毎日新聞が教科書検定について記事を書いた。 30日に検定結果が公表された小学校社会科教科書で、アイヌ文化を紹介するページが大幅に増えた。アイヌ民族を先住民族と認定するよう政府に求める08年の国会決議を受け、各教科書会社が充実を図った。 すりつぶした芋にイクラを添えた料理、自然木と茅(かや)を使った家屋「チセ」の写真。東京書籍の社会(5年上)は「国土の気候の特色と人々のくらし」の項目で、アイヌの風習や伝統文化を見開き2ページにわたって紹介した。編集者は「(偏見や差別の問題を)国民全体の課題として、記述を格段に増やした」と明かす。 光村図書出版(6年)は、明治政府の北海道開拓に始まる苦難の歴史を紹介するコラム「アイヌ民族のほこりを」を新たに盛り込んだ。編集者は「国がはっきり動くと、取り上げやすくなる」とした上で、「いまだに『日本は単一民族』と間違える人もいる。先住民族の文化をしっかりと押さえる