政府や民主党が、東日本大震災の復興財源に検討するたばこ増税をめぐり、自民党で19日、全国の販売店団体を交えた反対集会が開かれ、愛煙家で知られる大島理森副総裁(65)が「断固反対」を宣言した。出席者からも「我々に死ねということだ」などの意見が出た。ただ、同党と歩調を合わせてきた公明党の山口那津男代表(59)はこの日、増税容認を表明した。財源不足に頭を痛める愛煙家の野田佳彦首相(54)も、究極の判断を迫られている。 会合は、机に灰皿が置かれ、白い煙が部屋に立ち込める中で開かれた。あいさつに立った大島氏は「復興はやらなければならないが、安易に取れるところから(税金を)取る、知恵もなく汗もかかない政治姿勢には、本当に怒り反対していかないといけない」と、たばこ増税の方針を批判した。愛煙家で、党本部の全館禁煙に難色を示したともいわれる大島氏。「党全体の政策として、しっかりと戦う」と述べ、「断固反対」を