八ツ場ダムがなくなる可能性が出てきた(1/4) この欄に昨年12月に書いた、群馬県の「八ツ場(やんば)ダム」計画について、民主党はマニフェストで中止と言って、「脱ダム」の目玉に掲げている。社民、共産、新党日本なども反対だ。 ということは57年間、なくても誰も困らないのに工事を続け、しかも完成せず、ダム本体に着手すらできていないこのダムは、今回の解散総選挙の結果によっては廃止に追い込まれる可能性が高くなってきた。相変わらず国は2016年完成と謳っているが。 美しい山の斜面は削られてコンクリートが貼られ、国の名勝吾妻渓谷の近くには付け替え道路の橋脚がにょっきり立ち、新装なった屋内プール付き小学校には今年2人しか1年生がいない。この自然とコミュニティー破壊はいったい誰がどう責任を取るのだろう? ○住民の生活再建をどうするのか 去年の東京大学での「八ツ場あしたの会」によるシンポジウムに