北国に春を告げる花といえば、マンサクやフクジュソウ、そしてナニワズの花など、春の喜びを表徴するかのような、明るい黄色をまとう花々たち。 千秋公園のナニワズも、三月の始め頃にはもう、その可憐な花をひらき、春の到来を実感させる。 03.14 「難波津・ナニワズ」北日本に分布するジンチョウゲ科の落葉小低木。樹液による喉の粘膜の炎症、皮膚炎を誘発する場合があるという有毒植物。 秋田では4月の初旬に開花し、濃厚な香りを放つ沈丁花(ジンチョウゲ)に似ているが、それにくらべるとナニワズは、ずいぶんとひかえめな香り。沈丁花が厚化粧の年増女ならば、ナニワズは可憐な乙女。 ほかの植物と違い、夏に落葉し赤い実をつけ、秋には若葉を芽吹かせる。初冬にはもう蕾をつけ、来春の準備をしているため、開花がきわだって早い。夏に落葉することから「夏坊主・ナツボウズ」の名も。 ナニワズの語源は『古今和歌集』の仮名序に、「おほささ
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