言語記号の恣意性を超えて トウモロコシ、ジャガイモなどの農作物、カマキリ、バッタなどの昆虫、人名や地名と方言の関係、文法の地域差など、生活に身近な例をもとに、地理空間におけることばの変化のしくみを考察。言語の恣意性を超えた有縁化の働き、そして、方言分布の基本則を明らかにし、なぜ方言は存在するのかという謎に迫る。 ▼YouTubeチャンネル「ゆる言語学ラジオ」で紹介していただきました 序 ことばの変化と場所――方言とは何か? 方言はなぜ存在するのか?―― 第Ⅰ部 ことばと物と場所と 第1章 気候と再命名――「とうもろこし」とモロコシ―― 1 渡来作物 2 渡来作物名の外国地名 3 外国地名の使われ方 4 不思議なモロコシ 5 優良作物としてのモロコシ 6 「玉蜀黍」のモロコシと「蜀黍」 第2章 弱い固有名詞の強い力――「じゃがいも」で連鎖する類音牽引―― 1 渡来作物としての「じゃがいも」