自他共に認めるウルトラ嫌煙派が厚生労働大臣に就任したことを受けて、JT(日本たばこ)が対応に追いまくられる事態となっている。ジャーナリストの須田慎一郎氏が報告する。 * * * “ウルトラ嫌煙派”とは他でもない小宮山洋子厚労相。9月5日の記者会見で、たばこ税を増税して1箱700円程度とすべきとする“個人的見解”をいきなり表明した。 しかしこの小宮山発言に驚いたのが官邸やたばこ税を所管する財務省。 まず官邸サイドは藤村修官房長官がたばこ増税は政府方針ではないことを強調し、返す刀で安住淳財務相は「(たばこ税の)所管は私だ。小宮山先生はたばこ嫌いなんですよね」と一刀両断。小宮山厚労相は、閣内で十字砲火を浴びる格好となった。 結局、その翌日になって小宮山厚労相自身が「(厚労省は)700円に上げると決める省ではない」と一転して発言を大きくトーンダウンさせ、とりあえず事態収拾が図られた。 「しかし小宮