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科学哲学に関するgauquiのブックマーク (23)

  • きみはソーカル事件を知っているか?

    その1 平凡社『月刊百科』 1998年2月号 No.424、14-15頁より。 「「知」の欺瞞について」のページへ 稿の執筆に取りかかろうとしている今、97年の年の瀬である。米国の思想界でアラ ン・ソーカルの「悪戯」が物議を醸してからそろそろ二年、フランスでソーカル教授 の『知的ぺてん』 (Impostures intelectuelles) が刊行されてからでも、早くも 三ヶ月が経過しようとしている。それにもかかわらず、米英仏の論壇をあれほど騒が せているソーカル事件、わが日では――もしかすると私が寡聞だというだけのこと かもしれないが――いっこうに話題にならない。論評はおろか、報道さえおこなわれ ない。なぜだろう? ニューヨークやパリの知的流行には聡いはずの「現代思想」フ リークたちは、当にソーカル事件のことを知らないのか。それとも、知っていなが ら――党派的・戦術的に――黙殺

  • Fashionable Nonsense 「知」の欺瞞 について

    「知」の欺瞞 について Last modified: 8/19/2000 『「知」の欺瞞』への訂正・追加 岩波書店『「知」の欺瞞』のページへ 朝日キーワードの「サイエンス・ウォーズ」をお読みになってこのページにアクセスされた方へ(1/26/2000 大幅加筆) 「知」の欺瞞 ── ポストモダン思想における科学の濫用 アラン・ソーカル、ジャン・ブリクモン著 岩波書店(2000 年 5 月 24 日) 田崎 晴明、 大野 克嗣、堀 茂樹 訳 体価格 2800 円 ISBN4-00-005678-6 書は Alan Sokal と Jean Bricmont による Fashionable Nonsense --- Postmodern Intellectuals' Abuse of Science (Picador USA, 1998) の邦訳です。 このと関連したいくつかの文章を私の

  • マラテール『生命起源論の科学哲学』:すばらしい。創発批判本! - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    生命起源論の科学哲学―― 創発か、還元的説明か 作者: クリストフ・マラテール,佐藤直樹出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2013/01/19メディア: 単行購入: 7人 クリック: 1,476回この商品を含むブログ (7件) を見る 生命の起源をめぐる各種議論についての。ここしばらく、科学哲学というのは基的にアホダラ経であって読む価値がない、という思いをだんだん強くしていたんだけれど、こので多少は見直した。 生命ってどうやってできたの、というのは基的に生物学の根底にある大きな謎の一つ。で、書はまず、生命って何、という議論を紹介し、その中で最近出てきた創発的説明について分析を加える。で、最終的には、創発的な説明って実は説明になってないんじゃないか、という指摘をして、いずれ還元的な説明が行われるだろう、と述べる。 おっしゃる通りだと思う。創発的現象、といっただけでなんか説明

    マラテール『生命起源論の科学哲学』:すばらしい。創発批判本! - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • パラダイムとは何か » システム論ブログ

    パラダイムの来の意味は「模範」であり、クーンは、科学教育において学生が模範として模倣する教科書的な理論や実験方法をパラダイムと名付けた。正常科学においては、科学者はパラダイムに基づくパズル解きに従事するが、これは軽蔑するべき非生産的活動ではなく、科学が来の機能を発揮するために必要なことであり、科学革命を頻繁に起こすよりも経済的に合理的である。科学革命においても新しいパラダイムは古いパラダイムを引き継いで生まれる。革命が非連続に見えるのは、競合するパラダイムの権力関係が急激に変化するからであって、新しいパラダイムが無から生じることはない。科学革命は、政治革命と同様に、システムの存続のための権力闘争であり、理論が現実をよりよく模写するためにパラダイム・シフトが起きるのではない。 1 : パラダイムの来の意味は何か パラダイムは、トーマス・クーンが、1962 年に公刊した科学革命の構造にお

  • 科学基礎論学会

    学術的会合 > プログラムと要旨 プログラム/講演要旨他 講演要旨内のURLの記載はすべて著者の責任においてなされたものです。学会はそれらのリンクの有効性および安全性を保証いたしません。 2024年度 総会と講演会(於 早稲田大学戸山キャンパス) プログラム [PDF形式] 講演要旨 講演(6月15日) Liu Hanyi - 「新境界設定問題」は何を語っているのか [PDF形式] 池田 健人 - 力としての意識:ポパーによる心の存在論 [PDF形式] 岡 茉麻 - ノイラートの船による統一科学モデル [PDF形式] 森田 紘平、吉田 善哉 - 生物物理学と細胞生物学における理想化の比較分析 [PDF形式] 林 智行 - スピノザの立場から見た自然法則と力能 [PDF形式] 鈴木 聡 - On an Information-Theoretic Approach to Better Que

  • 科学哲学#2 科学と非科学 - 知識の積み木 - 楽天ブログ(Blog)

  • 科学哲学#1 帰納法をめぐる問題 - 知識の積み木 - 楽天ブログ(Blog)

    科学哲学#1 帰納法をめぐる問題 [ 分析哲学 ]     ヒュームの帰納法に対する懐疑 近代においてヒュームは帰納法に対して重要な懐疑をもたらした。彼によると、帰納法による知識の一般化は「自然の斉一性の原理」(principle of the uniformity of Nature)を前提にしているという。つまり、過去を参照した未来に対する予測は、心理効果によってもたらされる根拠なき信念であって合理的な推測ではないという考えである。例えば、今まで私が投げた石はすべて地面に落ちた。しかし、だからといって次に投げる石が地面に落ちず宇宙まで飛んでいかないという保障はないのである。これは帰納法による一般化を前提とする自然科学の正当性を疑う議論にほかならない。そのため、懐疑は科学とはなにか科学とはどのように正当化されるかといった主題を扱う科学哲学の根的な問題となる。(現代の科学哲学を別にす

  • 科学史家と科学哲学者って仲が悪いの?

    (お気に入り登録される方は右記プロフィールを一読していただくよう御願いします) という話が「STSって何なのよ」という話へ変遷していった。 基は自分用。(タイトルは迷ったので見たときに笑ったものを採用)

    科学史家と科学哲学者って仲が悪いの?
  • Daily Life:映像

    March 19, 2012 映像 「関係性の科学」の4回目を東京でやっていたようだ。動画は公開されているようなのでまたあとで見よう。 講演会でもこうやってあとで見ることができるようになったのは大変ありがたいことだが、しゃべる側にとってはちょっとした言い間違いからうっかり不適切発言に至るまで永久保存されてしまうということで気軽に話せなくなってしまうという面はある。 ふと自分の出演している映像・音声がどのくらいネット上に存在しているのだろうと気になって整理してみた。 「名古屋大学OCW『科学・技術の哲学』紹介」2006年 http://ocw.nagoya-u.jp/index.php?lang=ja&mode=c&id=45 「公開シンポジウム これが応用哲学だ」 2009年4月26日 http://www.youtube.com/watch?v=T2aIfzgUaAI 「関係性の科学 v

  • 『「知」の欺瞞:ポストモダン思想における科学の濫用』 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    アラン・ソーカル,ジャン・ブリクモン[田崎晴明・大野克嗣・堀茂樹訳] (2000年5月24日刊行,岩波書店,東京,xxviii+338+30 pp., ISBN:4000056786 → 版元ページ|正誤表) 元のハードカバー版は今から十年以上前に出版されたが,その後は品切れになっていた.書が今年2月に岩波現代文庫に入るとの情報を得て,ひそかに拍手をしている.イワナミ,えらいっ.文庫の「解説」は誰が書くのだろう? 【書評】※Copyright 2000, 2012 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved 第一線の思想家たちの誤思考・迷思考・欠陥思考を指摘いわゆる「サイエンス・ウォーズ」の火ぶたを切った張人とされている、物理学者アラン・ソーカルとジャン・ブリクモンの話題の書『「知」の欺瞞』がようやく日語で読めるようになった。社会構築論を標榜するポ

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  • 『サイエンス・ウォーズ』 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    金森修 (2000年6月30日刊行,東京大学出版会,東京,458+xxxiii pp.,体価格3,800円,ISBN:4130100858) この際だから,十年前に岩波『科学』に掲載した書評の原稿をアップしておくことにしよう. 【書評】※Copyright 2001, 2012 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved 科学・技術・社会の相互関係を論じる科学論は,科学的営為に関する言説をさまざまなデータから検証することであると私は考えている.確かに,書の第III部で詳細に論じられているように,遺伝子操作・生殖医療・優生学・エコロジー運動など生物学と社会との接点には,科学論が対象とすべき重要な問題群が生まれつつある.“総覧的に見るなら現代の科学論(science studies)は科学史,科学哲学,科学社会学の三つの軸から構成されている”(p.28)

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  • Daily Life:「科学的思考」のレッスン

    November 28, 2011 「科学的思考」のレッスン 「科学的思考」のレッスン―学校で教えてくれないサイエンス (NHK出版新書) 著者からいただいた。ありがとうございます。 第一章から第六章までは科学哲学の紹介、第七章から終章にかけては科学技術社会論の紹介、という構成になっている。科学哲学的な内容としては、境界設定問題、科学的説明、検証理論などのオーソドックスなテーマを取り上げているのだが、「科学的思考」とは何かを考える、という問題設定の下に非常によく消化されていて、「無理に科学哲学にこじつけました」という感じはまったくない。特に、「科学的説明」という、科学哲学の定番の話題の中でもどちらかというと玄人好みの(言い換えれば哲学者以外にとってはどうでもいいような)話題をこの流れの中に自然に組み込んだ第三章は工夫が光る。第六章では「共通原因の原理」が(その言葉は使わずに)解説されている

  • 数学が出来ても、バカはバカ!? -『神は数学者か? 万能な数学について』 - HONZ

    英語ができても、バカはバカ」とは、どこかで聞いたようなセリフだが、「数学ができても、バカはバカ」という命題は、はたして真なのか、偽なのか。英語と同じように、数学を道具や媒介物と位置づけるなら、この命題は真となる。それなら話は簡単だ。結論は「数学を勉強せずに、を読め!」である。 しかし数学は、道具と位置づけるには、あまりにも上手く出来過ぎているようにも思える。全宇宙だけでなく、きわめて複雑な人間の営みさえも見事に記述することができるのだ。これなら、道具は道具でも「神の道具」ではないかと考える人間がいても不思議ではない。かのアインシュタインも、こう語っている。「数学は、経験とは無関係な思考の産物なのに、なぜ物理的実在の対象物にこれほどうまく適合するのか?」 この命題を、書の言葉で置き換えると、「数学は発見か、発明か?」という問いかけになる。神が自らの想像によって創造した数学、それを人間は

    数学が出来ても、バカはバカ!? -『神は数学者か? 万能な数学について』 - HONZ
  • 科学哲学会WS「生命現象は物理学や化学で説明し尽くされるか」 - katosのブログ

    昨夜はアファナシエフの毒にあたったのか、どうにもよく眠れず、しかも朝起きてみたら激しい風雨にひるみつつ、いやいやこれくらいで閉じこもっていては老化に拍車をかけてしまうと自分を鞭打ち、午後から日科学哲学会のワークショップ「生命現象は物理学や化学で説明し尽くされるか」に出かけた。 横尾剛による網羅的な論点整理とか佐藤直樹による生物学者としての実感の話など(佐藤先生の話は生物学基礎論研究会のときより「一般向け」だったけど)、勉強&ヒントになる点もあったけど、全体としては実質的な論点の掘り下げが始まる前に時間がきてしまったという印象。資料はここにあるので、報告と質疑を聞きながら考えたことだけを、整理しないまま、備忘録的に書いておく。 1)もちろん「生命現象」という概念が何を指すか、という話はあるのだが(佐藤さんは「生物現象」とその内的ないし裏的原理としての「生命現象」は別で、前者には歴史があるが

    科学哲学会WS「生命現象は物理学や化学で説明し尽くされるか」 - katosのブログ
  • 日本科学哲学会第44回(平成23年度)大会 シンポジウム・ワークショップの資料

    ※青色になっている人名や文字をクリックしていただくと、提題者・司会者・オーガナイザ各位から事務局の方へご送付いただいた資料(PDFファイル)をご覧いただけます。 シンポジウム「地球惑星科学の哲学」(資料:1・2・3・4・5) 司会:青木滋之(会津大学) 提題者:戸田山和久(名古屋大学)、熊澤峰夫(名古屋大学)、渡邊誠一郎(名古屋大学)、吉田茂生(九州大学) ワークショップ 生命現象は物理学や化学で説明し尽くされるか オーガナイザ:田中泉吏(慶應義塾大学・日学術振興会) 提題者 :佐藤直樹(東京大学)、横尾剛(慶應義塾大学)、森元良太(慶應義塾大学・日学術振興会) 自然言語の意味論とその周辺―言語哲学との関係を中心にして オーガナイザ・提題者:松阪陽一(首都大学東京) 提題者:藤川直也(首都大学東京・日学術振興会)、峯島宏次(慶應義塾大学) 記憶とは何か:記憶概念の再検討 オーガナイザ

  • Daily Life:科学が進化する5つの条件

    October 13, 2011 科学が進化する5つの条件 市川惇信さんという方の科学が進化する5つの条件 (岩波科学ライブラリー)というを読んだ。 読むことになったのは、少し前の記事で、津田敏秀さんのへのコメントの中でこんなことを書いたせいである。 「なぜここで突然「市川氏」の科学哲学の話になるのか。市川氏はそもそも何者なのか(文献表を見ればもちろん分かるわけだが、文中での登場の仕方は唐突で ある)。科学の方法論について語る科学哲学者はたくさんいるし、一般入門書も何種類もあるわけだが、なぜそれらはすべて無視で科学哲学を専門にしない市川 氏の議論だけが紹介されるのか。」 この記事は市川さんについて大変否定的な言及のしかたになってしまっていたが、実際に読んでみてだいぶ意見をあらためた。市川さんには陰ながら (?) お詫びしたい。罪滅ぼしに紹介とコメントをしたい。 こので科学の基的方

  • 科学の継続ではなく科学の解釈 - まとまり日記

    授業の関係で読んでいるギャリー(Giere)の Scientific Perspectivism 作者: Ronald N. Giere出版社/メーカー: Univ of Chicago Pr発売日: 2010/06/15メディア: ペーパーバック クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見るに科学哲学に関わる一節があったので紹介。 ギャリーは科学哲学とは何かという問に答える二つのビジョンを比較する。一つは前のエントリで紹介した「科学哲学=科学の継続」という自然主義的なビジョン。しかしギャリーはこれを「よくてわれわれを誤った方向に導くものであり(misguiding)、悪い場合だと傲慢だ」と述べる。ここでのギャリーの批判を一言で言うと、科学者になるためには(そして科学者の共同体の仲間入りをするためには)高度な、そして長年にわたる訓練が必要なのであって、そうした経歴を欠いた者のいう

    科学の継続ではなく科学の解釈 - まとまり日記
  • リヴァイアさん、日々のわざ: 「医学と仮説」について

    医学と仮説――原因と結果の科学を考える (岩波科学ライブラリー) 価格:¥ 1,260(税込) 発売日:2011-09-17 津田敏秀さんの最新刊。 これまで津田さんのを読んだことない人、最近、あちこちで聞かれるようになった疫学って???興味あるけど、入門書読むのは腰が重たい!ってな人などにはお奨めできる内容。 箇条書きします。***** ・ピロリ菌の発がん性についてどのように認定されたか学びつつ、疫学について触れることができる。日現状と、世界標準の理解との違いも(さらに知識を深めるための入り口となる)。 ・WHOの機関である国際がん研究所(IARC)や、発がん物質の基準について知ることができる。 ・科学において、因果関係とはなんだろう、と考えるきっかけになる。 ・メカニズムを追及することが因果関係の追及だと思っている人は、誤解を解くことができる。 ・要素還元主義なるものへの批判は、

  • 科学哲学には何が期待されていて何ができていないのか - まとまり日記

    『ダーウィンと進化論の哲学 (科学哲学の展開)』について評論家の山形浩生さんから厳しい書評をいただいた(リンク)。 すでに他の方が指摘されている通り、あの書評には個々の論文について指摘された「問題点」について事実誤認や的はずれのところがある。他の論文についてその著者のかたに譲るとして、わたしの論文について言うと、やまがたさんの一つのポイントは議論が哲学的ではないということだ。 わたしにとってこれは意外な点だった。というのは論文の謝辞で示唆したとおり、あのプロジェクトは元々留学中のゼミで発表したものが素材になっており、それがああいった形で論文になるには仲間の哲学者からの「おまえこのプロジェクト面白いよ」という励ましが必要だったからである。また、前のエントリで紹介したように「哲学=別の手段による科学の継続」、つまり哲学は「自然についてのわれわれの知識の増大」という目標を科学と共有しているという

    科学哲学には何が期待されていて何ができていないのか - まとまり日記
  •  「ダーウィンと進化論の哲学」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    ダーウィンと進化論の哲学 (科学哲学の展開) 発売日: 2011/06/22メディア: 単行 書は「科学哲学の展開」というシリーズの第2巻で,日科学哲学会の手による論文集である.大きく二部構成になっており,第A部はダーウィンの学説にかかるもの,第B部は進化生物学にかかる科学哲学の論文と分けられている. A ダーウィンの哲学 巻頭の論文は内井惣七による「形質分岐の原理 ― ダーウィンとウォレス」 内容は,ダーウィンとウォレスの学説の先取権について様々な言説があるが,「分岐の原理」についてはウォレスにはなく,ダーウィンのみが主張しているので,仮に自然淘汰に主張についてダーウィンの先取権を認めないとしてもダーウィンのオリジナリティはあるのだというもの. 論文の中心は,ウォレスがサラワク論文,テルテナ論文でどのような論理構成を取っているかを吟味し,「分岐の原理」をダーウィンのテキストから導い

     「ダーウィンと進化論の哲学」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
    gauqui
    gauqui 2011/07/24
    この本の書評いくつ読んだかな。安定のshorebirdせんせい