最後の日曜日には大勢の家族連れが訪れた=27日午前、東京都日野市の多摩テック、池田良撮影 1961(昭和36)年のオープン以来、東京や近郊のファミリーに親しまれてきた東京都日野市の遊園地「多摩テック」が27日、最後の日曜日を迎えた。親子連れら約9千人が訪れ、別れを惜しんだ。 同園はホンダの子会社が開園。ゴーカートやキッズバイクが人気を呼び、最盛期の01年と02年の入場者数はそれぞれ103万人だった。 しかし、少子化などで客足は徐々に減少。昨年は約67万人まで落ち込み、2月に閉園を決めた。 8歳の長男を連れて来た静岡県裾野市の会社員竹下栄治さん(44)は「もったいない。車の構造を勉強できるものづくり体験が魅力で遠方から通った」と話した。 閉園日の30日は、子どもたちによる千個の風船を放つイベントなどがあり、48年間の歴史に幕を閉じる。