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ブックマーク / www1.kcn.ne.jp/~iz- (3)

  • 漫画批評における、視点をめぐる諸問題 - リクィド・ファイア

    ■同一化技法という造語から 「主観ショット」という映画用語がある。また、漫画論の世界では「同一化技法」という言葉がある。 主観ショットとは、Point of View(視点)ショットとも呼ばれ、略して「POVショット」もしくは単に「POV」とも呼ばれている。カメラが映す映像を「登場人物の視点から撮影したもの」として見立て、登場人物の視線の向きを、観客の視線とほぼ一致させることのできるカメラワークを指す。そして主観ショットの効果を生み出すような演出は、(登場人物と観客の視線を同一にすることから)「同一化させる」などと説明される。 一方、同一化技法とは、漫画研究家である竹内オサムがその著作(『マンガ表現学入 門』など)の中で提唱した言葉であり、映画の技法を漫画に援用したものだと定義されている。しかし、映画用語の中には「同一化」という言葉こそあれ、実は「同一化“技法”」という言葉は見かけられない

  • 少年漫画という視点から見た赤松作品の変遷:ラブひな編

    ■連載中における主人公の変動 実際はもっと細かく分割することも可能だが、景太郎の扱いのみに注目してストーリーを見ていこう。 1.第1話から東大合格決定までの「受験編」(HINATA.1~70) ※1~9巻収録 2.サブヒロイン達を主役にした「住人編」(HINATA.71~84) ※9、10巻収録 3.景太郎がアメリカへ去る「留学編」(HINATA.85~88)  ※10、11巻収録 4.成瀬川が主人公の「可奈子編」(HINATA.89~105) ※11、12巻収録 5.住人編の延長である「素子編」と「モルモル王国編」(HINATA.106~114) ※13巻収録 6.最終エピソード「約束の女の子編」(HINATA.115~HINATA.118) ※14巻収録 7.絵馬が主役の「エピローグ」(EPILOGUE I~II) ※14巻収録 「受験編」における主人公の目的は言うまでもなく東大合格で

    genesis
    genesis 2006/03/11
    id:izumino 曰く,「後期の景太郎は「少年漫画の主人公らしからぬ」キャラクターとして描かれていた」ものであり,『ラブひな』は「少年漫画の形式から始まり、少年漫画から外れて完結した作品」。
  • 萌えの入口論

    ■言葉の限界から/萌えと好きの差 (*1) 題に入る前に、まずこの論で扱う「萌え」という言葉が指し示す限界を説明しておきたい。 「萌え」と「好き」に大した違いは無い。 「好き」には、ライトでいい加減な感覚で発言される「好き」から、濃くて深い愛情から発せられる「大好き」まで様々あるし、向けられる対象の種別は実に多岐に渡るが、その言葉が取り扱う範囲の幅広さまでを含めて、「萌え」と「好き」の間には大差が無い。 オタクの中には、あまりにも鮮烈で深すぎる愛情を抱いてしまった時に 「これは萌えじゃなくて、“愛”なんだ」 と周囲に弁明せざるをえない傾向がある(筆者もその経験が多々ある)が、それはただ、世間的な「萌え」のイメージが「ライトな好き ~ 死ぬほど大好き」の中間あたりを揺らついているからに過ぎない。 「萌え」を真剣で深刻な意味で用いる人々が少ないが故に、仕方なく別の単語を用いて意味を補わないと

    genesis
    genesis 2005/08/18
    現状から認識を組み立てると,こうなるんだなぁ。
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