この世の中には色々なお仕事があります。名前を知っていてもその内容はというと「?」という職業も少なくないのではないでしょうか。ここでは前回音楽を扱うプロとして「新しい音楽の見つけ方」を教えてくれたレコードレーベル〈ビートインク/ビート・レコーズ〉の白川雅士さんに、〈ビートインク〉を例に「レコード会社/レコードレーベル」のお仕事について教えていただきました。 ──まずは白川さんが所属しているレーベル〈ビートインク〉の成り立ちについて教えていただけますか? ビートインクは設立25年近くとなるレーベルなのですが、そもそもはレーベルではなくプロモーターでした。80年代後半にデ・ラ・ソウルやビースティ・ボーイズ、リー・ペリーといったクラブカルチャーを中心とした海外アーティストの来日公演を中心に扱っていたところ、当時はCDの売り上げも右肩上がりだったので、海外アーティストの本国レーベルと国内盤ライセンス
