街頭で聞こえてくる「正直ビミョーっすね」「あの先輩ウザい」「ここのつけ麺ヤバい」といった若者言葉に嫌気が差している人は多いだろう。だが、ビジネスシーンを中心に、もっと厄介なフレーズがある。それは「わからない」。最近の若者はなんでもかんでも「わからない」で済ませているのだ。おい、お前らよく聞け。「わからない」にもいろいろあるんだ。ちゃんと〝仕分け〟しないとヤバ…じゃなくて大変なことになるぞ! 「ひと昔前まで大学では『わからない』はさほど安易に口にしてはならない言葉だった。ところが、今の学生は二言目には『わからないです』。学問というのは『世界はわからない』ことが前提なので『わからない』ことがあるのは当たり前。問題なのは、思考の出発点にならなければいけない『わからない』を、その場を終わりにできるスイッチオフ用語として多用している点です」 こう話すのは、「働く大人の教養課程」(実務教育出版)を出版