<< 前の記事 | トップページ | 次の記事 >> 2007年08月07日 (火)視点・論点 「ダルフール紛争の解決へ」 龍谷大学教授 川端 正久 こんにちは。きょうは「世界最大の人道危機」ダルフール紛争についてお話します。 ダルフールはスーダンの西部地方で、面積はフランスとほぼ同じです。 アラブ人が政治を支配するスーダンにおいて、ダルフール住民の多数は フール人などアフリカ人です。 アフリカ系農民とアラブ系遊牧民は共存してきましたが、土地と水をめぐる争いは従来から ありました。 スーダン政府から差別されたダルフールは最も貧困な地域です。 2005年1月、包括和平協定が成立し、南北内戦は終わりました。 協定は石油収入を南北二つの政府で折半することを決めましたので、石油を産出しながら、 利益配分を受けられないダルフールの住民は、協定に反発しました。 石油、ウランなどの資源が