財務省による公文書改ざん問題には、現在でも多くの謎が残されている。特に重要なのが「なぜ、決裁文書に政治家や安倍昭恵首相夫人の名前が記されていたのか」ということだ。ある財務省OBは「通常、この手の文書に政治家の名前を書くことはない」という。 【写真】怪しい「札束」を見せる籠池氏 19日からは衆参予算委員会で集中審議が行われる。真相解明までに残された“謎”について、財務省OBとして組織の内情をよく知り、昨年2月の問題発覚当初から政府を追及してきた玉木雄一郎・希望の党代表に読み解いてもらった。 * * * ──財務省は12日、決裁文書を300カ所以上にわたって改ざんしていたことを認めました。 我々は、1年以上にわたってウソをつかれてきた。これは、安倍政権が一体となって、国民にウソをついていたということ。そんな政府を認めるわけにはいきません。 また、財務省で働いていた経験からすると、300カ所以上