昨年6月に米カリフォルニア州で発生した米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの墜落事故について、機体に原因があったと認める調査報告書が公表された。開発段階から指摘されてきた構造的問題を認めたことになる。 危険な機体がこれ以上、県民の頭上を飛ぶことは許されない。県も日本政府も直ちに行動を起こしてもらいたい。 報告書は、エンジンとプロップローター(回転翼部分)をつなぐクラッチの作動不良による「壊滅的かつ予期せぬ機械的故障」と説明した。新たな装置に取り換えることで発生の可能性を「99%減らした」という。しかし、これは「事象を軽減する」ものであり「根本的な原因は依然として不明」としており、リスクは変わらない。 オスプレイにはヘリコプター型ローターが二つあり、離着陸時に上方向に向け、飛行時はプロペラのように前方向に向けるチルトローター機として開発された。構造上、操縦が難しく、またヘリコプターに