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ブックマーク / baatarism.hatenablog.com (11)

  • 円高雑感 - Baatarismの溜息通信

    色々あって、また一月ほど更新ができませんでした。どうもすいません。 さて、菅vs小沢の戦いになった民主党代表選は、結局菅総理の勝利に終わったわけですが、その間に急激に円高が進み、代表戦で菅総理が勝利した直後は、このまま無為無策を決め込むのでないかという観測から、1ドル=82円台まで円高が進みました。就任直後に為替介入に踏み切ったため、今は85円台まで戻しています。 円高阻止のための為替介入では円を売ってドルを買うため、市場には介入で売られた円が残ることになります。円が市場に残るとその分市場のマネーが増えますので、それを防ぐためにこの円を日銀が吸収する(国債などを売って市場の円を減らす)ことを不胎化、それを行わずに市場のマネーが増えたままにしておくことを非不胎化と言います。非不胎化を行うと場のマネーが増えますので、それだけ金融緩和になり、デフレ対策となります。 この非不胎化を今回日銀が行って

    guerrillaichigo
    guerrillaichigo 2010/09/18
    2000年以降、政府短期証券は市場で販売するようになりました。つまり介入で売られた円は元々市場から調達されたものですから、円を市場に放置しても市場のマネーは増えず、金融緩和になりません。
  • なぜ日本人は自由競争も所得再分配も嫌うのか? - Baatarismの溜息通信

    かつてこのブログで、日人は市場における自由競争と政府によるセーフティネットの双方に対する信頼が低いという話を取り上げたことがありました。このような傾向は、主要国では日だけに見られるようです。 「不可解な世論」について考えてみる - Baatarismの溜息通信 この話を取り上げていた経済学者の大竹文雄氏は、近刊の「競争と公平感」でも真っ先に(第一章第一節で)この問題を取り上げています。 競争と公平感―市場経済の当のメリット (中公新書) 作者: 大竹文雄出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2010/03/01メディア: 新書購入: 19人 クリック: 460回この商品を含むブログ (107件) を見る このの中で、大竹氏は日に市場競争と政府による再分配政策の双方を嫌う特徴が生まれた原因として、お互いをよく知り監視してきた狭い社会でのみ助けあいをしてきたためではないかと推測し

  • 韓国企業はなぜ強いのか? - Baatarismの溜息通信

    最近、サムスンや現代などの韓国企業が好調なため、日でも「韓国企業に学べ」という声が広がっているようです。 例えばかんべえさんは3/5の「かんべえの不規則発言」で、こんな記事を紹介しています。 <3月5日>(金) ○今宵は某所で経済政策を論じておりましたが、時節柄、話題が集中したのは「なぜ韓国企業は元気で、日企業はサッパリなのか」でした。いろんな仮説がありますね。 ●韓国企業は、基礎研究にカネをかけていないから利益率が高い。その点、日企業は無駄な投資が多い。 (思えば昔の日企業も、応用研究だけで楽して儲けていると批難されたものであった)。 ●韓国企業は、新興国市場でやりたい放題をやっている。その点、日企業はコンプライアンス過多になっている。 (お行儀が良くなり過ぎてしまったのでしょうか。商社業界も「不毛地帯」の頃とは様変わりしておりまして・・・) ●韓国企業は、実効税率が1割程度で

    韓国企業はなぜ強いのか? - Baatarismの溜息通信
    guerrillaichigo
    guerrillaichigo 2010/03/22
    日韓の企業を比較するときは、個別の企業の経営方針や行動だけを見るのではなく、その背後にある通貨レート、さらには通貨レートに大きな影響を与える金融政策も考えないといけないでしょう。 同感!
  • 財政マネタイズは是か非か - Baatarismの溜息通信

    最近、勝間和代さん関係で何冊かデフレ問題やリフレ政策についてのが発売されています。僕も一通り読んでみたのですが、どれも分かりやすく、この問題に対する入門書として良いと思います。 日経済復活 一番かんたんな方法 (光文社新書 443) 作者: 勝間和代,宮崎哲弥,飯田泰之出版社/メーカー: 光文社発売日: 2010/02/17メディア: 新書購入: 5人 クリック: 405回この商品を含むブログ (52件) を見るデフレと円高の何が「悪」か (光文社新書) 作者: 上念司出版社/メーカー: 光文社発売日: 2010/01/16メディア: 新書購入: 5人 クリック: 344回この商品を含むブログ (55件) を見る自分をデフレ化しない方法 (文春新書) 作者: 勝間和代出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2010/02/19メディア: 新書購入: 1人 クリック: 153回この商品を含

  • 金融関係者の反リフレ論について - Baatarismの溜息通信

    勝間和代さんが菅直人副総理にリフレ政策を訴えてから、ネットでも再びリフレ政策に関する論争が盛り上がりましたが、その中で目立つのが金融関係者による反リフレ政策の意見です。ただ僕が見たところ、どうも問題が多い意見が多いと思うので、今回がいくつかの意見について取り上げてみたいと思います。 まず、藤沢数希氏のブログ「金融日記」です。このブログには以下のような記事がありました。この記事では日の潜在成長率が低いことがデフレの原因だと主張しているのですが、この主張のキーになる部分は以下の部分だと思います。 次にアメリカの長期国債と日の長期国債のリターンを考えましょう。 国債の実質的なリターンは金利からインフレ率を引いたものです。 これは実質金利と呼ばれます。 物価が下がっているとお金の価値は上がるのでたとえ金利がゼロでも国債は高いリターンを出しているのと同じです。 ここでアメリカ国債の実質金利をR(

    金融関係者の反リフレ論について - Baatarismの溜息通信
  • 「外需から内需への転換」は正しいのか? - Baatarismの溜息通信

    [ピッツバーグ 25日 ロイター] 鳩山由紀夫首相は25日、国連総会や20カ国・地域(G20)首脳会議(金融サミット)など一連の外交日程を終えて訪問先の米ピッツバーグで会見に臨み、子ども手当の創設やガソリン税の暫定税率廃止などを通じて個人消費を刺激し、日経済をこれまでの外需依存から内需主導に転換すると宣言した。円高が進行する為替市場の動向については「為替は安定的であることが最も望ましい」と語った。また、国連気候変動首脳会合で表明した温室効果ガス25%削減目標の達成は、日の科学技術力を展開すれば不可能ではなく「十分に自信がある」と強調した。 <為替は安定が望ましい、G8なくすべきでない> 金融サミットでは、各国が世界経済の不均衡是正に向けた取り組みを行うことで一致、日も一段の内需拡大が求められることになる。鳩山首相は、これまでの日経済が米国の強い需要を背景に「外需依存で発展を遂げるこ

    「外需から内需への転換」は正しいのか? - Baatarismの溜息通信
  • 政権交代の最大の理由 - Baatarismの溜息通信

    今回の政権交代については色々な意見がありますが、僕はこの数字ほど自民党が見放された理由を見事に示しているものはないと考えています。*1 日のGDPデフレーターは、1995年からほぼ一貫してマイナスである(参照)。名目GDPは2007年までで見ても約20兆円(伸び率は4%)しか増えていない。 1995年から2008年までの日の成長率は名目で0.3%(14年間で2.5%の伸び)、実質で1.2%(14年間で16.0%の伸び)となっている。一方、同期間の日を除くG7の6ヶ国の平均成長率は、名目で4.4%(14年間で75.2%の伸び)、実質で2.3%(14年間で34.2%の伸び)となっている。仮に日がこの成長率を達成できていた場合、名目GDPは860兆円(実際との差は353兆円)、実質GDPは670兆円(実際との差は114兆円)まで伸びていたことになる。 同期間の日の一人当たり成長率(購買

    政権交代の最大の理由 - Baatarismの溜息通信
  • 所属組織の圧力でブログを止めさせられた方々にこの記事を捧げます - Baatarismの溜息通信

    ITmediaの岡田有花記者による梅田望夫氏のインタビュー記事が、ネットで話題になり、あちこちで批判されています。梅田氏は「Web進化論」以降の数々の著作で、ネットの発展について常に楽観的な見通しを主張していたのに、最近になって悲観的な見通しに転じたと見られていることが、この批判の背景にあるのでしょう。 梅田氏がネットの世界にこれまで夢見てきたもの(そして今は裏切られていると感じているもの)が何であるかは、以下の梅田氏の言葉と、それを解説した海部美知さんの言葉でうまく表現されていると思います。 ただ、素晴らしい能力の増幅器たるネットが、サブカルチャー領域以外ではほとんど使わない、“上の人”が隠れて表に出てこない、という日の現実に対して残念だという思いはあります。そういうところは英語圏との違いがものすごく大きく、僕の目にはそこがクローズアップされて見えてしまうんです。 日のWebは「残念

    所属組織の圧力でブログを止めさせられた方々にこの記事を捧げます - Baatarismの溜息通信
    guerrillaichigo
    guerrillaichigo 2009/06/08
    総務や人事は余計なことを嫌うし、同僚や先輩は誰かが出すぎることを嫌う、という傾向はある。 成熟経済ではコンセンサスの外側じゃないと大もうけのチャンスは小さいと思うが。
  • Dan Kogai氏の指摘についてこっちも調べてみた - Baatarismの溜息通信

    2月3日の僕のエントリーを、著名なブロガーであるDan Kogai(小飼 弾)氏に取り上げていただきました。ありがとうございます。 それでは日銀が常に頑なだったのだろうか。 政府紙幣について - Baatarismの溜息通信 このような日銀の頑なな姿勢があるため、日においては、国債を発行せずに財政政策を行う最も現実的な方法が、政府紙幣の発行となるわけです。 調べてみた。 このグラフは、日銀のバランスシートの推移を、2000年1月から2009年1月まで追ってみたもの。元データは 営業毎旬報告:日銀行 をスクレイプして取った。スクリプトは最後に。 藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義 (光文社新書) 作者: 藤巻健史出版社/メーカー: 光文社発売日: 2003/10/18メディア: 新書購入: 11人 クリック: 137回この商品を含むブログ (69件) を見る これを見ると、量的緩和の

  • 政府紙幣について - Baatarismの溜息通信

    自民党の菅義偉選挙対策副委員長は1日、フジテレビの番組で、日銀行券のほかに政府自ら「政府紙幣」を発行し、景気対策を進めるべきだという考え方が一部の学者などにあることについて「非常に興味を持っている。100年に1度の危機の中では一つの政策だと思う」と前向きな姿勢を示した。「(政府紙幣を)やることによって輸出産業が一息つくと思う。検討することはあっていい」とも語った。 政府紙幣を発行すれば、財源を心配せずに景気を刺激できる一方、通貨が信用を失い急激なインフレを招くおそれがあるとの批判がある。 http://www.asahi.com/politics/update/0201/TKY200902010122.html 麻生太郎首相は2日夜、自民党の菅義偉選対副委員長が1日のフジテレビ「新報道2001」で景気対策の一環として「非常に興味を持っている。一つの政策かな」と発言した「政府紙幣」の発行に

    政府紙幣について - Baatarismの溜息通信
  • インフレアレルギーが増税を招く - Baatarismの溜息通信

    ―― 改めて埋蔵金の存在を否定してから増税路線を推し進めようということですよね。 高橋 財政再建のために増税が必要か否か、というのは、増税の前にやるべきことをいくつ終わらせるかの問題です。私は、政府の特別会計などに貯まっている資産があるのだから、まずそれを検証して財源にする方策を検討した方がいいという立場です。増税派の主張は、埋蔵金はそもそも存在しないのだから議論すべきことの1つではない、まず増税が先だというものです。 でも、財政再建には、実は、デフレーションから脱却するのが一番簡単なのです。今、日はインフレーションになっていると皆がすぐに言うのだけど、はっきり言ってインフレになんかなっていませんよ。一部の物価だけが高くなってもインフレとは言いません。インフレになるには総合指数が高くならなければいけないのですが、1%程度ですから、インフレとは到底呼べません。 こうした状況下では、金融緩和

    インフレアレルギーが増税を招く - Baatarismの溜息通信
    guerrillaichigo
    guerrillaichigo 2008/08/02
    ゼロインフレ論の与謝野氏、2%インフレの高橋氏。 実質成長率は両者ともに2%。与謝野氏とて2%インフレのメリットを知らぬわけではあるまい。 名目成長率4%で名目長期金利が5%として国債の利払いの増加を嫌うのでは?
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