいえども肩から掛ける大型のものしかなく、数も限られていた。原稿の送受稿は支局から電話で速記者に吹き込み、速記者が文字に起こすというのが主流だった。 速記者は大阪社の場合、十数人が在籍し、いつ鳴るともしれぬ電話のベル

  • 単純に「誤り」なのか 三省堂現代新国語辞典の説明は…

    第7版に新登場「今年の新語」 ――「三省堂 辞書を編む人が選ぶ『今年の新語』」は毎年話題になります。今回「今年の新語」から採録した言葉はありますか。 木村晃治さん (第6版で)「沼(②趣味などに、引きずり込まれるほどのめり込んでいる状態のたとえ)」「草(④[ツイッターなどで]笑う(・あざける)こと。笑えること。[waraiの頭文字を並べたwwwが、草が生えているように見えることから])」など、従来ならちゅうちょするような言葉を採録したことがちょっとバズりましたが、そういう言葉・用法の掲載について、旧来の辞書の基準からすれば一線を越えちゃった部分があったと思うんですよね。ですのでその後に出た大修館書店さんの「明鏡国語辞典」の第3版などでも俗っぽさの程度がかなり高いようなものが採録されていましたし、2年前に出た「三省堂国語辞典」の第8版も、従来なら見送られたのではないかというような語句まで採録

    単純に「誤り」なのか 三省堂現代新国語辞典の説明は…
  • 「辞典で楽しんで」三省堂現代新国語辞典に込められた願い

    「三省堂現代新国語辞典」第7版発売を前にしたインタビュー全4回の2回目です。編集主幹の小野正弘先生は、辞典や言葉を楽しんだご自身の経験も元に「辞典で楽しんでもらいたい」と言います。 修辞的=格好つけた言葉? ――第7版では「修辞的マーク」というものが加えられたそうですね。どういうものか、詳しく教えていただけますか? 木村晃治さん 評論文などに特有の、ちょっと悪く言うと「格好をつけた言葉遣い」ってありますよね。そういうものに「修辞的マーク」を付けています。 小野先生 たとえば評論文などで「装置」って使われますけど、単なるシステムなのに「こういう装置なのである」って書いていることがあるんですね。装置って普通機械とかのことを言いますけど、そうではなくてソフトの「システム」が「装置」と言われることがある。そういうことはきちんと説明しておかなければならないけれども、(修辞的マークを付けることで)この

    「辞典で楽しんで」三省堂現代新国語辞典に込められた願い
  • ホトトギスが秋に初鳴き?

    10月の記事で「きょう東京で初めてホトトギスが鳴いた」とありました。調べても疑問は深まるばかり。問い合わせた当時の新人校閲記者をほとほと仰天させた「正解」とは? 毎日新聞の過去の校閲ページから季節の話題です。 ホトトギスは夏鳥のはずだが… インターネットで検索ワードを打ち込んで、知りたい情報がポンと出てくる――それが当たり前になったのはいつごろからだろう。現在では考えられないが、それ以前の私たちは、手近にある辞書や百科事典、手作りのスクラップブックや書き込みノート、そして頭の中にある情報を頼りに校閲をしていた。 駆け出しの私は、自分が違和感を抱く文章や事柄については諦めがつかず、それが拭えるまで調べをやめられないでいた。そう、あの時も。 10月のとある日の天気概況で「きょう東京で初めてホトトギスが鳴いた」という一文が目に留まった。ふーん、ホトトギスも初鳴きを観測するのか。ウグイスは春の訪れ

  • 確実に浸透した「真逆(まぎゃく)」

    「真逆」は「定着した」とする人が8割を超え、これはもはや日常語として浸透したと考える方がよさそうです。国語辞典でも俗用とするのをやめるものが出てきています。 「俗語」から「新語」へ 前回質問した際には、広辞苑7版(2018年)が「真逆」について「まぎゃく【真逆】全くの逆。正反対。『―のことを言う』」と、「俗語」などと注記することなく記載したことを、多少驚きつつ紹介しました。 その後、他の辞書では三省堂国語辞典が8版(2022年)で、7版(2014年)まではあった俗語の表示を外しました。また明鏡国語辞典は3版(2021年)で、2版(2010年)で俗語としていた表示を「新語」の表示に改めました。明鏡の扱いの変化はちょっと独特なのですが、「卑俗な語」としている俗語表示から切り離したということは、新しい語ではあっても品がないものではないと認めているようです。 三省堂現代新国語辞典6版(2019年)

    確実に浸透した「真逆(まぎゃく)」
  • 【9月28日】広辞苑と校閲記者の“厚い”関係 ※イベントは終了しました

    「毎日ことばplus」の有料会員登録をしてくださった方に向けたサービスの一つとして、隔月でオンラインのトークイベントを開催します。 イベントは「茶話」のように気軽な雰囲気の中で、毎回「ことば」にまつわるゲストをお呼びし、校閲記者がお話を聞くというものです。 当イベントは終了しました。 初回は岩波書店辞典編集部の「広辞苑」編集者、平木靖成さんをお迎えし、広辞苑と校閲にまつわるトークを繰り広げます。 平木さんは岩波書店入社の翌年から辞典編集部に配属されました。広辞苑は1998年の第5版から携わり、第7版では編集責任者。辞書編集者に焦点を当てた小説「舟を編む」(三浦しをんさん著)でも取材を受けています。 校閲記者にとって、辞書は切っても切り離せない相棒のような存在です。辞書の作り手は、どんなことを思いながら言葉と向き合っているのでしょうか。辞書と辞書編集者の魅力を、皆さまにたっぷりお届けします。

  • 【山本康一さん寄稿】国語辞書の「かたち」をめぐって

    三省堂辞書出版部部長の山康一さんに寄稿していただきました。以前から取材させていただいたり、対談イベントにお招きしたり、何かとお世話になっています。辞書について博識な方ですが、「三省堂辞書を編む人が選ぶ今年の新語」発表会でのユーモアと辞書愛あふれるトークもすてきです。今回は辞書の「構造」について、専門的なのに易しく、これからを考える道筋を示すように書いてくださいました。 山 康一 (やまもと・こういち)1966年、高知県生まれ。 株式会社三省堂 執行役員辞書出版部部長。93年入社以来「大辞林」「例解小学国語辞典」「20世紀世界紛争事典」「新明解国語辞典」「新明解類語辞典」「コンサイスカタカナ語辞典」などの多くの辞書・事典の編集・制作に携わる。ウェブ辞書サービスの立ち上げ、辞書のデータベース化や制作ワークフローの改善にも従事。2010年から大辞林編集部編集長。19年「大辞林」第4版を刊行。

    【山本康一さん寄稿】国語辞書の「かたち」をめぐって
  • 「けれん味」は褒め言葉?

    4割以上の人が「けれん味がある演技」を褒め言葉として受け取り、多数派でした。しかし3割近くは文脈で判断するとのこと。芸能記事では「けれん味」が肯定的に使われることが多いけれども、辞書に載っている「はったり、ごまかし」といったマイナスの意味もあるという両様性を反映しているようです。 なかにし礼さんが「サンデー毎日」で、「スーパー歌舞伎」を創始した三代目市川猿之助をたたえる中で、この言葉に言及していました。 「ケレン味がない」という形容は真面目な人、ごまかしのない人という褒め言葉の意味となっている。……一般社会ではたとえそうであっても、芸能の世界では「ケレン味がない」という言葉の意味は違ってくる。それは面白みのない、代わりばえのしない、新味に欠けた、平板な、常識的な芸を評した言葉になり、決して褒め言葉の意味で使われることはない。 2018年6月24日号 芸能の世界に身を置く方の文章ですから重み

    「けれん味」は褒め言葉?
  • 満年齢と数え年~韓国の「数え年廃止」から~

    お隣の韓国で「数え年」を廃止して「満年齢」に統一する新法が施行され、今後の推移が注目されます。かつて数え年が一般的だった日でも、満年齢へ移行する際には混乱がありました。校閲の仕事でも要注意の、年齢についてのコラムです。 韓国で「数え年」が廃止 お隣の韓国で年齢の数え方が変わりました。6月28日、伝統的な「数え年」を廃止し、国際標準の「満年齢」に統一する「満年齢統一法」が施行されました。これにより、韓国国民は1~2歳若返ることになり、BTSなどK‐POPアイドルも若返ったと話題になっています。「推し」が自分と同い年になったと喜ぶ海外のファンも多いそうです。 韓国ではこれまで年齢に三つの数え方がありました。民法上は満年齢が原則でしたが、日常生活では数え年が広く使われていました。数え年では生まれた時点を1歳として、1月1日を迎えると年齢が一つ増えます。例えば12月31日生まれの赤ちゃんは、翌日

    満年齢と数え年~韓国の「数え年廃止」から~
  • 「募金」は「募ったお金」として使えるか

    「募ったお金」のこととして「募金」を使うこと。この用法を許容する新聞・通信社や国語辞典もあるため、容認派が多くなるのではないかと予想していたのですが、「寄付金」と言い換えた方がいいとした人が半数を超える結果になりました。 「募金」は来「集めること」だが… まずは「寄付をする」という意味で「募金」を使うことについて。お金を出すことも「募金」と表現する使い方はかなり広まっているとはいえ、これを認めるマスコミの用語集や辞書はありません。毎日新聞でも用語集で「『募金(する)』は金を募ることで、寄付することではない。金を出す行為は『募金に応じる』『寄付する』などとする」と注意喚起しています。金を募る側なのか、出す側なのかをはっきりさせるためにも、前者は「募金する」、後者は「寄付する」と使い分けたいところです。 では「募金=募ったお金」とするのはどうでしょうか。辞書では「寄付金を募る」という動作の説

    「募金」は「募ったお金」として使えるか
  • 校正者が差別表現についてできることは? 大西寿男さんに聞く

    NHK「プロフェッショナル」にも出演した校正者・大西寿男さんの著書「校正のこころ」は、若手校閲記者の一つの指針にもなっています。言葉にどう向き合うのか。「校正のこころ」とは。インタビューも交え、の内容を紹介します。 ... 差別の問題は「生きる上でのテーマ」 ――出版社から見誌や見が届いたときに、ご自身が入れた鉛筆(指摘)がどこまで反映されているか確認しますか? 大西さん ひとつひとつはしませんが、あれはどうなったかなと気になったところは見ちゃいますね。直ってたら「あ、直ったんだ」って思うんですけど、直ってないとどういうやりとりがあってこのままになっているのかな、と思います。特に差別表現に触れているところは気になりますね。 ――差別表現に絡んで、日々気をつけた方がよい表現がアップデートされていますが、どのようにアンテナをはっていますか? 大西さん 特別なことはしていないのですが、差

    校正者が差別表現についてできることは? 大西寿男さんに聞く