「季刊VAIPA」の第3号。 一応、雑誌扱いなのだが、実態としては限りなく「アップフロント:ポーランド戦拡張セット」である。 実は入手してみてビックリしたのだが、内容は非常に充実している。ポーランド軍のユニットは、通常の歩兵だけでなくエリートの空挺部隊からパルチザンまで揃っている。ポーランド軍のAFVだけでなく、大戦最初期のドイツ軍のAFVも揃っている。なんと1号戦車、2号戦車がきちんと揃うのだ。 このアイテムは三つの理由で個人的にはとても欲しかった。 1:ポーランド戦は第二次欧州大戦のスターティングポイントとして重要 2:独ソの挟撃にあって敗れたポーランド軍は、イギリスの支援も受けながらドイツ一国に敗れ去ったフランス軍よりずっとプレイに値する気がする 3:AFVはアップフロントのシステムで扱うには強大すぎるのだが、その傾向が大戦最初期のポーランド戦ではまだしもマイルドである と言ったとこ
バトルオブブリテンやシーライオン作戦のもう一つの醍醐味は、それに備えた兵器開発プログラムを進めてきたかどうかが試される場面であるというところではないかと思う。 「第三帝国」や「ヒトラーズウォー」では、第二次欧州大戦を進める上で、各国がどの兵器の開発を推進するかと言う意思決定が程度の差はあれできるようになっている。 このときにドイツから見て、対イギリス戦というのは、それ以前のポーランドやフランス、さらには後に想定されるソビエトに対する陸戦主体の電撃戦と異質な兵器が要ると言う点で事前に並行して準備しがたいものがある。歴史群像の記事でもこの点は強く指摘されており、そもそもこうしたジレンマがあった割にはドイツはかなり善戦したと言えるのかも知れない。 一方、イギリスから見れば、もっとも重要なことは防空システムの整備であり、レーダーを中心とした警戒網、それと呼応して発進する迎撃システム、それらを可能と
バトルオブブリテンというのは、それなりに著名な題材で、決して扱いやすくはないと思うが幾つかの重要なゲームが出版されている。 TSR−SPIの「バトルオーバーブリテン」は、一部に「ウォーゲーム史上最高のボックスアート」と言う評価もある作品だ。デザイナーは、この分野の第一人者であるバターフィールド。TSR−SPIの作品はSPI末期に予定されていたものが多く、いずれ劣らぬ本格派のシミュレーション揃いだが、この作品はその中でも特にSPI末期らしさが漂う。ボックス裏のプレイ時間情報には、1〜75時間と書かれており、フルキャンペーンは尋常ならざる覚悟で取り組む必要がありそうだ。 ウェストエンドの「RAF」は日本語ライセンス版も作られた作品でプレイアビリティの高さとまとまりの良さでは今に至るもバトルオブブリテンの最高傑作ではないかと言われている。ウェストエンドはウォーゲーム冬の時代に活躍したメーカーなの
昨日も書いた通り、WW2ではスターリングラード市街戦が個人的な守備範囲で、旧SL、SPIのバトルフォースターリングラード、ASLのレッドバリケードなど、この瓦礫の山の戦いは幾度となく経験してきた。ストリーツオブスターリングラードもやってみなくてはと買ったのだが未だに果たせていない。 ところで、SFゲーム的に言えば、アドテクノス、XTRなどが得意としたオルターネートヒストリーという設定がある。実際の歴史とは異なる歴史を歩んだ世界を舞台にしたゲーム群だ。その中でも人気があるのが、WW2で枢軸軍が勝っていたなら‥というものだろう。アドテクノスの「レッドサンブラッククロス」は、そのタイトルの通り日本軍とドイツ軍がインド亜大陸で雌雄を決するという作品だった。XTRはアドテクノスに触発されたのではないかと言われているが、日本語版コマンドにも収録された彼らの初期作「ミシシッピバンザイ」は北米大陸でドイツ
古本の処分で古書店に行ったところ、歴史群像の「バトルオブブリテン」の号があった。積算中に立ち読みしていたのだが面白かったので結局買ってしまった‥(^_^; ウォーゲームについては、共和制ローマ、南北戦争、スターリングラード戦くらいまでが守備範囲でそれ以外には史実にも兵器にも疎い。西部戦線は全くのところ守備範囲外なので、バトルオブブリテンもそれに他ならない。にも関わらず興味を持ったのは仮想戦の「ブリテンスタンズアローン」をプレイするための資料になるかと思ったから。 戦史に詳しい人から見たら失笑物かも知れないが、先ず改めて第二次欧州大戦の流れの中で「バトルオブブリテン」と「シーライオン」作戦の位置付けを自分の理解として再確認してみた。 第二次欧州大戦を何処を起点とするかは諸説あるようだが、個人的にはポーランド戦からが妥当なのではないかと言う気がする。そうすると、シーライオンまでの経緯としては、
「東部戦線」、「レジェンドビギンズ」などに続いての再入手もの。 前者はコンパクト版、後者は日本語版になったので入手理由もあろうと思うが、今回は元のものと全く同じものを入手。 出版年は1994年で、既に13年も前のものになる。年を取る訳だ‥(^_^; KOSさん、FALさんらがCADETで合い次いでプレイし、わたしも最後に乗せてもらった。シーライオン作戦は仮想戦だが、ナチスドイツがもしWW2に勝っていたら‥というオルタネートヒストリーの鍵を握る仮想戦。そして、陸海空の三軍の連携作戦であるという意味でも興味深い。B級SFゲーム的価値も高く、それでいながら一定のヒストリカルシミュレーション性も併せ持つ稀有なゲームだと言えよう。 手放してしまったのは引越しを控えてウォーゲームは共和制ローマと南北戦争とスターリングラード市街戦だけに絞ろうとしたときに、そのいずれにも該当しなかったため。また、プレイタ
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