タバコの煙に困っているという相談が、弁護士ドットコムにいくつも寄せられている。ある相談者の場合は、会社の喫煙所に特段囲いがされていないため、誰かがタバコ休憩をするたびに煙に悩まされているという。自らもかつて喫煙者だったが、病気をきっかけに数年前にタバコをやめており、受動喫煙で健康を再び害さないか心配している様子だ。 また、喫煙者ばかりの職場で働いているという別の相談者の場合は、「分煙とは名ばかりで部屋の隅で吸う感じ」になっているという。換気のために扇風機を回すことをあまり許してもらえず、寒さを理由に窓を開けることもあまり認めてもらえないと困っている。 受動喫煙の問題に対応するため、会社や上司はどのようなことをするべきだろうか。また受動喫煙の被害を訴える側は、どのような請求ができるだろうか。杉山和也弁護士に聞いた。 ●改正健康増進法、2020年4月に全面施行 ーー受動喫煙を理由に、適切な分煙