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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/kenjiito (5)

  • 文化的合理性 - Cerebral secreta: 某科学史家の冒言録

    次のを院生と読みつつ、示唆的だったので、簡単にメモ。 このは環境問題に関するSTSの理論的ないし教科書的なで、環境問題についての考えるための様々な重要な考え方が極めて明晰に述べられている。他方で、empiricalなではなく、主張の実証的根拠に関しての出典の記述には不満がある。全体として、この人の主張にはかなり賛成なのだけれど。 このエントリーではここで述べられている技術的合理性と文化的合理性についてだけ紹介する。これはこのの第二部のキーワードで、いろいろ最近起こっている事柄を考える上でも有用かもしれないと思いついたので。このの133ページ以降を参照。まあ、言われてみれば、ごく当たり前のことかもしれない。 技術的合理性(technical rationality)とは、科学者や技術者等の専門家が言うところの合理性である。科学的な調査によって得られた実証的なデータに基づいて、妥当

    文化的合理性 - Cerebral secreta: 某科学史家の冒言録
    grafi
    grafi 2012/02/27
  • 東電原発事故と科学技術社会論・科学史、問題の枠組みの試案 - Cerebral secreta: 某科学史家の冒言録

    東日大震災とそれに続いて起こった福島における東電の原発事故は、これまで当然視されていた前提をいくつも覆し、見過ごされていた様々な問題を改めて暴きだした。日にいる大多数の人たちはそれらの問題に関心を持たざるを得ないし、それはおそらく自然であると同時に、必要でさえもあるだろう。科学技術社会論(以下、STSと書く)とよばれる分野の人たちも例外ではない。現在の状況に直面し、何かをしなければという衝動を強く感じているこの分野人たちは少なくはないはずである。だが、それは一方で、機会に乗じて研究のネタを得て、名前を売る行為になってしまうべきでないし、他方で、多大の犠牲を払って得られた経験から教訓を学ぶ機会を逸し、その結果将来同じ過ちを犯すようなことをすべきではない。STSの分野は、その特色の一つである反省性(relfexivity)を生かして、一体どのような問いを問うべきなのかを批判的に検討すべきだ

  • Academic Dishonesty - Cerebral secreta: 某科学史家の冒言録

    ここ数日、ツイッターで「カンニング」のことが話題になっている。早稲田大学の学生が東浩紀氏の授業の試験で、隣の人の答案を見せてもらったことを公然とツイートし、それを東氏自身が見つけて、それについてツイートし、さらにそれに対して様々な興味深い反応があった。*1中でも、東氏が問題の学生の不正行為を「晒し」たことを批判するツイートがあったらしい。*2、それはたとえば、たかがカンニングごときでさわぐなという批判であったり、*3あるいは大学の教師はカンニングのようなことがおこらないように試験を工夫すべきであって、それをしない、東氏のほうに責任があるというような批判*4まであったようだ。 東氏自身が書いているように、この一連の騒ぎでとくに注目に値するのは、カンニングのようなアカデミックな不正行為に対する、当人の罪悪感のなさ*5であり、他の人たちのおどろくべき寛容さ、というか、このような不正行為をとがめる

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    grafi 2010/09/11
  • ハーバード白熱教室は日本で可能か?(前編) - Cerebral secreta: 某科学史家の冒言録

    先週書いたエントリー、「『ハーバード白熱教室』の裏側』*1で、テレビで放映されたマイケル・サンデルの授業は、実際のハーバードの授業のうわべにすぎず、あの授業を含むハーバードの一般教養の授業には、多くのリーディング・アサインメントが課され、多数のTF(日でいうところのTA、ティーチング・アシスタント)が配置されて、少人数性のディスカッション・セクションが並行して行われ、ディスカッションや、ペ―パー、筆記試験によるきめ細かい指導と、成績評価がなされていることについて書いた。これに対する反響で多かったのは、日の大学ではあのような授業は可能かどうか、という事に関するものだった。とくに、日ではとても無理、という悲観的な反応が多かった。*2これに対して何らかのの形で答える必要があると思うので、日曜日の午後を利用して、一つエントリーを書いてみる。 『ハーバード白熱教室』は日で可能か?結論から書く

    grafi
    grafi 2010/08/04
  • 『ハーバード白熱教室』の裏側:ハーバードの一般教養の授業をサンデルの講義を例にして説明してみる - Cerebral secreta: 某科学史家の冒言録

    ハーバード大学におけるマイケル・サンデル(Michael Sandel)の授業が、『ハーバード白熱教室』としてNHKで放映され*1、かなりの人気を集めて話題になっているようだ。これはすべて再放送を待つまでもなく、ウェブ上で観ることができる(ただし英語だが)。*2 ちょうどいいので、これを使って、ハーバードの学部向け一般教養の授業の作りを説明してみようと思う。色々誤解もあるようであるし、あの映像だけでは分からないこともある。 私自身は、サンデルの授業を履修したことはないのだが、大学院生のときに、一般教養の授業のTAやHead TAをかなりやったので(といってもサンデルの授業ではもちろんなく、私の専門の科学史やSTS関係の授業である)、ハーバードの一般教養の授業の仕組みはかなり分かっているほうだと思う。とくに、日人のハーバードの学部生というのがほとんどいないわけであるし、私が説明するのもまっ

    grafi
    grafi 2010/08/04
    日本の大学はダメと散々言われるが、これがハーバードか…
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