庄野潤三(1921~2009)は、1961年から亡くなるまで半世紀近くを川崎・生田で暮らした神奈川ゆかりの作家です。庄野は、1955年「プールサイド小景」で芥川賞を受賞後〈第三の新人〉のひとりとして注目され、家族や知己との日常を細やかに記した小説や随筆、市井の人々への取材に基づく聞き書き小説など多くの作品を残しました。すべての文学は人間記録(ヒューマン・ドキュメント)であるという信念のもと作り出された作品は、人生の根本に潜む〈切なさ〉を表現し、生きていることの〈懐しさ〉と感動を読者の心に呼び起こします。 本展は、庄野とそのご遺族から受贈した「庄野潤三文庫」資料に加え、貴重な遺愛の品などにより、その文学と生涯を振り返ります。 ※同時開催=常設展「文学の森へ 神奈川と作家たち 第1部 夏目漱石から萩原朔太郎まで」→ 詳細【会期】2024年6月8日(土)~8月4日(日) 休館日:月曜日(7月15
![企画展「没後15年 庄野潤三展――生きていることは、やっぱり懐しいことだな!」 | 神奈川近代文学館](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3494440b3a6bcbd1499ca99f13487f570af969cc/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.kanabun.or.jp%2Fuploads%2F2024%2F06%2Fexhi_shonojyunzo_thumb.jpg)